タイミー(215A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,230円~1,430円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
タイミー(215A)の上場日とIPO申込期間
タイミー(215A)の上場日は変更可能タイプの2024年7月26日(金)~8月1日(木)のいずれかの日で、最短日程(7月26日)で決まれば単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券の3社共同主幹事となっております。
このタイミー(215A)のIPO申し込み期間は最短7月9日(火)~最長7月23日(火)となっており、スケジュール的にはIPO閑散期の中ではありますが、微妙に他IPO案件とのIPO申し込み期間被りがあるため、資金管理(資金移動)や申し込み忘れにはご注意下さい。
それとタイミー(215A)のIPO申し込み期限は最長7月23日(火)までとなっていますが、IPO新ルール適用(上場日変更可能)銘柄となるため、IPO申し込み期限が最短で7月17日(水)までに前倒しで短縮される可能性がある点も注意が必要です。
タイミー(215A)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
タイミー(215A)のIPO想定価格は1,230円~1,430円となっているため、現時点では公募価格の1.1倍~1.5倍程度の初値形成になるのではないかと、弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についても弱めD級評価に設定させて頂いております。
なお、このタイミー(215A)のIPO仮条件は来週7月9日(火)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
タイミー(215A)の事業内容
タイミー(215A)の事業内容はスキマバイトサービス「タイミー」の運営等ということで、「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングするスキマバイトサービス「タイミー」を中心に、地方で「はたらく」体験を通じて第二の故郷を見つけられるサービス「タイミートラベル」、「はたらく」をプラスする「タイミーキャリアプラス」、人生の可能性を広げるきっかけに「はたらく」ひとのための情報サイト「タイミーラボ」などを展開しています。
このタイミー(215A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
タイミー(215A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(6月21日)はIPO新規上場承認発表が1社ありました。兼ねてよりIPO(新規上場) …
タイミー(215A)のブルベア要素とIPO参加スタンス
タイミー(215A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,230円~1,430円としてオーバーアロットメント含め456.1億円~530.2億円と規模的に東証グロース市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感のある水準となります。
IPO株数は公募株無しの売り出し株(OA含む)のみで37,082,200株と多めにありますが、今回の募集は正式なグローバルオファリングとなため、海外募集分(22,249,300株)を除いた国内の募集株はOA含め14,832,900株となる予定です。
海外投資家への販売分が60%と手厚くなっており、海外募集分(22,249,300株)を差し引いた国内募集分は減少することになりますが、それでも計算上はOA含め14,832,900株あるため、IPO当選の確度は比較的高めとなりそうな気がします。
そして今回もこのタイミー(215A)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としては事業内容がスキマバイトサービス「タイミー」の運営ということで、メディアへの露出も多く知名度は抜群。設立からわずか7年のスピード上場で代表取締役の小川 嶺氏は27歳という若さで注目度や話題性も呼びそうです。
正式なグローバルオファリングで海外投資家への販売割合60%と高く、海外投資家の期待値が伺えます。これまでの傾向から海外分の上乗せもあり得るかもしれません。業績も堅調に推移しており、第6期(2022年10月)の黒字転換以降は大幅な増収増益となっており、今後の成長への期待値も高そうです。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては類似企業と比べると株価設定に割高感が強く、公開規模もIPO想定価格ベース(1,230円~1,430円と)で456.1億円~530.2億円と荷もたれ感があり、3月上場のトライアルホールディングス(141A)を超える、今年(2024年)最大規模の大型IPOとなります。
募集株の内訳も公募株無しの売り出し株のみで、売り出し人の多くはベンチャーキャピタル(投資ファンド)となることから出口(イグジット)感があり、既存株主の中には全株売却する株主も散見されるため、不安が残ります。国内のみのオファリング・レシオは15.6%と低水準。
トライアルホールディングス(141A)は小売業という地味なセクターだったにも関わらず、海外需要を取り込み最終的な海外配分比率はこのタイミー(215A)と同じく60%。IPO地合い好調も手伝って公募価格1,700円に対して付いた初値は2,215円と好スタート。
注目度や話題性、人気度合いで見るとこのタイミー(215A)の方に軍配がありそうで、7月の「お祭りIPO」という観点で見ると踊らにゃ損と言う雰囲気も感じます。よって管理人の個人的なこのタイミー(215A)のIPO参加スタンスは当初の予定通り参加の方向で行く予定です。
タイミー(215A)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこのタイミー(215A)のIPO株(売り出し株)99,961枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数が以下の通り発表されています。海外投資家への販売分は考慮しています。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
大和証券(主幹事) | 44,383枚 | 44.4% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事) | 34,386枚 | 34.4% |
モルガン・スタンレーMUFG証券(主幹事) | 9,996枚 | 10.0% |
野村證券(前受け金不要) | 3,998枚 | 4.0% |
みずほ証券(前受け金不要) | 2,399枚 | 2.4% |
SBI証券 | 2,399枚 | 2.4% |
SMBC日興証券 | 800枚 | 0.8% |
岩井コスモ証券 | 400枚 | 0.4% |
水戸証券 | 400枚 | 0.4% |
岡三証券 | 400枚 | 0.4% |
楽天証券(100%完全抽選) | 400枚 | 0.4% |
大和コネクト証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
auカブコム証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
岡三オンライン(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が48,368枚あります。
積極的にこのタイミー(215A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となる大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券からのIPO申し込みは外せません。
平幹事の中には抽選割合少ない店頭型証券も多くありますが、野村證券とみずほ証券は三桁レベルの持ち分があります。抽選割合の多いネット証券もあり、SBI証券は四桁レベルの持ち分、楽天証券は三桁レベルの持ち分があるため、いずれも狙えない数字では無さそうです。
さらに大和コネクト証券は大和証券からの委託、auカブコム証券は三菱UFJモルガン・スタンレー証券からの委託と、それぞれIPO主幹事からの委託となるため、持ち分も多くなる傾向があり、期待値は高めとなりそうです。
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タイミー(215A)のIPO仮条件決定
タイミー(215A)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:1,230円~1,430円(平均価格:1,330円)
IPO仮条件:1,350円~1,450円(平均価格:1,400円)
IPO想定価格よりも窓開けで上ブレとなる強気なIPO仮条件設定となり、IPO募集株の総数に変更はありませんが、国内海外販売比率も当初の60%から70%に引き上げられています。
売出株:32,245,400株 → 32,310,800株
国内募集:9,996,100株 → 6,353,300株
海外募集:22,249,300株 → 25,957,500株(70%)
OA:4,836,800株 → 4,771,400株
このIPO募集株の増加及び仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は500.6億円~537.6億円となりました。仮条件は上ブレ、海外販売分は10%増とあって、期待値は上がりますが、IPO株の取得は困難となりそうです。
尚、訂正目論見書内にはIPO新ルール「仮条件下限の80%以上かつ上限の120%以下の範囲内で公募価格が決定する場合がある」の追記はありませんでした。
タイミー(215A)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
タイミー(215A)の第二弾初値予想が発表されたようです。
1,800円~2,000円
IPO仮条件が強気な設定となったことや海外投資家への販売分が増えたことなどから、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限はそのままで下限のみ上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価で変更無し、IPO参加スタンスについても参加で変更ありません。
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