インバウンドテック(7031)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(11月16日)はまたもや3社のIPO新規上場承認発表がありましたので、1社づつご紹介させて頂きたいと思います。この感じだと今週いっぱいはIPO新規上場承認発表ラッシュとなりそうですね。

IPO新規上場承認3社2020.11.16

インバウンドテック(7031)の上場日は12月18日(金)ココペリ(4167)2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事は今年(2020年)初主幹事となる東海東京証券となっております。

東海東京証券は格付け的には準大手証券という位置付けとなり、証券口座数自体もまだ少なく、個人的にはIPO主幹事になった際はIPO当選期待度がかなり高めの証券会社と思っており、過去にIPO当選経験は15回あります。

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インバウンドテック(7031)のIPO(新規上場)情報

設立:2015年4月1日
業種:サービス業
事業の内容:24時間365日・多言語対応コンタクトセンター運営事業、セールスアウトソーシング事業

インバウンドテック(7031)IPO上場承認

上場市場東証マザーズ
コード7031
名称インバウンドテック
公募株数186,200株
売出し株数20,000株
オーバーアロットメント30,900株
IPO主幹事証券東海東京証券
IPO引受幹事証券SBI証券
香川証券
エイチ・エス証券
エース証券
水戸証券
IPO発表日11月16日(月)
上場日12月18日(金)
仮条件決定日12月1日(火)
ブック・ビルディング期間12月3日(木)~12月9日(水)
公開価格決定日12月10日(木)
IPO申し込み期間12月11日(金)~12月16日(水)
時価総額48.4億円
吸収金額13.5億円
想定価格5,700円(570,000円必要)

インバウンドテック(7031)のIPO(新規上場)事業内容等

インバウンドテック(7031)は「マルチリンガルCRM事業」と「セールスアウトソーシング事業」を軸とし、クライアントの多様なニーズや課題に対応するビジネスモデルをプログラムし、画一的なサービス提供にとらわれない柔軟なビジネスソリューションを展開しております。特にクライアントに対して要件分析から課題抽出、企画提案、開始準備、業務実行、アフターフォローまで一貫対応できる体制が強みになります。

インバウンドテック(7031)IPO事業系統図

インバウンドテック(7031)ではクライアントとエンドユーザーの接点であるコンタクトセンターを基点としつつ、2つの事業セグメントのサービスメニューを組み合わせることにより、当社の対応領域を拡大させる一方、クライアントに対してCRMをコストセンターからプロフィットセンターへ転換を図るビジネスソリューションを提供し、それを実行する体制を備えております。

インバウンドテック(7031)IPOサービス内容

マルチリンガルCRM事業

マルチリンガルCRM事業は、主にクライアントの顧客(エンドユーザー)向けに展開するサポート業務を当社が受託し、当社のコンタクトセンターにて、エンドユーザーからの問い合わせをクライアントに代わって、当社が対応するサービスを提供しております。
インバウンドテック(7031)IPOマルチリンガルCRM事業

セールスアウトソーシング事業

セールスアウトソーシング事業では、主に当社がクライアントに代わって、クライアントの見込み顧客に対して営業を行うサービスを提供しております。


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額967,432千円については第三者割当増資の手取概算額上限162,039千円と合わせた手取概算額合計上限1,129,472千円を、設備資金、運転資金及び借入金の返済に充当する予定であります。また、上記使途以外の残額は、事業拡大に伴う営業拠点開設並びに人件費や広告宣伝費等、当社の成長に寄与する投資及び支出に充当する方針でありますが、現時点で計画として具体的に定められた事項はありません。 なお、上記資金については、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品にて運用する予定であります。
(インバウンドテックのIPO目論見書より一部抜粋)

インバウンドテック(7031)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

インバウンドテック(7031)の市場からの吸収金額はIPO想定価格5,700円としてオーバーアロットメント含め13.5億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としては小型から中型サイズとなりますが、荷もたれ感を感じるほどのサイズではありません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて2,026枚と少なく、単価は5,700円と値ガサです。

どこかで聞いたことのある社名と思っていたら2018年6月27日上場予定だったにも関わらず6月22日(IPO抽選結果発表後)に「上場日を前に確認すべき事項が発生し、確認に相応の時間を要すると判断した」という理由で上場を中止しているリベンジ組でした。上場中止発表日はIPO抽選結果発表後ということもあり、管理人は落選でしたが、中にはIPO当選されて悔しい思いをした方もいらっしゃるかもしれません。

一応リベンジ組となるため前回上場予定時からの主な変更点を以下に抽出しておきます。

前回今回
公募株数135,000株186,200株
売出し株数64,400株20,000株
OA数29,900株30,900株
時価総額30.4億円48.4億円
吸収金額8.7億円13.5億円
想定価格3,810円5,700円

その他IPO幹事団(シンジケート)については主幹事の変更は無しで、平幹事についてはむさし証券マネックス証券が抜け、香川証券が追加されています。

上述の通りインバウンドテック(7031)の事業内容は24時間365日・多言語対応コンタクトセンター運営事業、セールスアウトソーシング事業ということで一昔前は注目度の高かったインバウンド系銘柄となります。

コロナ前はまだ訪日外国人を背景にインバウンド市場が盛んだったことから多くの需要が見込めたと思いますが、もはやコロナの影響でインバウンド効果は薄れています。会社自体はおよそ2年半で1.6倍程度の成長を遂げているもののインバウンド効果自体の恩恵は少なくなっていると考えられることから、当時よりは不利になったと考えて良いかもしれません。ちなみに当時の大手初値予想会社の初値予想は1.5倍~1.7倍程度となっておりました。

インバウンドテック(7031)の公開規模は東証マザーズ上場で13.5億円と荷もたれ感はありません。加えて単価が5,700円と値ガサとなるため、仮にIPO地合いが好調で初値が公開価格の1.5倍にもなれば30万円近い利益が出る計算となります。インバウンドという面は素直にマイナス評価になるかもしれませんが、需給面での不安はありません。IPOが需給主導で動くと考えると公募割れの可能性は低く、初値はプラスリターンで評価はC級評価といったところでしょうか。

よって管理人の個人的なこのインバウンドテック(7031)のIPO参加スタンスは全力申し込みで行く予定で考えています。IPO主幹事は今年(2020年)初となる東海東京証券で、個人的には冒頭でも申し上げている通り、過去に15回のIPO当選経験があり、そこそこ相性も良いため、少しだけ期待しています。

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インバウンドテック(7031)のIPO(新規上場)業績等

インバウンドテック(7031)のIPO経営指標
インバウンドテック(7031)IPO経営指標

インバウンドテック(7031)のIPO売上高及び経常利益
インバウンドテック(7031)IPO売上高及び経常利益

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