カウリス(153A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,440円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。

カウリス(153A)の上場日とIPO申込期間

カウリス(153A)の上場日は2024年3月28日(木)で、情報戦略テクノロジー(155A)2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はSBI証券大和証券2社共同主幹事となっております。

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このカウリス(153A)のIPO申し込み期間は3月12日(火)~3月18日(月)となっており、IPO申し込み期間ラッシュ後半戦となりますが、まだ他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社あるため、申し込まれる方は資金管理や申し込み忘れにご注意下さい。

カウリス(153A)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾

カウリス(153A)のIPO(新規上場)初値予想

カウリス(153A)のIPO想定価格は1,440円となっているため、現時点では公募価格の1.7倍~2.0倍程度の初値形成になるのではないかと、やや強めB級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についてもやや強めB級評価に設定させて頂いております。

なお、このカウリス(153A)のIPO仮条件は本日3月8日(金)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。

カウリス(153A)の事業内容

カウリス(153A)の事業内容は法人向けクラウド型不正アクセス検知サービスの提供等ということで、不正が疑われるログイン試行や不正アクセスを未然に検知してサイバー犯罪者が本人なりすましにより不正アクセスすることを未然に防止するため、犯罪のビッグデータをアルゴリズムと掛け合わせることで、クラウド(SaaS)型アルゴリズムサービスを提供する事業モデルを構築しています。

カウリス(153A)IPO事業内容

このカウリス(153A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。

カウリス(153A)のブルベア要素とIPO参加スタンス

カウリス(153A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,440円としてオーバーアロットメント含め26.3億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。

IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて15,907枚と万枚超えで比較的多めにあり、IPO主幹事も2社共同主幹事で1社はネット証券(SBI証券)で、1社は店頭型証券(大和証券)となるものの、両社ともに比較的IPO当選報告の多い証券会社となるため、期待値はそれなりにありそうです。

そして今回もこのカウリス(153A)のブル要素(ポジティブ材料)ベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。

まずブル要素(ポジティブ材料)としては事業内容が法人向けクラウド型不正アクセス検知サービスの提供と、深刻化するセキュリティ問題に関する意識の高まりを受け、こういったサイバーセキュリティ関連は時流に乗ったビジネスモデルで、競合は多いもののIPO市場では人気化しやすい業態となります。

今回のIPO(新規上場)に際する募集株の内訳は公募株380,000株に対して売出株1,210,700株で売出比率はおよそ3.2倍と売出株が多めですが、オーバーアロットメント分238,600株を含めたオファリング・レシオはおよそ30.0%と不安視するレベルでは無さそうです。業績も売上収益とも順調に伸ばしており、株価設定に割高感もありません。

一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては公開規模がIPO想定価格(1,440円)ベースで26.3億円と中規模サイズとなり、公開価格の1.5倍となればロックアップ解除されるベンチャーキャピタルの保有株が248,700株ある点はマイナス視されそうです。

そしてカウリス(153A)の上場日はいよいよIPOラッシュ後半戦の3月28日(木)となり、情報戦略テクノロジー(155A)と2社同日上場、前日27日(水)3社同日上場、前々日26日(火)4社同日上場とタイトスケジュールをこなした後となるため、買い疲れの影響が出ている可能性もあります。

IPO銘柄公開規模上場市場主幹事証券
情報戦略テクノロジー14.2億円東証グロースみずほ証券
カウリス26.3億円東証グロースSBI・大和

IPOラッシュ後半戦ということで、どの程度の買い疲れが起きているかなど、IPO地合いの予測ができないため、現時点ではなんとも言い難い部分はありますが、業績好調の人気業態となれば好スタートとなる可能性が高いと考えられます。よって管理人の個人的なこのカウリス(153A)のIPO参加スタンスは当初の予定通り参加の方向で行く予定です。

カウリス(153A)のIPO幹事配分数

そして推定となりますがこのカウリス(153A)のIPO株(公募株及び売り出し株)15,907枚IPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数が以下の通り発表されています。

証券会社IPO株配分数配分割合
SBI証券主幹事12,487枚78.5%
大和証券(主幹事2,386枚15.0%
楽天証券100%完全抽選477枚3.0%
マネックス証券100%完全抽選270枚1.7%
SMBC日興証券239枚1.5%
岡三証券32枚0.2%
松井証券前受け金不要16枚0.1%
SBIネオトレード証券委託幹事?枚?%
大和コネクト証券委託幹事?枚?%
岡三オンライン委託幹事?枚?%

上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が2,386枚あります。

積極的にこのカウリス(153A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO共同主幹事となるSBI証券大和証券からのIPO申し込みは外せません。平幹事の中には抽選割合の多いネット証券(楽天証券マネックス証券松井証券)も入っており、松井証券以外は三桁レベルの持ち分があるため、狙えない数字では無さそうです。

IPO委託幹事(裏幹事)となるSBIネオトレード証券大和コネクト証券も、それぞれIPO主幹事からの委託となるため、持ち分もいつもよりは多めとなりそうです。

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カウリス(153A)のIPO仮条件決定

カウリス(153A)のIPO仮条件が決まりました。

IPO想定価格:1,440円
IPO仮条件:1,440円~1,530円

IPO想定価格が最下限となる強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は26.3億円~27.9億円となりました。

尚、訂正目論見書内にはIPO新ルール「仮条件下限の80%以上かつ上限の120%以下の範囲内で公募価格が決定する場合がある」の追記はありません。

カウリス(153A)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾

カウリス(153A)の第二弾初値予想が発表されたようです。

3,100円~3,500円

IPO仮条件が強気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限下限ともに上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはB級評価のままで変更無し、IPO参加スタンスについても参加で変更ありません。

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