ステラファーマ(4888)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(3月19日)は魔の金曜日ということで予想通りJPX(日本取引所グループ)はIPO新規上場承認を2社出してきました。
もちろんJPX(日本取引所グループ)が上場日をズラすなどという器用なワザが使えるはずもなく、上場日は普通に4月22日(木)で3社同日上場となります。もう1社のネオマーケティング(4196)のIPO詳細記事についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きます。
そしてさらに魔の金曜日を現すかのように、現時点で今年(2021年)一番初値期待度の高かった有力IPO銘柄アイ・パートナーズフィナンシャル(7345)の上場中止も発表されました。正直これが一番ショックな出来事ですね。何なら今日発表されたIPO2社を無かったことにしてアイ・パートナーズフィナンシャル(7345)の上場中止の中止をしてほしいぐらいです。
ステラファーマ(4888)の上場日は4月22日(木)でビジョナル(4194)とネオマーケティング(4196)と3社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事はみずほ証券となっております。
ステラファーマ(4888)のIPO(新規上場)情報
設立:2007年6月1日
業種:医薬品
事業の内容:BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)に使用されるホウ素医薬品の開発及び製造販売
上場市場 | 東証マザーズ |
コード | 4888 |
名称 | ステラファーマ |
公募株数 | 7,391,400株 |
売出し株数 | 0株 |
オーバーアロットメント | 1,108,600株 |
IPO主幹事証券 | みずほ証券 |
IPO引受幹事証券 | 大和証券 SMBC日興証券 いちよし証券 エース証券 岩井コスモ証券 SBI証券 楽天証券(100%完全抽選) 大和コネクト証券(委託幹事) マネックス証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 3月19日(金) |
上場日 | 4月22日(木) |
仮条件決定日 | 4月2日(金) |
ブック・ビルディング期間 | 4月6日(火)~4月12日(月) |
公開価格決定日 | 4月13日(火) |
IPO申し込み期間 | 4月14日(水)~4月19日(月) |
時価総額 | 140.3億円 |
吸収金額 | 43.3億円 |
想定価格 | 510円(51,000円必要) |
公募株7,391,400株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集の需要状況等を勘案した上で、公開価格決定日2021年4月13日(火)に決定されます。その際の海外販売数は募集株の半数未満となります。
そして上記をご覧の通りこのステラファーマ(4888)のIPO幹事団(シンジケート)の中には大和証券が入っているため、グループ会社となるCONNECT(コネクト)のIPO幹事入りもほぼ確定でしょうね。
詳細や口座開設はコチラ ⇒ 大和コネクト証券公式サイト
ステラファーマ(4888)のIPO(新規上場)事業内容等
ステラファーマ(4888)はBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)に用いる薬剤開発、製造及び販売を主な事業としております。BNCTはホウ素の安定同位体であるB-10(天然ホウ素に約20%含まれる)とエネルギーの小さな熱中性子の核分裂反応を利用して、がん細胞を選択的に破壊する放射線治療の一手法となります。
熱中性子自体の細胞破壊能力は小さいためB-10を含む物質ががん細胞に選択的に集積し、そこに熱中性子が照射されると、そのがん細胞は選択的に破壊されます。この原理に基づいて考案された医療技術がBNCTとなります。
ステラファーマ(4888)は医薬品開発事業のみの単一セグメントであり、事業の系統図は下記のとおりとなっております。
【手取金の使途】
手取概算額3,438,044千円に、海外販売の手取概算額(未定)及び第三者割当増資の手取概算額上限520,155千円を合わせた手取概算額合計上限3,958,200千円については、①臨床試験等の開発資金、②海外展開のための技術移管等に係る開発資金、③長期借入金の返済原資及び④事業運営及び開発のために必要な人件費等にそれぞれ充当する予定です。なお、上記調達資金は、具体的な充当時期まで安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(ステラファーマのIPO目論見書より一部抜粋)
ステラファーマ(4888)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ステラファーマ(4888)の市場からの吸収金額はIPO想定価格510円としてオーバーアロットメント含め43.3億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としては中型で荷もたれ感を感じるサイズとなります。IPO株数は売り出し株無しの公募株のみで73,914枚と多くありますが、海外販売もあります。
久しぶりの赤字のバイオベンチャーの登場です。
ステラファーマ(4888)の事業内容は上述の通りBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)に使用されるホウ素医薬品の開発及び製造販売となりますが、相変わらずこの手の業種は元素記号や普段聞きなれない言葉が多様されており、ぼんやりとしか中身がわかりません^^;
筆頭株主は現在すでに東証一部に上場しているステラケミファ(4109)で、ステラファーマ(4888)自体は2007年6月にステラケミファ(4109)の100%子会社として設立されています。実質的には親子上場となりますね。バイオベンチャーとなりますが、親会社があることからベンチャーキャピタルや投資ファンドなどからの出資はありません。
ステラファーマ(4888)のIPO主幹事はみずほ証券ということで単価が1,000円未満となることから、すでに公式サイトでは単元(100株)配分ではなく、200株1セットの複数配分することが決定されているようなので、ホットイシュー扱いではないようです。IPO株が欲しいかどうかは別として当然ながらこれで当選確率は半分に低下します。
いずれにしてもこういった中型で赤字のバイオベンチャーの評価は個人では難しくなるため、IPO参加スタンスはひとまず中立とさせて頂きます。初値評価についてもなかなか難しいところですが、とりあえずは今の「IPOなら何でも喰らえ」という相場が続いていると仮定して無難にC級評価とさせて頂きます。
<追記>
やはりCONNECT(コネクト)がこのステラファーマ(4888)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
ステラファーマ(4888)のIPO取り扱い決定(大和コネクト証券)
CONNECT(コネクト)という証券会社が新しく誕生しました。2020年7月1日(水)にサービス開始となったまだ出来立てホヤホヤの企業ですが、なんとあの大手証券の1社となる大和証券グループ本社の子会社となります。 最近流 …
<追記>
マネックス証券がこのステラファーマ(4888)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
ステラファーマ(4888)のIPO取り扱い決定(マネックス証券)
ステラファーマ(4888)のIPO(新規上場)業績等
ステラファーマ(4888)のIPO経営指標
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