ベースフード(2936)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。久しぶりにIPO新規上場承認発表が2日連続で出たと思えば、IPO空白期間がたっぷりあったにも関わらずなんとまあご丁寧に2社同日上場となっています。
ベースフード(2936)の上場日は2022年11月15日(火)で、POPER(5134)と2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は単独主幹事としては今年(2022年)初となる三菱UFJモルガン・スタンレー証券となっております。
ベースフード(2936)のIPO(新規上場)情報
設立:2016年4月5日
業種:食料品
事業の内容:完全栄養食の開発・販売
上場市場 | 東証グロース |
コード | 2936 |
名称 | ベースフード |
公募株数 | 2,723,100株 |
売出し株数 | 3,684,200株 |
オーバーアロットメント | 961,000株 |
IPO主幹事証券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
IPO引受幹事証券 | 野村證券 大和証券 楽天証券(100%完全抽選) SBI証券 マネックス証券(100%完全抽選) auカブコム証券(委託幹事) 大和コネクト証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 10月12日(水) |
上場日 | 11月15日(火) |
仮条件決定日 | 10月28日(金) |
ブック・ビルディング期間 | 10月31日(月)~11月4日(金) |
公開価格決定日 | 11月7日(月) |
IPO申し込み期間 | 11月8日(火)~11月11日(金) |
上場時発行済株式総数 | 50,869,700株 |
時価総額 | 483.2億円 |
吸収金額 | 70.0億円 |
想定価格 | 950円(95,000円必要) |
売出株式3,684,200株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日11月7日(月)に決定されます。
そしてこのベースフード(2936)のIPO主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券となっていることから、グループ会社となるauカブコム証券、平幹事には大和証券が入っているため、グループ会社となる大和コネクト証券がそれぞれIPO委託幹事(裏幹事)として追加されそうです。特にauカブコム証券はIPO主幹事からの委託となるため、割り当て株数は比較的多めになることが予想されます。
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ベースフード(2936)のIPO(新規上場)事業内容等
ベースフード(2936)は栄養に関する課題を解決するため「栄養のインフラ」としてのBASE FOODを目指し、完全栄養の主食を中心としたBASE FOODシリーズ(「BASE PASTA」・「BASE BREAD」・「BASE Cookies」)の開発と販売を行なっています。
完全栄養のパスタ。小麦の全粒粉やチアシードなどをベースに、1~2分でゆで上がる風味豊かな生パスタ。フェットチーネ、アジアンの2種類を展開。
完全栄養のパン。合成着色料・合成保存料不使用で約1カ月の賞味期限のあるロングライフパン。プレーン、チョコレート、カレー、シナモン、メープル、ミニ食パン・プレーンの6種類を展開
完全栄養のクッキー。安全で栄養バランスの良いお菓子。ココア、アールグレイ、抹茶、ココナッツ、さつまいもの5種のフレーバーを展開。
ベースフード(2936)の事業モデルは顧客に対し、主に自社ECでの直接販売、他社ECを経由してのセット販売、卸販売の3つのチャネルで当社商品を販売しており、それぞれの販売チャネルの特性を活かしながら、ベースフード株式会社およびベースフード商品に対する認知および顧客の商品体験の拡大・定着を図っています。
当社ホームページを経由した自社ECにおいて商品の販売を行なっております。インターネットを通じて直接購入者へ商品を販売します。自社ECにおける販売の多くは4週間に1回の頻度で顧客が定期的に購入し、配送されるサブスクリプションモデル(定期購入)となっております。
Amazon、楽天市場及びYahoo!ショッピングなどのECプラットフォームに商品を出品し、複数の商品をセットにして販売を行なっております。当社ホームページに訪れたことのない顧客もこれらのプラットフォームに訪問した際に、ベースフード商品を発見し購入することが出来るため、当社商品の認知および商品体験の拡大に繋がります。
卸業者を経由してコンビニエンスストアやドラッグストア、スポーツジムで「BASE BREAD」および「BASE Cookies」を販売しております。顧客は全国の実店舗で買いたい時に1袋から手軽に購入することができるようになっております。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
差引手取概算額2,339百万円及び第三者割当増資の手取概算額上限839百万円を合わせた手取概算額合計上限3,179百万円は、①オンライン広告の実施や、TVCMによるプロモーション活動等といったマーケティング強化により当社商品の認知を拡大させるためのマーケティング費用として2,470百万円(2023年2月期:140百万円、2024年2月期:798百万円、2025年2月期以降:1,530百万円)、②新商品開発により商品ラインナップを拡充させることで顧客層を拡大し販売拡大を実現するための人材関連費として708百万円(2023年2月期:50百万円、2024年2月期:283百万円、2025年2月期以降:373百万円)に充当する予定であり、具体的な資金需要が発生し、支払い時期が決定するまでは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(ベースフードのIPO目論見書より一部抜粋)
ベースフード(2936)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ベースフード(2936)の市場からの吸収金額はIPO想定価格950円としてオーバーアロットメント含め70.0億円と規模的に東証グロース市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感を感じる水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて64,073枚と多めにありますが、一部海外投資家への販売があります。
上述の通りベースフード(2936)の事業内容は完全栄養食の開発・販売ということで、体に必要な栄養素が詰まったBASE FOODシリーズ(BASE PASTA・BASE BREAD・BASE Cookies)を販売しています。商品製造については工場を持たないファブレスメーカーとなるため、外部業者に委託する形となっています。
このBASE FOODシリーズは、低脂質、低糖質、低塩分で、たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなど1日に必要な約30種類の栄養素が含まれ、1食で1日に必要な栄養素の1/3がバランスよく摂れる世界初の完全栄養の主食を中心とした商品で構成されています。個人的には一度試してみたいので、IPOに当選して利益が出れば試してみようと思います。
ベースフード(2936)の株主の中にはベンチャーキャピタルの保有株が6社20,184,800株あり、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで3,244,800株放出するものの、まだ1,694,000株が残ります。解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため上場時の大きな売り圧力とはなりません。ただベンチャーキャピタルが売り出し時に3,244,800株放出するあたりは一定出口(イグジット)案件と言った捉え方もありそうです。
世界初と話題性はありそうですが、IPO市場では人気化しにくい地味な食料品セクターとなります。業績規模はそこそこあり、売上も6期(2022年2月期)から急増しているものの収益は赤字続き。公開規模もIPO想定価格(950円)ベースで70.0億円と荷もたれ感のある水準。個人投資家が手を付けやすい低単価設定となっていることから一定の買いは入りそうですが、上場時の地合いによっては厳しい門出となりそうな気がします。ひとまずの初値評価はD級評価と言ったところでしょうか。
これらのことからとりあえず現時点での管理人の個人的なこのベースフード(2936)のIPO参加スタンスは中立で、まずは大手初値予想会社の見解や海外投資家への販売もあることから海外人気などの様子を見てみたいと思います。IPO主幹事は比較的当選報告の多い三菱UFJモルガン・スタンレー証券となっていることから、IPO株数もそれなりに多くあるため、申し込めば高い確率でIPO当選は狙えそうな気はします。
ベースフード(2936)のIPO(新規上場)業績等
ベースフード(2936)のIPO経営指標
ベースフード(2936)のIPO売上高及び経常損失
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