Will Smart(175A)IPO新規上場初値が付きましたので簡単ではありますがご紹介させて頂きたいと思います。昨日に続き本日も株式市場全体が弱く、日経平均株価などの指数も朝から大幅に下落していました。

そういった中ではIPO市場も例外なく全体的に資金が入って来ていない状況で、このWill Smart(175A)も市場開場前8時40分時点では初値売買代金がまだ1億円にも満たない状態となっており、厳しいスタートが予想されました。

Will Smart(175A)のIPO初値結果

公募価格1,656円
初値価格1,580円(9時06分)
初値売却益-7,600円
初値売買代金2.3億円
初値出来高147,800株
4月16日終値1,722円

市場開場直前(8時59分)のこのWill Smart(175A)のフル板の合致点は1,599円(初値売買代金:1.7億円)となっていましたが、およそ19円ほど下げた1,580円(初値売買代金:2.3億円)での初値形成となりました。残念ながら公募割れスタートとなったため、初値売りで-7,600円の損失となります。

特に個別銘柄としては公募割れするほどの大きなマイナス要因は見当たらず、公開規模わずか12.8億円規模のB級評価案件ではあったものの、フタを開ければ公募割れとなってしまいました。

IPO地合いが悪く資金が入って来ないというのもありますが、やはり値付けが「仮条件上限+20%」で利益の先取りになっていたことも足を引っ張った原因でしょうか。

ただ、安値は直後に付けた1,570円までしかなく、初値形成後からおよそ7分後(9時13分)には公開価格(1,656円)も奪還しているため、IPO株取得組の方の逃げ場(同値撤退)は作られています。

公開価格奪還後は上値が軽くなったのか9時18分には1,780円まで上昇しています。その後は下落に転じたものの、取引時間内はおおむね公開価格(1,656円)より上の範囲で底堅く推移していました。

Will Smart(175A)IPO5分足チャート(2024年4月16日)
Will Smart(175A)IPO5分足チャート2024.4.16

終値も公募割れスタートとなった割に初値価格(1,580円)を142円上回る1,722円と公開価格(1,656円)をも上回っての取引終了となっており、これまでの公募割れ案件とは違うことから、流れ的には思ったほど悪くない印象です。

ただ、本日1日の出来高は1,908,400株で、OA含めた公開株数(772,800株)の2.4回転程度しか回っておらず、東証グロース市場の出来高ランキングは12位とトップ10には入れていません。

Will Smart(175A)のIPOセカンダリ

全体相場が悪い中、IPO市場の環境も悪く、公開価格の値付けが仮条件の上限突破(利益の先取り)となったことからIPOセカンダリ参戦はしておりません。

本日から明日に掛けてレジル(176A)とコージンバイオ(177A)のIPO抽選結果発表がありますが、特にレジル(176A)の方は公開規模も大きくなるため、仮にIPO当選となっても手放しでは喜べないかもしれません。某大手初値予想会社(信頼度の高い方)もIPOの地合い格付けを一段階下げたようです。

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