サンウェルズ(9229)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(5月23日)はIPO新規上場承認発表が1社だけありました。これで6月は9社目となります。
サンウェルズ(9229)の上場日は2022年6月27日(月)で、イーディーピー(7794)と2社同日上場、上場市場は東証グロース市場(市場再編後の新興市場)への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。
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サンウェルズ(9229)のIPO(新規上場)情報
設立:2006年9月26日
業種:サービス業
事業の内容:パーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」を中心とした介護事業等の運営
上場市場 | 東証グロース |
コード | 9229 |
名称 | サンウェルズ |
公募株数 | 1,761,000株(自己株式の処分) |
売出し株数 | 1,174,000株 |
オーバーアロットメント | 440,200株 |
IPO主幹事証券 | 野村證券 |
IPO引受幹事証券 | SMBC日興証券 東海東京証券 SBI証券 みずほ証券 楽天証券(100%完全抽選) 今村証券 LINE証券(委託幹事) SBIネオトレード証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 5月23日(月) |
上場日 | 6月27日(月) |
仮条件決定日 | 6月9日(木) |
ブック・ビルディング期間 | 6月10日(金)~6月16日(木) |
公開価格決定日 | 6月17日(金) |
IPO申し込み期間 | 6月20日(月)~6月23日(木) |
時価総額 | 227.7億円 |
吸収金額 | 65.4億円 |
想定価格 | 1,940円(194,000円必要) |
公募株式1,761,000株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、発行価格決定日6月17日(金)に決定されます。
そしてこのサンウェルズ(9229)のIPO主幹事は野村證券となっていることから、グループ会社となるLINE証券のIPO委託幹事(裏幹事)入りがほぼ確定となりそうです。
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サンウェルズ(9229)のIPO(新規上場)事業内容等
サンウェルズ(9229)は介護施設の運営を中心とする事業会社で、パーキンソン病専門の有料老人ホーム(住宅型有料老人ホーム並びにサービス付き高齢者向け住宅)「PDハウス(PD:Parkinson’s Diseaseの略 パーキンソン病の意)」を中核事業として北海道、関東、関西、九州、北陸に12施設を展開しています。
介護事業の単一セグメントで、介護施設の運営事業において提供するサービスは、介護保険法、健康保険法及び障害者総合支援法の適用を受けるため、サービス提供時には自己負担金として1~3割を利用者に請求し、残りの7~9割の費用は国民健康保険団体連合会及び社会保険診療報酬支払基金に請求して保険給付を受けています。
売上高は、主にこれらのサービスの提供によって各都道府県の国民健康保険団体連合会及び社会保険診療報酬支払基金の審査支払機関から得る介護保険、健康保険及び障害福祉サービスによる保険給付と利用者から得る自己負担金及び保険適用外であるホテルコスト(家賃、光熱費、食事管理費、管理費)等により構成されています。
中核事業である「PDハウス」では高齢化とともに患者数が増えているパーキンソン病に着目し、パーキンソン病専門の有料老人ホームとして「PDハウス」を開設し、パーキンソン病患者の症状に合わせたリハビリテーションを高い頻度で受けることができ、看護師による服薬管理などを24時間体制で支援しています。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
差引手取概算額3,123百万円については、海外販売の手取概算額(未定)及び第三者割当による自己株式の処分の手取概算額上限785百万円と合わせた手取概算額合計上限3,908百万円に充当する予定であります。また、残額については、当社において上記以外の設備資金として充当する予定でありますが、具体化している事項はありません。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(サンウェルズのIPO目論見書より一部抜粋)
サンウェルズ(9229)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
サンウェルズ(9229)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,940円としてオーバーアロットメント含め65.4億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズから大型サイズとなり、荷もたれ感のある水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて29,350枚と比較的多くありますが、公募株式のみ海外投資家への販売があります。
上述の通りサンウェルズ(9229)の事業内容はパーキンソン病専門の有料老人ホーム「PDハウス」を中心とした介護事業等の運営ということで、介護施設の運営を中心とした事業を行っています。IPO市場では人気化しにくいセクターですね。
パーキンソン病は脳神経内科医師による専門的医療が重要となり、サンウェルズ(9229)の「PDハウス」では脳神経内科病院と連携し、専門の医師が訪問診療を行う事で入居後も専門的治療を継続できる体制を整え、パーキンソン病に特化したリハビリプログラムを準備し、薬剤コントロールのため看護師が24時間体制で服薬管理を行っています。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
サンウェルズ(9229)の株主の中にベンチャーキャピタルや投資ファンドの保有株は無く、既存の上位大株主には解除価格無しで90日間のロックアップが掛かっているため、上場時の余計な売り圧力はありません。
業績規模はそこそこ大きく、売上収益とも綺麗な右肩上がりで順調に推移していることから成長性は感じるものの、公開規模はIPO想定価格(1,940円)ベースで65.4億円と東証グロース市場への上場としては荷もたれ感のあるサイズとなり、需給不安は否めません。今の不安定な環境でこの規模感は厳しいのではないかというのが第一印象です。初値評価は今回もまたD級評価とするのが妥当でしょうか。
よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのサンウェルズ(9229)のIPO参加スタンスは今回も中立(スルーの可能性大)で、今後の株式市場の動向や大手初値予想会社の見解を見ながら決めて行きたいと思います。このIPO案件も次回初値予想記事の時までにはIPO参加スタンスを決める予定ですが、このままでは6月IPOは期待薄案件が多く、重複上場も含めかなり厳しい展開となりそうな雰囲気です。なんでしょう、この悪循環は。
サンウェルズ(9229)のIPO(新規上場)業績等
サンウェルズ(9229)のIPO経営指標
サンウェルズ(9229)のIPO売上高及び経常利益
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