セレコーポレーション(5078)のIPO(新規上場)の初値が付きました。しかし残念ながら公募割れでの着地となっています。今年(2022年)4社目の公募割れ案件となりました。全体相場もそうですがIPO市場も厳しい展開が続いています。
市場コンセンサスは公募価格同値予想となっていましたが、個人的に今の環境では公募割れもあり得ると思っていたため、おおむね想定内です。逆に幹事の引き受け価格となる1,757円でシンジケートカバー取引による着地かと思っていたので、自力形成は公募割れの中でもある意味よく踏ん張った方ではないかとさえ思えてしまいます。
今年(2022年)は本当にIPO市場にとっては厳しい年です。本日(3月11日)現在で10社が上場していますが、4社が公募割れとなっており、さらには本日中止発表のあったAnyMind Group(5027)も含めて6社が上場中止(延期)を余儀なくされています。2020年3月から4月に掛けてもコロナ第一波でIPO市場は総崩れとなりましたが、負けず劣らずの年となっています。
2022年3月30日(水)上場予定のAnyMind Group(5027)が仮条件決定前にして上場中止(延期)を発表しました。今年(2022年)6社目となります。
セレコーポレーション(5078)のIPO初値結果
公募価格 | 1,900円 |
初値価格 | 1,820円(9時06分) |
初値売却益 | -8,000円 |
初値売買代金 | 1.7億円 |
初値出来高 | 96,600株 |
本日終値 | 1,720円 |
昨日(3月10日)直前初値予想記事を書いたばかりなのに、別の用事に夢中で本日上場ということをスッカリ忘れており、気が付いたのは10時過ぎですでに初値は形成されていたため、寄り前の気配などはまったく確認出来ずでした。
初値形成時の出来高はわずか1.7億円とまるで地方上場案件レベルで、とても東証二部上場案件とは思えません。いくら不人気銘柄とはいえ東証二部上場で10.7億円の小型案件ですらこの始末です。投資家心理が相当冷え込んでいるということを再認識させられました。
初値形成後は高値1,871円までありましたが即下落。その後は下記チャートの通り終始低空飛行で薄商い。もはや公募割れ案件のコンセンサスとも言える「公募割れ案件、初日に公募価格を奪還するのはほぼ不可能説」がまたもや立証され、終値は初値価格(1,820円)も引き受け価格(1,757円)も下回る1,720円と本日のほぼ最安値での大引けとなりました。
セレコーポレーション(5078)日中足・5分足チャート(2022年3月11日)
3月はまだ残り2社(守谷輸送機工業、ノバック)の東証二部上場地味案件が残っており、いずれもこのセレコーポレーション(5078)よりも規模が大きいため、どのような着地となるのか、現時点でこの結果を見る限りでは不安しかありません。
守谷輸送機工業(6226)はもう上場間近なのでさすがに時期的に厳しいと思いますが、ノバック(5079)については最終手段「上場中止(延期)」という選択肢もあるかもしれませんね。
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