AViC(9554)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(5月27日)はIPO新規上場承認発表が1社あり、6月IPOはこれで13社目となりました。日程的にもさすがにもう6月は打ち止めでしょうか。
AViC(9554)の上場日は2022年6月30日(木)で、今のところは単独上場、上場市場は東証グロース市場(市場再編後の新興市場)への上場で、IPO主幹事は可もなく不可もなくのみずほ証券となっております。
AViC(9554)のIPO(新規上場)情報
設立:2013年7月1日
業種:サービス業
事業の内容:デジタルマーケティングサービス(インターネット広告サービス、SEOコンサルティングサービス)の提供等
上場市場 | 東証グロース |
コード | 9554 |
名称 | AViC(エイビック) |
公募株数 | 150,000株 |
売出し株数 | 977,400株 |
オーバーアロットメント | 169,100株 |
IPO主幹事証券 | みずほ証券 |
IPO引受幹事証券 | SBI証券 マネックス証券(100%完全抽選) 楽天証券(100%完全抽選) いちよし証券 岡三証券 岩井コスモ証券 東海東京証券 松井証券(前受け金不要) 丸三証券 あかつき証券 極東証券 静銀ティーエム証券 東洋証券 水戸証券 岡三オンライン証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 5月27日(金) |
上場日 | 6月30日(木) |
仮条件決定日 | 6月10日(金) |
ブック・ビルディング期間 | 6月14日(火)~6月20日(月) |
公開価格決定日 | 6月21日(火) |
IPO申し込み期間 | 6月22日(水)~6月27日(月) |
時価総額 | 55.2億円 |
吸収金額 | 12.5億円 |
想定価格 | 970円(97,000円必要) |
AViC(9554)のIPO幹事団(シンジケート)は15社と多く、平幹事に岡三証券が入っていることから、グループ会社となる岡三オンライン証券もIPO委託幹事(裏幹事)入りとなる可能性が高いため、最終的には16社まで増えそうです。
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AViC(9554)のIPO(新規上場)事業内容等
AViC(9554)はメディア運営会社から広告枠を仕入れ、広告効果を計測した上で、クライアントに対し広告運用代行を行う等の「インターネット広告サービス」及び対象となるWebサイトの内部構造の最適化、掲載するコンテンツの作成等、SEO対策の効果を計測した上で、総合的なソリューションの提供・適切なクライアントの情報発信を行う「SEOコンサルティングサービス」を提供しています。
インターネット広告サービスは主に検索連動型広告、ディスプレイ広告、インフィード広告等の運用型広告になります。メディア運営会社から広告枠を仕入れ、クライアントにコンサルティングを行った上で広告枠を販売し、その対価として媒体費とコンサルティング手数料を収受し、メディア運営会社に媒体費を支払っております。
SEOコンサルティングサービスは検索結果画面における、検索順位の上昇可能性を踏まえた対策キーワードの選定・現状分析/競合分析からの戦略の立案・対象Webサイトの構造の最適化、施策実行によって得られる成果のシミュレーションの提示・Webサイト内記事ページの企画と制作を行い、その対価として主にコンサルティング手数料及び記事コンテンツ制作料等を収受しております。
【手取金の使途】
手取概算額128,860千円については、①事業規模拡大のための人員及び管理体制強化のための人員の採用教育費並びにこれら新規人員の採用に伴い増加する給与として71,860千円(2022年9月期に5,000千円、2023年9月期に32,000千円、2024年9月期に34,860千円)、②作業時間短縮及び自動化による効率化のためのマーケティングDXツール投資のため、開発費として57,000千円(2022年9月期に17,000千円、2023年9月期に20,000千円、2024年9月期に20,000千円)を充当する予定です。
なお、上記調達資金については、具体的な充当時期までは、現預金等の安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(AViCのIPO目論見書より一部抜粋)
AViC(9554)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
AViC(9554)の市場からの吸収金額はIPO想定価格970円としてオーバーアロットメント含め12.5億円と規模的に東証グロース市場への上場としては10億円超えではあるものの、まだ小型サイズの範囲となり、荷もたれ感はありません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて11,274枚とやや多めにあります。
上述の通りAViC(9554)の事業内容はデジタルマーケティングサービスの提供等ということで、検索連動型広告、ディスプレイ広告、インフィード広告等の運用型広告を行う「インターネット広告サービス」やWebサイトの検索順位を適切な施策により上昇させる「SEOコンサルティングサービス」を展開しています。
AViC(9554)はこれまで蓄積してきた高い専門性を活かした最新のWebマーケティングノウハウとDX(デジタルトランスフォーメーション)などのテクノロジーによる仕組化で高品質なマーケティングサービスの提供を行っており、企業の事業戦略に合わせたデジタルマーケティングの戦略設計から、集客施策、広告運用まで、マーケティング投資対効果の最大化に貢献しています。
AViC(9554)のIPO(新規上場)に際する売り出し放出人や筆頭株主を含めた上位株主が投資事業有限責任組合となっていたので、てっきりベンチャーキャピタル(投資ファンド)の出口(イグジット)案件かと思いましたが、どうやら上位3社はミダス系の投資事業有限責任組合(LPS)で、AViC(9554)の代表取締役社長となる市原 創吾氏やBuySell Technologies(7685)の代表取締役社長となる岩田 匡平氏及び取締役会長の吉村 英毅氏が率いるプライベート・エクイティ・ファンドで、俗に言う売却益狙いのヘッジファンドとは異なります。
その他ヘッジファンド系のベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株も3社593,000株あり、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで145,400株放出しますが447,600株残ります。90日間のロックアップが掛かっており、公開価格の1.5倍となれば解除されますが、みずほ証券お得意の初値形成後でないと売却できないタイプのロックアップとなるため、上場時の余計な売り圧力とはなりません。
業績は堅調に推移しており、特にここ数年は安定的に黒字化しています。公開規模はIPO想定価格(970円)で12.5億円と荷もたれ感も無く、IPO市場では人気化しやすいIT系の業態となることから、このまま単独上場となれば一点突破で買い集中という可能性もありそうです。ひとまずの初値評価はIPOラッシュ明けの買い疲れや地合いを考慮してもB級評価と言って良さそうです。
よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのAViC(9554)のIPO参加スタンスは6月IPO案件の中でも数少ない全力申し込み案件と考えています。とは言え、IPO幹事団(シンジケート)も無駄に多く、IPO株が分散されることになることから、1社あたりの配分数も少なめとなり、結局のところIPO当選は困難となりそうです。
AViC(9554)のIPO主幹事はみずほ証券で、単価が1,000円未満となることから200株1セットでの配分になるかと思いきや100株配分のようなので、これだけはまだ救いかもしれませんね。
AViC(9554)のIPO(新規上場)業績等
AViC(9554)のIPO経営指標
AViC(9554)のIPO売上高及び経常損益
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