SOLIZE(5871)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(12月25日)はおよそ1カ月ぶりにIPO新規上場承認発表が1社ありました。来年(2024年)の第一号IPO案件(予定)となります。2月のIPO案件となるため1月はゼロがほぼ確定ですね。「SOLIZE」と書いて「ソライズ」と読みます。
SOLIZE(5871)の上場日は2024年2月27日(火)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高い大和証券となっております。
SOLIZE(5871)のIPO(新規上場)情報
設立:1990年7月27日
業種:サービス業
事業の内容:エンジニアの派遣・請負による設計支援、3Dプリンターによる試作/最終製品の製作、および製品開発を革新するコンサルティング
上場市場 | 東証スタンダード |
コード | 5871 |
名称 | SOLIZE(ソライズ) |
公募株数 | 995,200株(自己株式の処分) |
売出し株数 | 0株 |
オーバーアロットメント | 149,200株 |
IPO主幹事証券 | 大和証券 |
IPO引受幹事証券 | 野村證券 SMBC日興証券 みずほ証券 SBI証券 マネックス証券(100%完全抽選) 楽天証券(100%完全抽選) 大和コネクト証券(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 12月25日(月) |
上場日 | 2月7日(水) |
仮条件決定日 | 1月22日(月) |
ブック・ビルディング期間 | 1月23日(火)~1月30日(火) |
公開価格決定日 | 1月30日(火) |
IPO申し込み期間 | 1月31日(水)~2月5日(月) |
上場時発行済株式総数 | 6,000,000株 |
時価総額 | 82.8億円 |
吸収金額 | 15.7億円 |
想定価格 | 1,380円(138,000円必要) |
そしてこのSOLIZE(5871)のIPO主幹事は大和証券となっていることから、グループ会社となる大和コネクト証券がIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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SOLIZE(5871)のIPO(新規上場)事業内容等
SOLIZE(5871)はグループ会社で、SOLIZE株式会社及び海外子会社3社で構成されており、3D技術等のデジタルテクノロジーを活用し、デジタルものづくりを革新するグローバルな製品開発のエンジニアリングパートナー企業で、機械技術やソフトウエア等の開発領域にとどまらず、人と組織の価値創造活動まで広く適用しています。
展開する事業は、SOLIZEグループのエンジニアが顧客企業の製品開発に対し、直接的に製品開発ノウハウ・技術等を提供する「デザイン事業」と、顧客企業に対してSOLIZEグループ所有の3Dプリンター等の設備による試作モデル製作及び最終製品に使用出来る少量多品種製品の製作や3Dプリンターの代理販売・保守サポート等を行う「マニュファクチュアリング事業」の2つのセグメントで構成されています。
デザイン事業では、主に自動車業界の開発部門を中心にサービスを提供しており、自動車開発に強みを持つエンジニアが多数所属しております。サービス構成としては、直接的に顧客企業の製品開発をサポートする「エンジニアリングサービス」と顧客企業の競争優位性確保を支援する「コンサルティングサービス」により構成されております。
<エンジニアリングサービス>
SOLIZEグループのエンジニアが保有する製品開発ノウハウやデジタル技術等を顧客企業の開発現場にて直接提供するオンサイト支援(契約形態としては請負契約・準委任契約・派遣契約など)もしくは、顧客企業から依頼を受け取り決めたアウトプット等を提供するオフサイト支援(契約形態としては請負契約・準委任契約など)にて提供しております。
<コンサルティングサービス>
企業のビジネスモデルや製品開発の業務プロセスの変革等の実行力を提供するサービスです。暗黙知(意思決定ロジック)まで踏み込む徹底した可視化・数値化技術をベースとした当社独自の方法論とエンジニアリングサービスで培った開発現場での経験・ノウハウ、デジタル技術を融合させて、技術課題の解決や組織横断的なプロセス最適化により顧客企業の競争優位性強化に向けた変革を推進します。
SOLIZEグループは1990年に3Dプリンターを導入し、30年以上にわたり蓄積してきた3Dプリンティングにおける技術とノウハウ、並びに自社で保有する3Dプリンター等の造形設備を活用し、製品開発における評価・検証等に使用される試作部品や、最終製品に使用される量産部品の提供を行っております。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額1,365,376千円及び第三者割当による自己株式の処分の手取概算額上限205,296千円については、①設備投資のための必要資金として2024年12月期に417,221千円、2025年12月期に171,770千円、②人件費等増加を賄うための運転資金として2024年12月期に981,681千円に充当する予定であります。
(SOLIZEのIPO目論見書より一部抜粋)
SOLIZE(5871)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
SOLIZE(5871)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,380円としてオーバーアロットメント含め15.7億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては小型から中型サイズとなりますが、荷もたれ感を感じるほどのサイズではありません。IPO株数は売り出し株無しの公募株のみで9,952枚と多くもなく少なくもなくといったところですね。
上述の通りSOLIZE(5871)の事業内容はエンジニアの派遣・請負による設計支援、3Dプリンターによる試作/最終製品の製作、および製品開発を革新するコンサルティングということで、様々なパートナー企業と提携し、3Dプリンターやソフトウェアの販売・保守、導入時のコンサルティングなどを行っており、顧客の製品開発にソリューションを提供しています。
SOLIZE(5871)の株主の中には国の政策実施機関となるベンチャーキャピタル(東京中小企業投資育成株式会社)の保有株が1社300,000株ありますが、既存の上位株主とともに解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっています。余談ですが、SOLIZE(5871)は自社でコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)事業も展開し、これまで10社の企業に出資しています。
このSOLIZE(5871)は経営が悪化(リーマンショックの影響による受注減?)で2009年に民事再生法の適用を申請し、2012年に民事再生手続きの終結決定を受け、2013年に旧社名株式会社インクスから今のSOLIZE株式会社に社名を変更して再スタートした企業となり、少なくとも直近の業績も32期(2021年12月期)からは売上収益ともに堅調に推移しています。
公開規模はIPO想定価格(1,380円)ベースで15.7億円と荷もたれ感のあるサイズではないものの、東証スタンダード上場のサービス業と人気セクターではありません。と言いたいところですが、今年(2023年)後半はこれまで鉄板人気だった東証グロース上場の情報・通信業よりも初値買い資金がしっかり入る傾向にあったので、それほど悲観的に見る必要は無さそうですね。
加えて新年第一号IPO案件となればご祝儀的なプレミアム感も追加されるため、初値高騰までは無いにしても堅調スタートとなる可能性は十分ありそうです。IPO地合いは依然として不透明な状況ではありますが、ひとまずの初値評価は公募割れは回避する可能性が高いD級評価といったところになるでしょうか。
業績も堅調で余計な売り圧力も無く、新年第一号となるとIPO愛好家としては見逃せません。よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのSOLIZE(5871)のIPO参加スタンスは参加で行く予定で考えています。来年(2024年)は年始早々からIPO市場に資金が流入し、IPO地合い回復となってほしいところですね。
SOLIZE(5871)のIPO(新規上場)業績等
SOLIZE(5871)のIPO経営指標
SOLIZE(5871)のIPO売上高及び経常利益
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