FCE Holdings(9564)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(9月21日)IPO新規上場承認発表のあった2社のうちのもう1社です。10月はこれで7社目となりました。

IPO新規上場承認発表2社2022.9.21

当記事はFCE Holdings(9564)のIPO詳細記事となりますが、すでにもう1社のAtlas Technologies(9563)については下記記事にてご紹介させて頂いておりますので、ご参考してして頂けますと幸いです。

FCE Holdings(9564)の上場日は2022年10月27日(木)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では可もなく不可もなくの東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要のみずほ証券となっております。

FCE Holdings(9564)のIPO(新規上場)情報

設立:2017年4月21日
業種:サービス業
事業の内容:教育研修事業、DX推進事業等を営むグループ会社の経営管理およびそれに附帯または関連する業務

FCE Holdings(9564)IPO上場承認

上場市場東証スタンダード
コード9564
名称FCE Holdings
公募株数329,400株
売出し株数87,000株
オーバーアロットメント62,400株
IPO主幹事証券みずほ証券
IPO引受幹事証券SBI証券
岡三証券
丸三証券
岩井コスモ証券
楽天証券100%完全抽選
あかつき証券
東洋証券
水戸証券
マネックス証券100%完全抽選
松井証券前受け金不要
極東証券
むさし証券
岡三オンライン委託幹事
IPO発表日9月21日(水)
上場日10月27日(木)
仮条件決定日10月6日(木)
ブック・ビルディング期間10月11日(火)~10月17日(月)
公開価格決定日10月18日(火)
IPO申し込み期間10月19日(水)~10月24日(月)
上場時発行済株式総数3,002,400株
時価総額46.8億円
吸収金額7.4億円
想定価格1,560円(156,000円必要)

そしてこのFCE Holdings(9564)のIPO幹事団(シンジケート)は主幹事含めて13社と多くありますが、さらに平幹事の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンラインも追加でIPO委託幹事(裏幹事)入りする可能性が高いため、最終的には14社となりそうです。

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FCE Holdings(9564)のIPO(新規上場)事業内容等

FCE Holdings(9564)は持株会社である株式会社FCE Holdingsと事業を担う連結子会社5社で構成されており「教育研修事業」「DX推進事業」「出版事業」を展開しており、サービス区分としては「人財育成コンサルティングサービス」「DX推進コンサルティングサービス」を提供しております。

FCE Holdings(9564)IPOセグメント別サービス別売上

教育研修事業

学校・学習塾へのプログラム・サービス提供を行う「Education分野」と企業の研修やコンサルティングといった「HR分野」に分かれています。
FCE Holdings(9564)IPO教育研修事業

DX推進事業

RPA(Robotic Process Automation)を中心に、企業のDX推進を推進するためのITツール提供やコンサルティング、サポートなどを行っています。
FCE Holdings(9564)IPODX推進事業

出版事業

世界4,000万部、国内250万部の世界的ベストセラー「7つの習慣」の出版や関連書籍の出版事業を中心に、コーチングプログラムなども提供しています。
FCE Holdings(9564)IPO出版事業

人財育成コンサルティングサービス

人財育成コンサルティングサービスでは、教育業界向けに7つの習慣J事業、学習塾支援事業、インターナショナルスクール事業、フォーサイト手帳事業などを行っております。また、企業向けに研修やコンサルティング事業を行っております。

DX推進コンサルティングサービス

DX推進コンサルティングサービスでは、教育業界・企業向けにeラーニング(Find!アクティブラーナー事業・Smart Boarding)やオンラインツールを用いた教育プログラムの提供(7つの習慣Jオンライン)、RPAサービス(Robo-Pat DX)などの提供を行っております。


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
手取概算額465,754千円に第三者割当増資による手取概算額上限89,556千円を合わせた手取概算額合計上限555,311千円については、①優秀な人材の補強と維持のため、採用費及び人件費として120,000千円(2023年9月期に50,000千円、2024年9月期に70,000千円)、②マーケティング、ブランディングに係る活動のため、広告宣伝費や販売促進費として435,311千円(2023年9月期に140,000千円、2024年9月期に295,311千円)に充当する予定です。
なお、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針です。
(FCE HoldingsのIPO目論見書より一部抜粋)

FCE Holdings(9564)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

FCE Holdings(9564)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,560円としてオーバーアロットメント含め7.4億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては小型サイズとなり、荷もたれ感はありません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて4,164枚と少なめです。

上述の通りFCE Holdings(9564)の事業内容は教育研修事業、DX推進事業等を営むグループ会社の経営管理およびそれに附帯または関連する業務ということで、持株会社として、グループ全体の戦略策定の他、各関係会社に対し、業務委託契約に基づく経営管理業務を行っています。

FCE Holdings(9564)IPO組織図

FCE Holdings(9564)は2004年2月に株式会社C&I Holdings(旧:株式会社ベンチャー・リンク)の100%子会社として設立された株式会社FCエデュケーション(現:株式会社FCEエデュケーション)が前身で、2017年4月に株式会社FCEエデュケーションの完全親会社として設立されています。

ちなみにこの元親会社の株式会社C&I Holdings(旧:株式会社ベンチャー・リンク)は2001年3月に東証一部にIPO新規上場)したものの、2011年10月に上場廃止。2012年3月には民事再生法の適用を申請し、事実上の倒産という黒歴史があります。

FCE Holdings(9564)の株主の中にはベンチャーキャピタルの保有株が2社134,100株あり、90日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。その他既存の上位大株主には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっています。また、公募株式329,400株うち41,600株を上限として取引関係の維持・発展を目的に株式会社PKSHA Technologyに売付け(親引け)する予定となっています。

FCE Holdings(9564)自体は持株会社となるため、事業内容は教育関連を軸として多岐に渡りますが、グループ会社の中にはDX(デジタルトランスフォーメーション)支援と言った人気業態もあります。公開規模はIPO想定価格(1,560円)ベースで7.4億円と軽量サイズで業績も売上収益ともに堅調に推移しているため、初値は好スタートする可能性が高いことから、ひとまずの初値評価はB級評価と言ったところで問題無いと思われます。

よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのFCE Holdings(9564)のIPO参加スタンスは積極参加で行く予定です。IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要になったみずほ証券で、個人的には直近で9月29日(木)上場のポーターズ(5126)のIPO当選を頂いていることから、必然的に期待値が上がっていしまいます。

FCE Holdings(9564)のIPO(新規上場)業績等

FCE Holdings(9564)のIPO経営指標
FCE Holdings(9564)IPO経営指標

FCE Holdings(9564)のIPO売上高及び経常損益
FCE Holdings(9564)IPO売上高及び経常損益

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