アストロスケールホールディングス(186A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(720円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
アストロスケールホールディングス(186A)の上場日とIPO申込期間
アストロスケールホールディングス(186A)の上場日は2024年6月5日(水)で単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券とモルガン・スタンレーMUFG証券とみずほ証券の3社共同主幹事となっております。
このアストロスケールホールディングス(186A)のIPO申し込み期間は5月20日(月)~5月24日(金)となっており、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りも無いため、申し込まれる方は資金管理などをあまり気にする必要はありませんが、申し込み忘れにはご注意下さい。
アストロスケールホールディングス(186A)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
アストロスケールホールディングス(186A)のIPO想定価格は720円となっているため、現時点では公募価格の1.0倍~1.4倍程度の初値形成になるのではないかと、弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっておりますが、個人的な初値予想については強めA級評価に設定させて頂いております。評価理由については後述致します。
なお、このアストロスケールホールディングス(186A)のIPO仮条件は来週5月20日(月)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
アストロスケールホールディングス(186A)の事業内容
アストロスケールホールディングス(186A)の事業内容はスペースデブリ除去や人工衛星寿命延長、点検・観測等の軌道上サービス事業ということで、宇宙の経済活動の成長を支える基盤を築きながらも、軌道上サービスを通じて、衛星運用者や打上げ輸送サービス提供者へ選択肢と柔軟性を提供しています。
このアストロスケールホールディングス(186A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
アストロスケールホールディングス(186A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(5月1日)はまさかのゴールデンウィーク狭間ですが、早くも6 …
アストロスケールホールディングス(186A)のブルベア要素とIPO参加スタンス
アストロスケールホールディングス(186A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格720円としてオーバーアロットメント含め192.3億円と規模的に東証グロース市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感のある水準となります。
IPO株数は公募株及び売り出し株(OA含む)合わせて26,718,200株と多めにありますが、今回の募集は正式なグローバルオファリングとなるため、海外募集分(6,944,400株)を除いた国内の募集株は19,773,800株となる予定です。
加えてコーナーストーン投資家(上場承認時に一定額の株式取得を約束する投資家)への45.0億円相当分の親引けもあるため、海外募集分と親引け分を差し引いた国内募集分は減少することになりますが、それでも計算上はおよそ13,523,800株あるため、IPO当選の確度は比較的高めとなりそうな気がします。
そして今回もこのアストロスケールホールディングス(186A)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としてはやはり何と言っても内容が宇宙ベンチャーで「お祭り型IPO」であるという点にあるかと思います。これまで宇宙ベンチャーは2社のIPO(新規上場)が実施されており、どちらも注目度が高く、IPO地合い好調とは言い難い状況の中、初値は高騰する形となりました。今や宇宙ベンチャーはAI(人工知能)やSaaS(クラウド)などを抜いてIPO市場では一番注目されやすいテーマ株の筆頭格となっています。
昨年(2023年)4月の宇宙ベンチャー第一号IPO案件となるispace(9348)は時価総額204.2億円で吸収金額70.5億円でもちろん赤字上場でしたが、公募価格254円に対して付いた初値は1,000円(初値売買代金:49.7億円)と3.9倍、その後の上場来高値は2,373円で9.3倍とテンバガー(10倍)手前までありました。
続く宇宙ベンチャー第二号IPO案件となるQPS研究所(5595)は2023年12月上場で時価総額124.0億円で吸収金額40.0億円、こちらも赤字上場でしたが、公募価格380円に対して付いた初値は860円(初値売買代金:38.0億円)と2.2倍とやや控えめでしたが、その後の上場来高値は4,975円と12.7倍まで到達しています。ただ、2024年2月16日(金)終値時点では4,020円を付けており、実質的にはわずか2カ月強でテンバガー(10倍)を達成しています。
スペースデブリ(宇宙ゴミ)除去に専業で取り組む世界初の民間企業となる上に、宇宙熱が高まっている現状や上記の過去実績を鑑みると三匹目のドジョウ狙いで買いが集まる可能性は十分あり得そうです。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては上記2社と違って今回は公募株のみでなく売り出し株もあり、時価総額は804.1億円と大きく、吸収金額も192.3億円と重いです。先行投資が必要な業態となるため仕方のないところではありますが、業績も三桁億円レベルの大幅な赤字予想となっています。
そして何より分析力が高い大手初値予想会社(信頼できる方)の初値予想が懐疑的でIPO主幹事の力量や時価総額の大きさ、割高な値付けなどに疑問を持っているようで、残念ながら公募割れまでは無いにしても三匹目のドジョウとなるには厳しいという見解となっているようです。
個人的に上記大手初値予想会社の見解には絶対的な信頼をおいていますが、ここはやはりIPO市場でいま最も期待値が高く注目されている宇宙ベンチャーであり、この分野がコケるともう旬な分野が見つからず、またIPO市場が氷河期に入ってしまうのではないかという不安さえも感じます。
上記のことからIPO愛好家としての規模的観測やバイアスも入っていますが、やはり個人的なアストロスケールホールディングス(186A)の初値評価は高くありたく、これ以上のIPO地合いの悪化が無い限りはIPO参加スタンスも引き続き積極参加で変更する予定はありません。
アストロスケールホールディングス(186A)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこのアストロスケールホールディングス(186A)のIPO株(公募株及び売り出し株)166,489枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数が以下の通り発表されています。海外投資家への販売分は考慮していますが、親引け分は考慮しておりません。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事) | 84,078枚 | 50.5% |
モルガン・スタンレーMUFG証券(主幹事) | 32,466枚 | 19.5% |
みずほ証券(主幹事) | 36,794枚 | 22.1% |
SBI証券 | 4,995枚 | 3.0% |
野村證券 | 1,665枚 | 1.0% |
SMBC日興証券 | 1,665枚 | 1.0% |
楽天証券(100%完全抽選) | 1,665枚 | 1.0% |
東海東京証券 | 833枚 | 0.5% |
岡三証券 | 833枚 | 0.5% |
水戸証券 | 499枚 | 0.3% |
松井証券(前受け金不要) | 166枚 | 0.1% |
マネックス証券(100%完全抽選) | 166枚 | 0.1% |
岩井コスモ証券 | 166枚 | 0.1% |
あかつき証券 | 166枚 | 0.1% |
東洋証券 | 166枚 | 0.1% |
アイザワ証券 | 166枚 | 0.1% |
auカブコム証券(委託幹事決定) | ?枚 | ?% |
岡三オンライン(委託幹事決定) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が31,249枚あります。
積極的にこのアストロスケールホールディングス(186A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となる三菱UFJモルガン・スタンレー証券とみずほ証券からのIPO申し込みは外せません。
平幹事の中には抽選割合少ない店頭型証券も多くありますが、抽選割合の多いネット証券も多く、特にSBI証券と楽天証券は四桁レベルの持ち分があり、松井証券とマネックス証券も三桁レベルの持ち分があるため、狙えない数字はありません。
さらにもauカブコム証券はIPO主幹事(三菱UFJモルガン・スタンレー証券)からの委託となるため、持ち分も多くなる傾向があり、期待できそうです。
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アストロスケールホールディングス(186A)のIPO仮条件決定
アストロスケールホールディングス(186A)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:720円
IPO仮条件:750円~850円
IPO想定価格よりも窓開けで上ブレとなる強気なIPO仮条件設定となり、IPO募集株も公募株(海外募集分)が以下の通り増加しています。
公募株:20,833,300株 → 22,169,200株
海外募集:6,944,400株 → 8,280,300株
このIPO募集株の増加及び仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は210.4億円~238.4億円となりました。仮条件は窓開けで上ブレ、IPO募集株は上乗せとあって期待値は上がりますね。
尚、訂正目論見書内にはIPO新ルール「仮条件下限の80%以上かつ上限の120%以下の範囲内で公募価格が決定する場合がある」の追記はありませんでした。
アストロスケールホールディングス(186A)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
アストロスケールホールディングス(186A)の第二弾初値予想が発表されたようです。
1,250円~1,500円
IPO仮条件が窓開けで強気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限下限ともに上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはA級評価のままで変更無し、IPO参加スタンスについても積極参加で変更はありません。
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