IACEトラベル(343A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,030円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。

IACEトラベル(343A)の上場日とIPO申込期間

IACEトラベル(343A)の上場日は2025年4月7日(月)単独上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事は東海東京証券となっております。

このIACEトラベル(343A)のIPO申し込み期間は3月19日(水)~3月26日(水)となっており、IPO申し込みラッシュも終わっているため、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りはなく、資金管理(資金移動)を気にする必要はないものの、申し込まれる方は申し込み忘れにご注意下さい。

IACEトラベル(343A)のIPO(新規上場)初値予想 第一弾

IACEトラベル(343A)のIPO(新規上場)初値予想

IACEトラベル(343A)のIPO想定価格は1,030円となっているため、現時点では公募価格の1.1倍~1.3倍程度の初値形成になるのではないかと、弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっておりますが、個人的な初値予想についてはやや弱めC級評価に設定させて頂いております。

なお、このIACEトラベル(343A)のIPO仮条件は明日3月17日(月)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。

IACEトラベル(343A)の事業内容

IACEトラベル(343A)の事業内容はクラウド出張手配システム「Smart BTM」の運営及び出張マネジメントサービスの提供を中心とする旅行事業ということで、業務渡航手配を中心に海外航空券や国内航空券、パッケージツアー等の販売の他、査証手配等の渡航関連の対応を行っています。

IACEトラベル(343A)IPOクラウド出張手配システム「Smart BTM」

このIACEトラベル(343A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。

IACEトラベル(343A)のブルベア要素とIPO参加スタンス

IACEトラベル(343A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,030円としてオーバーアロットメント含め13.9億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては10億円超えではあるものの、まだ小型サイズの範囲となり、荷もたれ感を感じるほどのサイズではありません。

IPO募集株数は公募株及び売出株(OA含む)合わせて1,350,900株とやや多めにあり、IPO主幹事は抽選割合の少ない店頭系証券ではありますが、準大手証券の東海東京証券となるためIPO株の当選確率は極端に低くはなさそうです。

そして今回もこのIACEトラベル(343A)のブル要素(ポジティブ材料)ベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。

まずブル要素(ポジティブ材料)としては事業内容がコロナ収束で人気業態となっている旅行関連で、法人向け出張手配サービスを手掛ける旅行会社からデジタルサービス企業へと時流に乗ったビジネス転換を果たし業績も好調に推移しています。

株価設定に割高感も無く、公開規模はIPO想定価格(1,030円)ベースで13.9億円と荷もたれ感の無い水準、上場日は3月IPOラッシュ明けの4月7日(月)単独上場とスケジュール面での優位性もあります。

一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては設立からおよそ43年の老舗企業で社会的信頼度は高いものの、上場市場は東証スタンダード市場となることから地味な印象が先行してしまい、IPO主幹事が準大手証券(東海東京証券)であることに不安も残ります。

とはいえ、スケジュール面や規模感を考慮すると公募割れする可能性は低いと思われるため、管理人の個人的なこのIACEトラベル(343A)のIPO参加スタンスは一部参加の方向で考えています。

ただしIPO主幹事の東海東京証券はIPO当選後にキャンセルをすると最大で1年6カ月間はIPOに申し込んでも抽選対象外になるという強烈なペナルティが課せられるため申し込む際は注意が必要です。

IACEトラベル(343A)のIPO幹事配分数

そして推定となりますがこのIACEトラベル(343A)のIPO株(公募株及び売出株)11,747枚IPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数が以下の通り発表されています。

証券会社IPO株配分数配分割合
東海東京証券(主幹事10,807枚92.0%
SBI証券294枚2.5%
松井証券117枚1.0%
マネックス証券117枚1.0%
岡三証券117枚1.0%
岩井コスモ証券59枚0.5%
東洋証券59枚0.5%
あかつき証券59枚0.5%
極東証券59枚0.5%
丸三証券59枚0.5%
岡三オンライン委託幹事?枚?%

上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が1,762枚あります。

積極的にこのIACEトラベル(343A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となる東海東京証券からのIPO申し込みは外せません。平幹事の中には抽選割合の多い大手ネット証券3社(SBI証券松井証券マネックス証券)も入っており、いずれも持ち分は三桁レベルあるため、狙えない数字ではなさそうです。

IACEトラベル(343A)のIPO仮条件決定

IACEトラベル(343A)のIPO仮条件が決まりました。

IPO想定価格:1,030円
IPO仮条件:980円~1,000円

IPO想定価格よりも窓開けで下ブレとなる弱気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は13.2億円~13.5億円となりました。

尚、訂正目論見書内にはIPO新ルール「仮条件下限の80%以上かつ上限の120%以下の範囲内で公募価格が決定する場合がある」の追記は無いため仮条件の上限突破はありません。

IACEトラベル(343A)のIPO(新規上場)初値予想 第二弾

IACEトラベル(343A)の第二弾初値予想が発表されたようです。

1,100円~1,200円

IPO仮条件が弱気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも下限はそのままで上限のみ下ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはC級評価からD級評価に格下げとしますが、IPO参加スタンスについては一部参加で変更はありません。

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