ナルネットコミュニケーションズ(5870)のIPO(新規上場)初値が付きましたので簡単ではありますがご紹介させて頂きたいと思います。外国人不在のクリスマス上場ということで大口の参加者が限定された中での上場となりましたが、やはりその影響は大きかったようです。
ナルネットコミュニケーションズ(5870)のIPO初値結果
公募価格 | 1,040円 |
初値価格 | 956円(9時12分) |
初値売却益 | -8,400円 |
初値売買代金 | 3.6億円 |
初値出来高 | 375,800株 |
12月25日終値 | 900円 |
市場開場直前(8時59分)のこのナルネットコミュニケーションズ(5870)のフル板の合致点はIPO幹事の引き受け価格となる956円(初値売買代金:2.9億円)となっていましたので、そのまま956円(初値売買代金:3.6億円)でシンジケートカバー取引に絡んだ初値形成となりました。残念ながら公募割れスタートとなったため、初値売りで-8,400円の損失となります。
初値時の売却率はそれほど高くありませんでしたが、初値買いに入った資金が極少でした。シンジケートカバー取引と思われる買いが956円に全弾(344,600株)出ていたと思われますので、初値形成時の出来高(375,800株)からシンジケートカバー取引分(344,600株)を差し引いた初値形成時の実需買いは1億円にさえも遠く及ばない2,900万程度しかありません。今回もまたファンドの出口(イグジット)案件の惨敗劇となってしまいました。
高値は10時15分に付けた969円までしか無く、大引けまで公募価格(1,040円)を一度も上回ることのないまま取引終了となりました。公募価格(1,040円)ではIPO株取得組やIPOセカンダリ参戦組の戻り待ちもあり、しばらく上値は重そうです。
ナルネットコミュニケーションズ(5870)IPO5分足チャート(2023年12月25日)
終値は初値価格(956円)を56円下回る900円とほぼ最安値付近での取引終了となっており、本日1日の出来高は1,255,600株で、OA含めた公開株数(2,642,500株)の一回転もしておらず、東証グロース市場の出来高ランキングも20位とトップ10にすら入っていません。
残りのIPO案件は明後日12月27日(水)上場のyutori(5892)のみで、オーラスIPOによるプレミアム効果はあるかもしれませんが、業態人気などを鑑みると今の状況では厳しいスタートとなりそうな雰囲気を感じます。今年(2023年)最後の意地を見せてほしいところですね。
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