yutori(5892)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(11月24日)もまたIPO新規上場承認発表が1社あり、これで12月IPOは15社目となりましたが、時期的に12月分はそろそろ打ち止めかもしれませんね。
yutori(5892)の上場日は2023年12月27日(水)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事もIPO愛好家人気の高い大和証券となっております。
yutori(5892)のIPO(新規上場)情報
設立:2018年4月4日
業種:小売業
事業の内容:衣料品及び雑貨等の企画並びにそれらの小売・卸売事業
上場市場 | 東証グロース |
コード | 5892 |
名称 | yutori |
公募株数 | 85,000株 |
売出し株数 | 485,000株 |
オーバーアロットメント | 85,500株 |
IPO主幹事証券 | 大和証券 |
IPO引受幹事証券 | SMBC日興証券 SBI証券 楽天証券(100%完全抽選) 岡三証券 松井証券(前受け金不要) マネックス証券(100%完全抽選) 極東証券 大和コネクト証券(委託幹事決定) 岡三オンライン(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 11月24日(金) |
上場日 | 12月27日(水) |
仮条件決定日 | 12月8日(金) |
ブック・ビルディング期間 | 12月12日(火)~12月18日(月) |
公開価格決定日 | 12月19日(火) |
IPO申し込み期間 | 12月20日(水)~12月25日(月) |
上場時発行済株式総数 | 1,565,700株 |
時価総額 | 39.3億円 |
吸収金額 | 16.4億円 |
想定価格 | 2,510円(251,000円必要) |
そしてこのyutori(5892)のIPO主幹事は大和証券で、平幹事の中には岡三証券が入っているため、それぞれグループ会社となる大和コネクト証券と岡三オンラインがIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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yutori(5892)のIPO(新規上場)事業内容等
yutori(5892)は衣料品及び雑貨等の企画及び販売に係る事業「アパレル事業」の単一セグメントで、主に衣料品及び雑貨等の企画並びにそれらの小売・卸売事業を行っており、Z世代(1997年から2009年に生まれた世代)を対象としたストリートファッションブランドを発端とし、ストリートブランドに限らないファッションカテゴリにおいて、アパレル商材の企画及び販売により規模を拡大しています。
新規ブランドの立ち上げのほか、M&Aにより「F-LAGSTUF-F(フラグスタフ)」「Younger Song(ヤンガーソング)」「Wudge Boy(ワッジボーイ)」などのブランドを取得し、ブランド展開戦略の多様化を図り、販売チャネルは主に複数のブランドを取り扱うプラットフォーム型の自社ECサイトである「YZ Store」、株式会社ZOZOの運営する「ZOZOTOWN」での販売、POPUPやオフライン店舗での販売及び国内外のセレクトショップへの卸販売が中心となっています。
広告宣伝としてInstagramやTikTok等のSNSを利用したマーケティング活動に注力しており、商品PRのため、ブランド公式アカウント、社内運用個人アカウント、外部のインフルエンサーアカウントをそれぞれ使い分け、SNSユーザーに訴求しています。Instagram、TikTok、X(旧:Twitter)におけるブランド公式アカウント、社内運用個人アカウントは合計で91(2023年11月15日時点)あり、それぞれのSNSの特徴に最適化した運用をしております。
【手取金の使途】
手取概算額206,350千円については、借入金返済のため、206,350千円(2024年3月期:100,000千円、2025年3月期:106,350千円)を充当する予定であります。これにより、金利負担を軽減し、財務状況の強化を図ります。
(yutoriのIPO目論見書より一部抜粋)
yutori(5892)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
yutori(5892)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,510円としてオーバーアロットメント含め16.4億円と規模的に東証グロース市場への上場としては小型から中型サイズとなりますが、荷もたれ感を感じるほどのサイズではありません。IPO株数も公募株及び売り出し株合わせて5,700枚と少なめです。
上述の通りyutori(5892)の事業内容は衣料品及び雑貨等の企画並びにそれらの小売・卸売事業ということで、過去のトレンドアイテムをリバイバルし、現代カルチャーのエッセンスを取り入れながらブランドを展開する「ティーンカルチャー」、ZOZOTOWNでの販売をメインに、流行をいち早く取り入れた手に取りやすいアイテムを展開する「トレンド」、アパレル業界で著名なデザイナーやスタイリストのもと、コアなファンを獲得するブランドを展開する「デザイナーズ」、インフルエンサーがブランドディレクターを務め、個人の発信力も併せてアイテムを展開する「インフルエンサー」など複数のストリートブランドを展開しています。
yutori(5892)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株は無く、既存の上位株主には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。
今回のIPO(新規上場)に際する募集株の内訳は公募株85,000株に対して売り出し株は485,000株で売り出し比率はおよそ5.7倍、オーバーアロットメント分85,500株を含めたオファリング・レシオはおよそ41.8%、売り出し株(485,000株)の78.3%(380,000株)はグループ会社で筆頭株主となっている東証プライム上場のZOZO(3092)となっており、知名度はあるものの換金色もあります。
管理人自身ファッションに疎く、特に若者向けとなると年齢的に有名ブランドなのかどうかさえもよくわかりません。公式サイトも若者向けなのか流行りなのか急ごしらえなのかよくわからないサイト構成となっている上に、なぜか一部外部リンク(ブランドサイト)は詐欺サイトとしてブロック(使用セキュリティソフト:ウイルスバスタークラウド)されます。
yutori(5892)は時期的に12月のオーラスIPOとなる可能性もあり、オーラスIPOとなれば、ZOZO(3092)の売り出しIPOということで話題性は上乗せされそうです。ただ業績は売上は右肩上がりで順調で、収益も今期見通しは黒字となっていますが、全期通すとバラツキがあり不安定です。
上場時に余計な売り圧力も無く、公開規模もIPO想定価格ベース(2,510円)で16.4億円と荷もたれ感のある規模ではありませんが、セクターはIPO市場では人気化しにくい小売業で、今の悪いIPO地合いが続いているとなると初値の大幅な上昇は厳しそうです。オーラスプレミアムを加味したとしても、ひとまずの初値評価はD級評価といったところになるでしょうか。
よって管理人の個人的なこのyutori(5892)のIPO参加スタンスは中立で、今後の仮条件設定や大口(機関投資家、海外投資家)の評価、そして大手初値予想会社の見解などを見てから決めたいと思います。どうも今年(2023年)の年末IPOラッシュは微妙案件が多い気がしますね。最後にひと花咲かせたいとの思いから週明けにキラキラ系のオーラスIPOの登場に期待したいところです。
yutori(5892)のIPO(新規上場)業績等
yutori(5892)のIPO経営指標
yutori(5892)のIPO売上高及び経常損益
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