ケイファーマ(4896)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,040円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。SBI証券主幹事案件となりますが、今回も人気銘柄とは言えないため、IPOチャレンジポイントの考察はありませんことをご了承下さい。
ケイファーマ(4896)の上場日とIPO申込期間
ケイファーマ(4896)の上場日は2023年10月17日(火)で単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事もIPO愛好家人気の高いSBI証券となっております。
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このケイファーマ(4896)のIPO申し込み期間は9月29日(金)~10月5日(木)となっており、時期的にはIPO申し込みラッシュも落ち着いており、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りはほぼありませんので、申し込まれる方は過度に資金管理などを気にする必要は無さそうです。
ケイファーマ(4896)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
ケイファーマ(4896)のIPO想定価格は1,040円となっているため、現時点では公募価格の0.9倍~1.0倍程度の初値形成になるのではないかと、公募割れも視野に入った弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についても弱めD級評価に設定させて頂いております。
なお、このケイファーマ(4896)のIPO仮条件は明日9月27日(水)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
ケイファーマ(4896)の事業内容
ケイファーマ(4896)の事業内容は医薬品の研究・開発・製造・販売、再生医療等製品の研究・開発・製造・販売ということで、中枢神経疾患領域に対して、iPS細胞を活用したiPS創薬と脊髄損傷等の神経損傷部位に移植する再生医療等製品の開発を主な事業としています。
このケイファーマ(4896)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
ケイファーマ(4896)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(9月12日)はIPO新規上場承認発表が1社あり、10月IPOは7社目となりまし …
ケイファーマ(4896)のブルベア要素とIPO参加スタンス
ケイファーマ(4896)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,040円としてオーバーアロットメント含め20.0億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。
IPO株数は売り出し株無しの公募株のみで16,800枚と比較的多めにありますが、簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売もあることから、ネット証券(SBI証券)主幹事案件となるものの、IPOの当選確度はそれほど高くないかもしれません。
そして今回もこのケイファーマ(4896)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としては募集株の内訳が売り出し株無しの公募株のみで既存株主の換金色は無く、公開規模もIPO想定価格(1,040円)ベースで20.0億円となりますが、5.0億円程度がコーナーストーン投資家(上場承認時に一定額の株式取得を約束する投資家)に売付け(親引け)される予定となっています。
さらに簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売もあることから海外投資家への販売割合次第では、上記親引け分も差し引くと最終的に公開規模が10億円程度まで縮小される可能性があり、荷もたれ感は大幅に和らぐことになりそうです。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては今期(第7期)は契約一時金及びマイルストン収入があったことから一応黒字化はしていますが、まだ継続的に売上を計上する段階には至っておらず今後の業績は不透明。公開価格の1.5倍でロックアップ解除される株式も一定数あります。
慶應義塾大学医学部発で期待値の高い再生医療バイオベンチャーではありますが、博打要素の強いバイオベンチャーはIPO時点では警戒されやすく、9月15日(金)上場予定だったChordia Therapeutics(4895)に至っては市況の影響で上場中止を発表しています。
逃げ足の早いネット証券(SBI証券)主幹事案件となりますが、海外人気が高ければ堅調なスタートとなりそうな雰囲気も感じるため、とりあえず現時点の管理人の個人的なこのケイファーマ(4896)のIPO参加スタンスは一部参加(取得目的でSBI証券からのみ)の予定で考えています。
ケイファーマ(4896)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこのケイファーマ(4896)のIPO株(公募株及び売り出し株)16,800枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。海外投資家への販売分は考慮しておりません。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
SBI証券(主幹事) | 14,280枚 | 85.0% |
岡三証券 | 1,680枚 | 10.0% |
SMBC日興証券 | 504枚 | 3.0% |
岩井コスモ証券 | 168枚 | 1.0% |
極東証券 | 84枚 | 0.5% |
松井証券(前受け金不要) | 50枚 | 0.3% |
楽天証券(100%完全抽選) | 34枚 | 0.2% |
SBIネオトレード証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
岡三オンライン(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が2,520枚あります。
積極的にこのケイファーマ(4896)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となるSBI証券からのIPO申し込みは外せません。その他平幹事の中で可能性のある三桁レベルの持ち分があるのは岡三証券しかありません。抽選割合の多いネット証券(松井証券、楽天証券)でさえも二桁レベルしかありません。ただし岡三証券はIPO当選後のキャンセルは今後一切IPOに申し込めなくなるという恒久的なペナルティが課せられるため注意が必要です。
ケイファーマ(4896)のIPO仮条件決定
ケイファーマ(4896)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:1,040円
IPO仮条件:900円~1,040円
IPO想定価格が最上限となる一般的なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は17.3億円~20.0億円となりました。
ケイファーマ(4896)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
ケイファーマ(4896)の第二弾初値予想が発表されたようです。
950円~1,100円
IPO仮条件が一般的な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時と上限下限とも同値となる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価のままで変更無し、IPO参加スタンスについても一部参加(取得目的でSBI証券からのみ)で変更はありません。
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