ウイングアーク1st(4432)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日IPO新規上場承認発表があった2社のうちの1社です。もう1社のサイバーセキュリティクラウド(4493)についてはすでに下記記事にてご紹介させて頂いております。

ウイングアーク1st(4432)の上場日は3月26日(木)で、アディッシュ(7093)サイバーセキュリティクラウド(4493)3社同日上場と、またもや3社同日上場日が増えました。上場市場は東証本則市場への上場ですが一部になるか二部になるかはまだ未定(売り出し価格決定後に決定する予定)で、IPO主幹事は野村證券三菱UFJモルガン・スタンレー証券メリルリンチ日本証券3社共同主幹事となっております。

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野村證券

ウイングアーク1st(4432)のIPO(新規上場)情報

設立:2016年3月7日(実質上:2004年3月24日)
業種:情報・通信業
事業の内容:企業の情報活用を促進するソフトウェアおよびクラウドサービスの提供

ウイングアーク1st(4432)IPO上場承認2

上場市場東証(所属未定)
コード4432
名称ウイングアーク1st
公募株数0株
売出し株数15,517,100株
オーバーアロットメント1,317,400株
IPO主幹事証券野村證券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
メリルリンチ日本証券
IPO引受幹事証券みずほ証券
SMBC日興証券
大和証券
SBI証券
楽天証券
auカブコム証券委託幹事
上場日3月26日
仮条件決定日3月9日
ブック・ビルディング期間3月9日~3月13日
公開価格決定日3月16日
IPO申し込み期間3月17日~3月23日
吸収金額281.1億円
想定価格1,670円(167,000円必要)

売り出し株については、国内売り出し及び海外売り出しの総売出株式数は15,517,100株であり、その内訳は国内売出し8,783,300株及び海外売出し6,733,800株の予定でありますが、需要状況等を勘案の上、売出価格決定日となる2020年3月16日)に決定される予定です。

そして上記をご覧の通りこのウイングアーク1st(4432)のIPO幹事団(シンジケート)の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っていることから、auカブコム証券のIPO幹事入りも期待できそうです。

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auカブコム証券

ウイングアーク1st(4432)のIPO(新規上場)事業内容等

ウイングアーク1st(4432)は様々なデータ(ビッグデータ)を「新しい資源」としてとらえており、この資源を活用して、企業や社会に様々な価値をもたらすソフトウェア及びサービスの提供を行っております。

ウイングアーク1stグループは「データエンパワーメント事業」を単一の報告セグメントとしておりますが、提供しているソフトウェア及びサービスの性質により、企業の基幹業務を支える「帳票・文書管理ソリューション」と、様々なデータを活用し、今までにない新たな価値を生み出す「データエンパワーメントソリューション」の2つに売上収益を区分しております。

ウイングアーク1st(4432)IPOデータエンパワーメント事業2

帳票・文書管理ソリューション

帳票に関する業務基盤として国内で最も多く利用されているソフトウェア及びそれらをベースとしたソリューションを提供しています。
ウイングアーク1st(4432)IPO帳票・文書管理ソリューション

データエンパワーメントソリューション

様々な種類のデータを組み合わせ、分析することにより、気づきや今までにない価値を生み出すビジネスの基盤となる(一般的にビジネスインテリジェンス(Business Intelligence)と呼ばれる)ソフトウェア及びそれらをベースとしたソリューションを提供しています。
ウイングアーク1st(4432)IPOデータエンパワーメントソリューション


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

ウイングアーク1st(4432)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

ウイングアーク1st(4432)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,670円としてオーバーアロットメント含め、281.1億円と規模的に東証で所属はまだ未定となっていますが、一部にしても二部にしても大型で荷もたれ感を感じるサイズとなります。この規模ではおそらく一部決定となるでしょうね。

ウイングアーク1st(4432)の事業内容は企業の情報活用を促進するソフトウェアおよびクラウドサービスの提供とクラウド関連ということから人気が高いセクターとなり、ニーズも多く業績も堅調に推移しております。ポジティブ材料としてはこれぐらいでしょうか。

IPO歴1年以上の方であればこの社名(ウイングアーク1st)に記憶ありませんかね。昨年(2019年)3月上場予定だったにも関わらず、株式市場の低迷ぶりやその他諸事情を理由に上場を中止した企業です。売り出し株数は以前よりも減少しており、単価も下がっています。

そして再上場案件です。
2010年12月:1stホールディングスとして大証JASDAQスタンダード市場へ上場
2012年2月:東証二部市場へ市場変更
2013年9月:株式公開買付け(マネジメント・バイアウト)により上場廃止

募集株式の内訳は公募株無しの売り出し株のみで、売り出し放出元は全株投資ファンド(CJP WA Holdings,L.P)となるため、完全に出口(イグジット)案件となります。上場したり、上場廃止したり、上場申請出したり、取り下げたりと忙しい会社です。

投資家から敬遠されやすい再上場案件に加え、中止からの再上場申請案件出口(イグジット)案件。個人的にはまったく魅力を感じず、社名を見た瞬間から個人的なIPO参加スタンスはSBI証券のIPOチャレンジポイント狙い以外は前受け金不要の野村證券も含めてスルーとしています。

再度申し上げますが、2019年3月上場予定だったにも関わらず、株式市場の低迷ぶりやその他諸事情を理由に上場を中止していますが、当時のIPO市場は間違いなく活況でした。

さらに不思議なのは株式市場の動向が理由で一度中止している案件がなぜこの混み合う時期を選んだのかという点です。プロなので3月はIPOラッシュになることがわかっているはずです。意図がまったくわかりません。冒頭のポジティブ材料よりもネガティブ材料の方が目立っているように思うため、やはり手出し無用でしょうかね。

<追記>
やはりauカブコム証券がこのウイングアーク1st(4432)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。

ウイングアーク1st(4432)のIPO(新規上場)業績等

ウイングアーク1st(4432)のIPO経営指標
ウイングアーク1st(4432)IPO経営指標2

ウイングアーク1st(4432)のIPO売上収益
ウイングアーク1st(4432)IPO売上収益2

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