昨日(5月1日)超大物投資家のテスタ氏楽天証券の証券口座を乗っ取られたとX(旧:Twitter)で報告されていました。ウイルス対策ソフトを二重に入れたり、毎日スキャンも実施するなど日頃から危機管理をしていたにも関わらず、身に覚えのない注文履歴があったとのことです。

朝に二段階認証の確認メールを受信し、不審に思って注文履歴を確認したところ、前夜に本人の意思によらない注文が行われていたことが発覚。パスワード変更作業中にも注文が追加されており、乗っ取り犯がリアルタイムでアクセスを継続していた可能性が高いとされています。

その後、楽天証券に連絡し、口座ロックが実施されたことで新たな注文は止まりましたが、テスタ氏は「セキュリティに気をつけ、投資を専門にしていても乗っ取られたので気をつけて欲しい。各証券会社の抜け穴を早く塞いで欲しい」などコメントされていました。

4月18日の金融庁の公式発表によりますと、2025年2月から4月16日までの約2カ月半で、不正アクセスや不正取引の被害が報告された証券会社は6社(楽天証券SBI証券野村証券SMBC日興証券マネックス証券松井証券)で、口座へのログインなどの不正アクセスが3,312件、このうち不正な取引は1,454件発生し、売却が約506億円、買付が約448億円、それぞれ合わせて被害総額は約954億円に上るようです。

金融庁発表の不正アクセス被害推移

この事件で多くの投資家が不安を抱き、証券口座のセキュリティ対策の重要性が改めて浮き彫りになりました。二段階認証の設定やウイルス対策ソフトの導入だけでなく、定期的な口座の確認や不審なメールへの注意など、日頃からのセキュリティ意識を高める必要がありそうです。

一方で、今回のこのテスタ氏の報道がキッカケとなったのかは定かではありませんが、証券口座乗っ取りでの被害に対する顧客への被害補償を検討するとの報道もありました。日本証券業協会が証券各社と調整している模様ですが、まだスキームの完成までには時間を要しそうです。

証券口座が不正アクセスで乗っ取られ、勝手に株式などの売買が行われている問題で、証券各社が顧客に被害を補償する方向で検討していることがわかった。日本証券業協会は、業界として一定の補償基準を示すため、各社と意見調整を進めている。
朝日新聞ニュースより引用>

証券口座乗っ取り被害のニュースが出始めた頃、IPO愛好家は複数の証券口座を保有しているため、今後管理が大変になるかもしれないと思っていましたが、今回のような事件が起きたことで、その危機感はますます強まったかもしれません。

IPO愛好家の皆さんは、証券口座ごとのパスワード管理や二段階認証の設定を徹底し、普段から不審な動きがないかこまめに確認するなど、より一層の注意が求められそうです。

ついさっきの出来事ですが、以下のようなメールが届きました。

SBI証券キャンペーン偽メール

個人的には初見だったので、ついクリックしそうになりましたが、当記事を書いていた途中だったこともあり、用心して自身のパソコンのブックマークからSBI証券の公式サイトにログインして確認してみたところ、こんなキャンペーンはありませんでした。ご注意下さい。

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