トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(2月27日)IPO新規上場承認発表された3社のうちの最後の1社で、早くも4月第一号のIPO案件となります。
当記事はトランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のIPO詳細記事となりますが、残り2社のノバシステム(5257)とエコム(6225)についてはすでに下記記事にてそれぞれご紹介させて頂いておりますので、ご参考にして頂けますと幸いです。
ノバシステム(5257)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日もまた3社のIPO新規上場承認発表がありました。うち1社は4月IPO分で1社は地 …
エコム(6225)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(2月27日)IPO新規上場承認発表された3社のうちの1社です。これで3月IPOは14 …
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の上場日は2023年4月4日(火)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のIPO(新規上場)情報
設立:2008年3月3日
業種:情報・通信業
事業の内容:電子マネーを中心としたキャッシュレス決済サービスやそれに伴う決済端末の販売、関連する開発等
上場市場 | 東証グロース |
コード | 5258 |
名称 | トランザクション・メディア・ネットワークス |
公募株数 | 5,971,700株 |
売出し株数 | 5,379,500株 |
オーバーアロットメント | 1,702,600株 |
IPO主幹事証券 | 野村證券 |
IPO引受幹事証券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SMBC日興証券 東海東京証券 SBI証券 楽天証券(100%完全抽選) 松井証券(前受け金不要) 岩井コスモ証券 LINE証券(委託幹事決定) auカブコム証券(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 2月27日(月) |
上場日 | 4月4日(火) |
仮条件決定日 | 3月15日(水) |
ブック・ビルディング期間 | 3月16日(木)~3月23日(木) |
公開価格決定日 | 3月24日(金) |
IPO申し込み期間 | 3月27日(月)~3月30日(木) |
上場時発行済株式総数 | 36,872,500株 |
時価総額 | 324.4億円 |
吸収金額 | 114.8億円 |
想定価格 | 880円(88,000円必要) |
売出株式5,379,500株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売(半数未満)される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日3月24日(金)に決定されます。
そしてこのトランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のIPO主幹事は野村證券となっていることから、グループ会社となるLINE証券、平幹事の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っていることから、グループ会社となるauカブコム証券がIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のIPO(新規上場)事業内容等
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)はキャッシュレス決済サービス事業の単一セグメントで、流通業の事業者を顧客とし、複数のキャッシュレス決済事業者と加盟店をつなぎ、あらゆるキャッシュレス決済サービスをワンストップで提供するゲートウェイサービスと、それに伴う決済端末の販売や、関連する開発等を提供しております。
現在は加盟店に対して電子マネーのみならずクレジット、QR・バーコード、ハウスプリペイド、共通ポイントといった幅広い43の決済サービスをワンストップで提供できる企業として事業を拡張し、1台の端末で複数の決済手段に対応したい小売店舗のニーズと、多くの小売店舗と繋がりたい決済ブランド事業者のニーズに対応するゲートウェイとして、1,000社を超える加盟店に導入されています。
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)は「クラウド(シンクライアント)型電子決済」を国内で初めて商用化した企業です。決済サービスをクラウド化したことで、それまで店舗に複数台設置されていた決済ブランド毎の決済端末を1台に集約することが可能となった他、複雑な複数層のネットワークの簡素化による障害箇所の低減や、決済情報をデータベース化の上、一元管理することによる保守性の大幅改善等を実現しています。
【手取金の使途】
手取概算額4,847百万円については、①データセンターの拡張性・安全性強化のためのシステム投資として544百万円(データセンター移設に伴うサーバー増強等)(2024年3月期:507百万円、2025年3月期:37百万円)、②決済サービスの拡充等に対応するためのシステム投資(電子決済サービスに関するソフトウェア開発(ブランド追加、その他加盟店サービス等)及びそれに伴うハードウェア調達、新規端末の開発等)として917百万円(2024年3月期:289百万円、2025年3月期:537百万円、2026年3月期:91百万円)、③新規サービスである「情報プロセシング」基盤構築のためのシステム投資(「クラウドPOS」、「nextore」等のアプリケーション開発及びそれに伴うハードウェア調達等)として1,439百万円(2024年3月期:810百万円、2025年3月期:512百万円、2026年3月期:117百万円)、④決済システム岩盤化のためのシステム投資として1,947百万円(2024年3月期:995百万円、2025年3月期:747百万円、2026年3月期:205百万円)に充当する予定であります。
なお、残額については、2026年3月期以降、事業拡大に向けたデータセンターのシステムへの設備資金に充当する方針です。具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(トランザクション・メディア・ネットワークスのIPO目論見書より一部抜粋)
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の市場からの吸収金額はIPO想定価格880円としてオーバーアロットメント含め114.8億円と規模的に東証グロース市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感を感じるサイズとなります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて113,512枚と多めにありますが、海外投資家への販売もあります。
上述の通りトランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の事業内容は電子マネーを中心としたキャッシュレス決済サービスやそれに伴う決済端末の販売、関連する開発等ということで、キャッシュレス決済インフラ事業を基盤に「キャッシュレス決済ソリューション」と「マーケティングソリューション」を提供しています。
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)は2008年3月に三菱商事株式会社とトヨタファイナンシャルサービス株式会社との共同出資により設立され、クラウド型電子マネーを国内で初めて商用化して以来、決済端末の低コスト化や運用の簡易化など業界を牽引し、電子マネー、クレジット、QR・バーコード決済、ハウスプリペイド等幅広く「キャッシュレス決済ソリューション」を提供し、これらキャッシュレス決済ソリューションをベースに、加盟店の収益拡大に繋がるハウス型プリペイドサービス等、さまざまな「マーケティングソリューション」を提供しています。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株はなく、既存の上位株主には解除価格無しで90日間及び180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)は国内初のクラウド型電子決済サービスとなりますが、決済関連の国内初繋がりで行くと2021年12月にIPO(新規上場)したネットプロテクションズホールディングス(7383)も国内初のBNPL(後払い)決済サービスの提供を開始した企業です。国内初だけでなく、社名が長い繋がりでもありますね。
ちなみにこのネットプロテクションズホールディングス(7383)は東証一部上場の正式なグローバルオファリングでしたが、公開規模が677.0億円と大きく、上場日は公募価格1,450円に対して付いた初値は1,378円と公募割れスタートとなってしまいました。
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の公開規模はIPO想定価格(880円)ベースで114.8億円とサイズ的には大きいですが、ネットプロテクションズホールディングス(7383)ほどの規模ではありません。決済関連事業は国策的な要素もあり、IPO市場では一定の人気を持つ業態でもあることから、初値は堅調にスタートする可能性が高そうですが、初値評価はひとまずD級評価といったところが無難なような気がします。
楽観視はできない規模となるため、現時点での管理人の個人的なこのトランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のIPO参加スタンスはとりあえず中立で、今後の仮条件設定や海外投資家の人気度合い、大手初値予想会社の見解などを見ながら決めて行きたいと思います。
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のIPO(新規上場)業績等
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のIPO経営指標
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のIPO売上高及び経常利益
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