ENECHANGE(4169)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(520円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、いつものように個人的な私見も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
ENECHANGE(4169)の上場日は12月23日(水)で交換できるくん(7695)と2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事はみずほ証券となっております。これでみずほ証券主幹事案件は今年(2020年)最後となります。
尚、このENECHANGE(4169)のIPO申し込み期間は12月7日(月)~12月11日(金)までですので、IPO申し込みを考えている方はお忘れの無いようご注意下さい。まだまだIPO申し込みラッシュ真っ只中となるため資金も枯渇状態になっているかもしれませんが、幸いにもIPO主幹事のみずほ証券は同一資金でのIPO申し込みが可能なので前受け金不要ではないもののまだラッキーと言えるでしょうか。
ENECHANGE(4169)のIPO(新規上場)初値予想
ENECHANGE(4169)のIPO想定価格は520円となっているため、現時点では公募価格の2.3倍~3.8倍程度の初値形成になるのではないかと強めA級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な評価についても強めA級評価に設定させて頂いております。
このENECHANGE(4169)のIPO仮条件は明日12月3日(木)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の下部に追記致します。
ENECHANGE(4169)の主な事業内容は消費者向けの電力・ガス切り替えプラットフォーム「エネチェンジ 」等の運営ということで電気及びガスなどエネルギーの料金比較サイトで、まだあまり世間には浸透されていない言葉「エネルギーテック」となることでテック関連として見ればそれなりに人気化する業態となりそうです。
このENECHANGE(4169)の詳細な事業内容などについてお知りになりたい方はお手数ですが、下記のIPO新規上場発表時の記事をご覧下さい。
ENECHANGE(4169)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(11月18日)IPO新規上場承認発表があった3社のうちの最後の1社です。 …
ENECHANGE(4169)の公開規模はIPO想定価格ベース(520円)で2.2億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としては超小型サイズとなり、荷もたれ感はまったくありません。12月IPOの中で一番軽量の案件となります。IPO株数も公募株及び売り出し合わせて3,800枚と少なめです。
2016年4月に電力が自由化になり、2017年4月には都市ガスが自由化となり関係各社の競争は激化しています。そんな中で国内最大級の電気及びガス料金の見直しサービスとなるプラットフォーム「エネチェンジ 」の運営はまさに時流に乗った事業内容と言えそうです。
エネルギーの自由化という波で生まれた新しい業態はまだ新鮮さもあり、業種は違うものの直近IPOではアースインフィニティ(7692)がエネルギーの自由化に伴い小売電気事業者の登録を行って小売電気に参入しております。
このアースインフィニティ(7692)の上場日は10月16日(金)で公募価格1,970円に対して付いた初値は10,410円とおよそ5.3倍まで高騰しました。新業態として注目されたということもあるかもしれませんが、これは正直IPO地合いが最高潮でイケイケ状態の中でデタラメな初値になったと言えます。その証拠に今はもうすでに初値の半値以下となっています。
しかしながらこういったエネルギーの自由化からまだ間もない新しい市場という点でエネルギー関連事業は注目度も高く、このENECHANGE(4169)も少なからず恩恵を受けることになりそうです。
ENECHANGE(4169)の上場日は12月23日(水)で交換できるくん(7695)と2社同日上場となりますが、両社合わせても吸収金額は10億円程度となるため、資金分散の影響はほぼ無いと考えられますが、さすがにIPOラッシュ後半戦となることで相当の買い疲れが出ている頃かと考えられます。
IPO銘柄 | 公開規模 | 上場市場 | 主幹事証券 |
ENECHANGE | 2.2億円 | 東証マザーズ | みずほ証券 |
交換できるくん | 7.6億円 | 東証マザーズ | SBI証券 |
株主の中にベンチャーキャピタルの保有株が多くありおよそ135万株ほどあります。90日間のロックアップが掛かっているものの公開価格の1.5倍以上となれば解除され売却可能となります。単価が安いことから1.5倍で着地するとは思えませんが、警戒材料になることは間違いありません。
少なくとも1.5倍までは上昇することが予想され、それ以降はベンチャーキャピタル次第と言ったところになるでしょうか。いずれにしてもこの軽量サイズで公募割れするようなことはあり得ないと考えられます。逆にこの規模であれば需給ひっ迫となり初値は高騰となりそうです。
よって管理人の個人的なこのENECHANGE(4169)のIPO参加スタンスは当初の予定通り全力申し込みで行く予定です。ただ残念ながらIPO主幹事は大手五大証券の中でも個人的に一番相性の悪いみずほ証券ということで、すでにIPO当選は厳しいと感じています。
ENECHANGE(4169)のIPO(新規上場)幹事配分数
そして推定となりますがこのENECHANGE(4169)のIPO株(公募株及び売り出し株)3,800枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
みずほ証券(主幹事) | 2,660枚 | 70.0% |
大和証券 | 494枚 | 13.0% |
野村證券(前受け金不要) | 190枚 | 5.0% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 190枚 | 5.0% |
SMBC日興証券 | 76枚 | 2.0% |
いちよし証券 | 38枚 | 1.0% |
SBI証券 | 38枚 | 1.0% |
マネックス証券(100%完全抽選) | 38枚 | 1.0% |
楽天証券(100%完全抽選) | 38枚 | 1.0% |
松井証券(前受け金不要) | 38枚 | 1.0% |
auカブコム証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が570枚あります。
IPO株数の割にIPO幹事団(シンジケート)は委託幹事(裏幹事)含めて11社と多めです。ただしIPO主幹事となるみずほ証券以外は数枚から数十枚とほぼ絶望的な株数となります。100%完全抽選のマネックス証券や楽天証券でも38枚となると資金枯渇状態の中で無理に申し込む必要は無いかもしれません。もちろん資金があるなら、少しの可能性がある限り申し込むべきだと思います。
<追記>
ENECHANGE(4169)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:520円
IPO仮条件:520円~600円
IPO想定価格が最下限となる強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は2.2億円~2.6億円となりました。
<追記>
ENECHANGE(4169)の第二弾初値予想が発表されたようです。
1,300円~1,800円
IPO仮条件は強気な設定となりましたが、IPO初値予想第二弾はIPO初値予想第一弾よりも下限は上ブレで上限は下ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはA級評価で変更無し、IPO参加スタンスも引き続き全力申し込みで変更はありません。
IPO歴10年以上の管理人のIPO当選実績を基にランキング形式でIPOにオススメの証券会社をご紹介させて頂いております。
⇒ IPO投資用オススメ証券会社ランキング
IPO情報はもちろん、下記IPOゲッター公式LINEでしか語れないマル秘情報も配信頻度は多くありませんがたまに配信しています。もちろん1対1のチャットも可能ですよ。