TORICO(7138)のIPO(新規上場)の初値が無事に公募価格を上回る形での着地となりました。IPO株にご当選された方はおめでとうございます。
市場コンセンサスはロックアップが解除される公開価格の1.5倍となる2,550円が意識されていたことから、おおむね想定内と言える着地かと思われます。今の環境ではこれが精一杯という感じでしょうかね。
TORICO(7138)のIPO初値結果
公募価格 | 1,700円 |
初値価格 | 2,510円(10時33分) |
初値売却益 | +81,000円 |
初値売買代金 | 3.1億円 |
初値出来高 | 125,900株 |
本日終値 | 2,115円 |
市場開場前の気配値には安定感がなく、おおよそ2,100円~3,000円までの間をウロウロと落ち着きの無い動きとなっていました。早い段階から引き受け価格となる1,564円にオーバーアロットメント分の22,500株(全弾)と思われる買い注文が1件入っていましたが、この注文はやはり幹事の注文と見て良いでしょうかね。
開場(9時)が近づくに連れて対等価格はロックアップ解除となる1.5倍(2,550円)が意識されるかと思いきや、2,550円にはすでに135,000株ほどの売り注文が待機されており、その警戒感からか、開場時の予測合致点は2,300円スタートとやや低めの位置でのスタートとなりました。それでも開場後はすぐに2,500円まで値を上げ、そこからはほぼ固定となり、そのまま初値はロックアップ解除価格(2,550円)手前の2,510円での着地となりました。
初値形成後の高値は2,540円と、誰もがロックアップ解除価格(2,550円)を知っているかのような値動きとなり、またしてもほぼ初値天井です。終値は2,115円とほぼ最安値での大引けとなりました。ほぼ初値天井のほぼ最安値と綺麗なトレンドラインが引けそうな右肩下がりのチャートです。
TORICO(7138)日中足・5分足チャート(2022年3月23日)
人気業種とは言えないものの、東証マザーズ上場で公開規模2.9億円の超ミニマムIPOでさえもこの程度(1.5倍未満)の伸びというのは、やはりまだまだIPO市場の回復にはほど遠いと言ったところでしょうか。
そして本日もIPO新規上場承認発表がありませんでした。4月は10社程度のIPOの登場がウワサされていますが、まだ6社しか出て来ていません。仮にもしウワサ通りであれば、4社以上がまたしても月末に固められることになりそうです。同時に今週もまた取引所お得意の「週末(金曜日)IPO出し逃げ大作戦」が遂行されそうな空気感も感じています。
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