テクニスコ(2962)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(450円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
テクニスコ(2962)の上場日とIPO申込期間
テクニスコ(2962)の上場日は2023年7月26日(水)で、エコナビスタ(5585)と2社同日上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。
このテクニスコ(2962)のIPO申し込み期間は7月7日(金)~7月13日(木)となっており、ちょっとしたIPO申し込みラッシュとなっているため、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社ありますので、申し込まれる方は資金管理や申し込み忘れにご注意下さい。
テクニスコ(2962)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
テクニスコ(2962)のIPO想定価格は450円となっているため、現時点では公募価格の1.1倍~1.5倍程度の初値形成になるのではないかと弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっておりますが、個人的な初値予想についてはやや弱めC級評価に設定させて頂いております。
なお、このテクニスコ(2962)のIPO仮条件は本日7月5日(水)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
テクニスコ(2962)の事業内容
テクニスコ(2962)の事業内容は精密加工部品事業(ヒートシンク製品及びガラス製品等の製造・販売)ということで、産業機器市場、自動車市場、光・無線通信市場、ライフサイエンス市場、航空宇宙市場、環境エネルギー市場など幅広い市場にヒートシンク製品、ガラス製品及びその他の精密加工部品の製造及び販売を行っております。
このテクニスコ(2962)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
テクニスコ(2962)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(6月21日)IPO新規上場承認発表があった2社のうちのもう1社です。これで7月I …
テクニスコ(2962)のブルベア要素とIPO参加スタンス
テクニスコ(2962)の市場からの吸収金額はIPO想定価格450円としてオーバーアロットメント含め11.8億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては10億円超えではあるものの、まだ小型サイズの範囲となり、荷もたれ感を感じるほどのサイズではありません。
IPO株数は低位株となることから売り出し株無しの公募株のみで22,810枚と比較的多くあり、海外投資家への販売もありませんが、IPO主幹事の野村證券では300株1セット配分となっていることからIPO当選は容易では無いと思われます。
そして今回もこのテクニスコ(2962)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としては設立から50年以上と社会的信頼度があり業績も堅調、募集株の内訳が売り出し株無しの公募株のみで、公開規模はIPO想定価格(450円)ベースで11.8億円と軽量感があり、個人投資家の買いやすい低単価設定となっています。
株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株は無く、既存株主はロックアップ対象となっているため、上場時の余計な売り圧力もありません。需給面は良好と言えそうです。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては事業内容が精密加工部品事業と地味な業態で上場市場は初値上昇率の鈍い東証スタンダード市場、株価設定に割安感は無く、買いは限定的で人気化するのは厳しい雰囲気です。
加えて上場日は7月26日(水)で、エコナビスタ(5585)と2社同日上場となり、投資家の関心は内容的にエコナビスタ(5585)に集まりそうです。
IPO銘柄 | 公開規模 | 上場市場 | 主幹事証券 |
エコナビスタ | 26.8億円 | 東証グロース | みずほ証券 |
テクニスコ | 11.8億円 | 東証スタンダード | 野村證券 |
とはいえ、現状のIPO地合いは好調で、大型の換金型出口(イグジット)案件や地方上場案件など、通常時でも敬遠されやすいIPO案件以外はイケイケでも問題無いように思えます。よって管理人の個人的なこのテクニスコ(2962)のIPO参加スタンスはIPO主幹事の野村證券からのみ参加の方向で行く予定です。
テクニスコ(2962)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこのテクニスコ(2962)のIPO株(公募株)22,810枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
野村證券(主幹事) | 22,126枚 | 97.0% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 684枚 | 3.0% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が3,421枚あります。
積極的にこのテクニスコ(2962)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となる野村證券からのIPO申し込みは外せません。とは言いながらも、平幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券しか無く、今回はauカブコム証券も現時点ではIPO委託幹事(裏幹事)になるとの正式発表も無いため、実質的に2社のみとなりますので、それほど悩む必要は無さそうです。
ただし、三菱UFJモルガン・スタンレー証券はIPO当選後のキャンセルにはペナルティが課せられるため注意が必要です。とりあえず申し込んでおいて、あとは実際に当選してから考えるなどの安易な申し込みは避けた方が賢明です。
すでにIPO投資を経験されている方ならすでにご存知の方も多いと思いますが、証券会社の中にはIPOに当選したあとにキャンセル(購入辞退)すると何かしらのペナルティが課せられる証券会社があります。 そもそもせっかく当選したI …
テクニスコ(2962)のIPO仮条件決定
テクニスコ(2962)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:450円
IPO仮条件:510円~560円
IPO想定価格よりも窓開けで上ブレとなる超強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は13.3億円~14.6億円となりました。
テクニスコ(2962)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
テクニスコ(2962)の第二弾初値予想が発表されたようです。
800円~900円
IPO仮条件が窓開けで上ブレとなる超強気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限下限ともに上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはC級評価のままで変更無し、IPO参加スタンスについても引き続きIPO主幹事の野村證券のみ参加で変更はありません。
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