ノバック(5079)のIPO(新規上場)の初値が付きましたが、残念ながら公募割れスタートとなりました。今年(2022年)まだ15社しかIPO(新規上場)していない中で早くも5社目の公募割れ案件となります。IPO市場は厳しい環境が続きますね。
市場コンセンサスは公募割れ予想となっていたため、特に驚きはありませんが、それでもどこかしら頭にはまだIPO投資最強説が残っているので、やはり公募割れ案件が出るとIPO愛好家としては残念でなりません。
ノバック(5079)のIPO初値結果
公募価格 | 3,000円 |
初値価格 | 2,630円(9時21分) |
初値売却益 | -37,000円 |
初値売買代金 | 1.2億円 |
初値出来高 | 46,100株 |
本日終値 | 2,511円 |
市場開場(9時)直前の合致点は2,300円で初値買い資金は1.0億円程度しか入っていない状況でした。ここまでスカスカの板も珍しいかもしれません。IPO市場の環境の悪さを物語っています。その後気配値は上昇したものの、初値は幹事の引き受け価格となる2,760円でシンジケートカバー取引も入らず、結果370円下回る2,630円での着地となりました。単元株(100株)保有の初値売りで一撃-37,000円の損失計算となります。
シンジケートカバー取引は証券会社の義務ではないものの、放置はあまりに無責任なようにも感じます。今年(2022年)第一号案件となるRecovery International(9214)は岡三証券主幹事案件でこれまたシンジケートカバー取引無しで公募価格3,060円に対して付いた初値は420円下回る2,640円と引き受け価格(2,815円)を割り込む結果となりました。
IPO主幹事が東海東京証券と岡三証券の場合はシンジケートカバー取引を入れない傾向が強いため、今後もこの2社が主幹事を務める微妙なIPO案件に突撃する際は注意が必要かもしれません。両社を擁護するわけではなく、念のため再度申し上げますが、シンジケートカバー取引は証券会社の義務ではありません。
初値形成後の高値は50円高の2,680円までしかなく、ほぼ初値天井で公募価格(3,000円)には遠く及ばない状況です。公募割れ案件のコンセンサスとも言える「公募割れ案件、初日に公募価格を奪還するのはほぼ不可能説」がまたもや立証されました。
一日の出来高も259,600株と低商いで、公開株数(920,000株)一回転すらしていません。終値も2,511円と初値価格(2,630円)を割り込み安値圏での大引けとなっており、元々の期待値は低かったものの今回も起爆剤と言うにはほど遠い後味の悪い結果となっています。このヨコヨコチャートももうたいがい見飽きましたね^^;
ノバック(5079)日中足・5分足チャート(2022年3月31日)
一方で昨日(3月30日)上場のギックス(9219)は寄り付きこそ特売りスタートとなったものの、その後は右肩上がりで値を上げ、初値価格となる1,100円をあっさり突破し、1,135円でストップ高まで高騰しています。東証マザーズの出来高ランキングは9位に入っており、過熱感はありませんが、こうして徐々にでもIPO市場が盛り上がってくれることを願います。こういうチャートがやはり面白いですよね^^
ギックス(9219)日中足・5分足チャート(2022年3月31日)
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