現時点で12月のIPO新規上場承認がすでに2社発表されていますが、今年(2023年)は例年のように激しい年末IPOラッシュにはならず、それどころか当初24社程度の上場観測があったものの、IPO地合いの悪化で東京メトロや楽天証券など大型案件の上場中止も観測され、16社程度まで減少するとの市場関係者の話です。
今年(2023年)10月末現在でIPO(新規上場)した企業は78社あり、11月も3社が予定されています。12月が市場関係者の話通り16社程度となると年間の総IPO件数は97社程度となり、年間の総IPO件数は奇しくも100社には届かないことになります。
しかも予定されている16社の中には東京メトロや楽天証券などの知名度の高い大型案件も無く、中小規模の案件ばかりで話題性も控えめとなる模様です。とはいえ、年始から今年(2023年)は90社から100社程度のIPO件数と見込まれていたので、結果的にはおおむね想定内でしょうか。
そしてこの12月に16社という数字が例年と比べて多いのか少ないのか、個人的な感覚では少なく感じたので、過去10年にさかのぼって12月のIPO件数を調べてみました。
例年12月のIPO(新規上場)件数
年度 | IPO件数 |
2023年12月 | 16社(予定) |
2022年12月 | 25社 |
2021年12月 | 32社 |
2020年12月 | 26社 |
2019年12月 | 22社 |
2018年12月 | 19社 |
2017年12月 | 22社 |
2016年12月 | 14社 |
2015年12月 | 18社 |
2014年12月 | 28社 |
上記の通り、過去10年で見ると最多は2021年12月の32社で、最少は2016年12月の14社となり、仮に今年(2023年)が観測通り16社となると、件数的にはほぼ最低レベルとなります。
すでに12月は2社のIPO新規上場承認発表されているため、計算上、残りは14社程度となりますが、件数減少となればせめて重複上場は避けてほしいと願いたいところです。ただ、引き続きIPO悪地合い継続となれば重複上場云々よりも更なるIPO件数の減少もあり得るかもしれません。
IPOラッシュは多くの資金が拘束されたり申し込み作業に追われたりと、IPO愛好家としては多忙な時期となります。同時にIPOブロガーとしても記事に追われるため意外と大変な時期となります。そういう意味ではどこかしら内心でホッとしている部分もありますが、それだけIPO市場が冷え込んでいると考えるとホッとしている場合ではないかもしれませんね^^;
現在で盛り上がりそうなIPO案件は12月6日(水)上場予定のQPS研究所(5595)ですが、このIPO銘柄が起爆剤となってIPO市場に盛り上がりが戻って来てくれることを願うばかりです。
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