ELEMENTS(5246)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(11月22日)はIPO新規上場承認発表が1社のみで12月は23社目となりました。祝日明けの2日間で数社発表されて12月IPOは終わりと言った感じになりそうです。
ELEMENTS(5246)の上場日は2022年12月27日(火)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要のみずほ証券となっています。
ELEMENTS(5246)のIPO(新規上場)情報
設立:2013年12月24日
業種:情報・通信業
事業の内容:生体認証・画像解析・機械学習技術を活用した、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」等の個人認証ソリューションと、衣食住における個人最適化ソリューションの開発・提供
上場市場 | 東証グロース |
コード | 5246 |
名称 | ELEMENTS |
公募株数 | 50,000株 |
売出し株数 | 4,488,200株 |
オーバーアロットメント | 680,700株 |
IPO主幹事証券 | みずほ証券 |
IPO引受幹事証券 | SBI証券 大和証券 大和コネクト証券(委託幹事) マネックス証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 11月22日(火) |
上場日 | 12月27日(火) |
仮条件決定日 | 12月8日(木) |
ブック・ビルディング期間 | 12月12日(月)~12月16日(金) |
公開価格決定日 | 12月19日(月) |
IPO申し込み期間 | 12月20日(火)~12月23日(金) |
上場時発行済株式総数 | 20,096,700株 |
時価総額 | 30.1億円 |
吸収金額 | 7.8億円 |
想定価格 | 150円(15,000円必要) |
ELEMENTS(5246)のIPO幹事団(シンジケート)はIPO主幹事含めて3社とスッキリした幹事構成となっていますが、平幹事の中には大和証券が入っていることから、グループ会社となる大和コネクト証券がIPO委託幹事(裏幹事)として追加される可能性が高いため、最終的には4社になると思われます。それでも珍しくスッキリですね。
詳細や口座開設はコチラ ⇒ 大和コネクト証券公式サイト
ELEMENTS(5246)のIPO(新規上場)事業内容等
ELEMENTS(5246)はグループ会社で、株式会社ELEMENTS、国内の連結子会社3社(株式会社Liquid、株式会社MYCITY、株式会社IDEAL)、持分法適用関連会社1社(株式会社SYMBOL)及び国外の持分法非適用関連会社1社(PT. Indoliquid Technology Sukses)により構成されており「IoTセンサー」と「ヒトに関するビッグデータ」と「AI」を組み合わせて、個人を自動で認証し、個人の特徴を解析し、モノ・サービスを個人に最適化するためのシステム「AIクラウド基盤(IoP Cloud)」を提供しています。
事業は「IoP Cloud事業」単一のセグメントで、「あなたは誰か」を証明する「個人認証ソリューション」と衣食住における「あなただけの服」「あなただけの店舗」「あなただけの居場所」を実現する「個人最適化ソリューション」の2つのソリューションに区分されています。
個人認証ソリューション(株式会社Liquid)では、生体情報を用いた認証サービスを提供しており、サービスを導入する事業者がユーザーに提供するデジタルサービスの利用件数に応じた従量課金で対価を受領しています。一部の事業者にはパートナー事業者を通じてサービスを提供しております。
個人最適化ソリューションでは、個人のデータを取得し、特徴を解析し、モノ・サービスを個人に最適化するためのサービスを提供しています。あらゆる商材におけるECサイト経由による販売量の増加、テレワークの普及、仮想空間における新たな事業化の取り組み等、暮らしのデジタル化が進む中「衣食住」と密接に関係する事業者を対象にサービスを提供しております。
eKYCによる本人確認方法(LIQUID eKYC)
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額1,900千円に第三者割当増資の手取概算額上限93,936千円を合わせた手取概算額合計上限95,836千円の全額を2023年11月期に個人認証ソリューション及び個人最適化ソリューションの運転資金として人件費に充当する予定であります。
なお、上記調達資金は具体的な充当時期までは安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(ELEMENTSのIPO目論見書より一部抜粋)
ELEMENTS(5246)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ELEMENTS(5246)の市場からの吸収金額はIPO想定価格150円としてオーバーアロットメント含め7.8億円と規模的に東証グロース市場への上場としては小型サイズとなり、荷もたれ感はありません。IPO株数は超低位株となるため公募株及び売り出し株合わせて45,382枚と多めにあり、海外投資家への販売はありません。
上述の通りELEMENTS(5246)の事業内容は生体認証・画像解析・機械学習技術を活用した、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」等の個人認証ソリューションと、衣食住における個人最適化ソリューションの開発・提供ということで、データに基づいた個人認証・個人最適化ソリューションを各業界のサービス提供事業社にBaaS(Banking as a Service)として提供しています。
ELEMENTS(5246)の主力サービスとなるオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」は、金融機関の口座開設や通信会社の回線契約時などに必要な「申込者が実在する本人であるかどうか」の確認を行うサービスで、導入社数140社以上、eKYC市場で国内トップシェア(3年連続No.1)の実績を誇ります。当ブログの読者様で投資に携わっている方であればどこかしらの企業の口座開設や会員登録で利用されたことがある方も多いかもしれませんね。管理人は何度も利用したことがあります。
ELEMENTS(5246)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株が10社3,683,600株あり、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで2,838,000株(4社全株)放出するものの845,600株が残ります。90日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。
募集株の内訳は公募株50,000株に対して売り出し株は4,488,200株で、売り出し比率はおよそ89.7倍となり、売り出し放出人の63.2%はベンチャーキャピタル(投資ファンド)となることから出口(イグジット)感がありますが、オーバーアロットメントを含めたオファリング・レシオはおよそ26.0%とそれほど高くはありません。
ELEMENTS(5246)はコロナ禍による非対面型サービスの拡大で利用者も急増しているオンライン本人確認サービス「eKYC」ソリューションを提供している企業となり、大手企業の導入実績も多数あるものの、収益は赤字続きでまだ黒字化は見えていません。IPOラッシュのどさくさに紛れて赤字企業がどんどん登場してきます。市場再編で上場審査が厳しくなったと思っていたのですが、グロース市場は上場しやすいように緩くなったのですかね。
赤字の出口(イグジット)案件となると、IPO市場では警戒されやすい内容となりますが、現時点での単価は150円と低単価で、公開規模も7.8億円と小型サイズ。さすがに公募割れするイメージが浮かびません。個人投資家を中心とした短期的な投機資金が入って来て初値は堅調にスタートするのではないかと思っています。ひとまずの初値評価はC級評価程度で問題無いでしょうか。
よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのELEMENTS(5246)のIPO参加スタンスは参加の方向で考えます。IPO株数も多いため、抽選日は当選報告が多そうですね。
ELEMENTS(5246)のIPO(新規上場)業績等
ELEMENTS(5246)のIPO経営指標
ELEMENTS(5246)のIPO売上高及び経常損失
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ELEMENTS 銘柄コードが違っていますよ
7116→5246
こんにちは、まあさん。
ご指摘ありがとうございます。
修正しておきました。