揚羽(9330)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,390円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
揚羽(9330)の上場日とIPO申込期間
揚羽(9330)の上場日は2023年9月21日(木)で単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は岡三証券となっております。
この揚羽(9330)のIPO申し込み期間は9月4日(月)~9月8日(金)となっており、時期的にIPO案件が増えており、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社ありますので、申し込まれる方は資金管理や申し込み忘れにご注意下さい。
揚羽(9330)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
揚羽(9330)のIPO想定価格は1,390円となっているため、現時点では公募価格の1.1倍~1.4倍程度の初値形成になるのではないかと、やや弱めC級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についてもやや弱めC級評価に設定させて頂いております。
ちなみにもう1社の大手初値予想会社の初値予想は上記初値予想と違って、最上位レベルの初値高騰予想となっています。もちろんまだ初値結果も出ていないので、愚痴も言いたくはないですが、正直こちらは最近担当者が代わったのか中身もかなりの手抜き感を感じますし、本気で初値予想をする気があるのか疑問を感じています。おそらく直前になって上記初値予想会社に歩み寄って来ることになるのではないかと思っています。
なお、この揚羽(9330)のIPO仮条件は来週8月31日(木)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
揚羽(9330)の事業内容
揚羽(9330)の事業内容はリクルーティング支援、コーポレート支援の各領域にて幅広くサービスを展開し、一般的な商品のブランディングではなく、HRに立脚した企業そのもののブランディングからクリエイティブ制作、WEBマーケティングまでワンストップで提供しており、ブランディング事業の単一セグメントでありますが「リクルーティング支援領域」「コーポレート支援領域」に区分されています。
この揚羽(9330)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
揚羽(9330)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(8月17日)IPO新規上場承認発表された2社のうちのもう1社で、揚羽と書いて「あげは」 …
揚羽(9330)のブルベア要素とIPO参加スタンス
揚羽(9330)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,390円としてオーバーアロットメント含め7.1億円と規模的に東証グロース市場への上場としては小型サイズとなり、荷もたれ感はありません。IPO株数も公募株及び売り出し株合わせて4,500枚と少ないため、IPO当選の可能性も低めとなりそうです。
そして今回もこの揚羽(9330)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としては事業内容がHR(人的資源による価値創造)を起点とした全方位型のブランディング支援と新規性は無く、キラキラ案件ではないものの地味業態でもありません。ベンチャーキャピタル(投資ファンド)不在で大きな売り圧力も無く、公開規模もIPO想定価格(1,390円)ベースで7.1億円と小型サイズで単独上場となるため、需給面での不安もありません。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては業績規模も小さい上に利益水準も低く、直近5期は売り上げもおおむね横ばいで上場市場が東証グロース市場となるものの、成長は鈍いように見えます。一部では地方上場案件を上場基準ギリギリで無理やり東証グロースの上場基準に合わせたのではないかとのウワサもあります。
とはいえ、需給面での不安は無く、よほど地合いが悪くならない限り、初値高騰も無いと思われますが、公募割れするようなことも無いと考えられるため、管理人の個人的なこの揚羽(9330)のIPO参加スタンスは当初の予定通り一部参加(岡三証券とSBI証券)の方向で考えています。
揚羽(9330)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこの揚羽(9330)のIPO株(公募株及び売り出し株)4,500枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
岡三証券(主幹事) | 3,960枚 | 88.0% |
野村證券 | 225枚 | 5.0% |
SBI証券 | 90枚 | 2.0% |
SMBC日興証券 | 45枚 | 1.0% |
楽天証券(100%完全抽選) | 45枚 | 1.0% |
マネックス証券(100%完全抽選) | 45枚 | 1.0% |
松井証券(前受け金不要) | 45枚 | 1.0% |
あかつき証券 | 45枚 | 1.0% |
岡三オンライン(委託幹事) | ?枚 | ?% |
SBIネオトレード証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が675枚あります。
積極的にこの揚羽(9330)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となる岡三証券からのIPO申し込みは外せません。その他平幹事はネット証券も含め抽選分は二桁レベルの持ち分となるため、なかなか厳しい数字となります。
何度も申し上げていますが、IPO主幹事の岡三証券はIPO当選後のキャンセルは今後一切IPOに申し込めなくなるという厳しいペナルティが課せられるため注意が必要です。
揚羽(9330)のIPO仮条件決定
揚羽(9330)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:1,390円
IPO仮条件:1,340円~1,400円
IPO想定価格がほぼ最上限となる一般的なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は6.9億円~7.2億円となりました。
揚羽(9330)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
揚羽(9330)の第二弾初値予想が発表されたようです。
1,700円~1,900円
IPO仮条件は一般的な設定となりましたが、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限は下ブレで下限は上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはC級評価で変更無し、IPO参加スタンスについても一部参加(岡三証券とSBI証券)で変更はありません。
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