Hmcomm(265A)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。「Hmcomm」と書いて「エイチエムコム」と読みます。昨日(9月20日)IPO新規上場承認発表された3社のうちの3社目となります。これで10月IPOはちょうど10社となりました。

事前情報では10月のIPO(新規上場)件数は10社との予想を聞いていたので、ウワサの大型IPOのキオクシアホールディングスは11月にずれ込む可能性も出て来たということでしょうか。それとも10月末に入れて来るでしょうか。すでに10月は大型IPOが2社あるので、できれば11月にずれてほしいですね。

IPO新規上場承認発表3社2024.9.20

当記事はHmcomm(265A)のIPO詳細記事となりますが、残る2社の東京地下鉄(9023)東京メトロリガク・ホールディングス(268A)のIPO詳細についてはすでに下記記事にてご紹介させて頂いておりますので、ご参考にして頂けますと幸いです。

Hmcomm(265A)の上場日は2024年10月28日(月)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高いSMBC日興証券となっております。

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Hmcomm(265A)のIPO(新規上場)情報

設立:2012年7月24日
業種:情報・通信業
事業の内容:音声認識処理、異音検知・自然言語解析処理を用いたプロダクトの提供等

Hmcomm(265A)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード265A
名称Hmcomm(エイチエムコム)
公募株数198,800株
売出し株数712,000株
オーバーアロットメント136,600株
IPO主幹事証券SMBC日興証券
IPO引受幹事証券なし
IPO発表日9月20日(金)
上場日10月28日(月)
仮条件決定日10月9日(水)
ブック・ビルディング期間10月10日(木)~10月17日(木)
売出価格決定日10月18日(金)
IPO申し込み期間10月21日(月)~10月24日(木)
上場時発行済株式総数3,956,800株
時価総額33.6億円
吸収金額8.9億円
想定価格850円(85,000円必要)

このHmcomm(265A)のIPO幹事団(シンジケート)はIPO主幹事のSMBC日興証券のみという珍しいパターンです。珍しいというか管理人の記憶では初めてかもしれません。

Hmcomm(265A)のIPO(新規上場)事業内容等

Hmcomm(265A)は「音から価値を創出し、革新的サービスを提供することにより社会に貢献する」ことを経営理念に掲げ、産総研技術移転ベンチャーの獲得を契機に「」に着目したAI(人工知能)の研究・開発を行い、「AI×音」サイエンス事業の単一セグメントで「AIプロダクト事業(2023年度売上高比率:69.5%)」と「AIソリューション事業(2023年度売上高比率:30.5%)」を展開しています。

Hmcomm(265A)IPO事業内容

AIプロダクト事業

AIプロダクト事業は、コンタクトセンター向けAI音声認識プロダクト「Voice Contact」や、AI音声自動応答プロダクト「Terry」、AI議事録自動作成プロダクト「ZMEETING」、異音検知プロダクト「FAST-D」等の自社開発製品・サービスの提供をしております。
Hmcomm(265A)IPO AIプロダクト事業

AIソリューション事業

AIソリューション事業は、AIプロダクト事業で培った技術や知見を基に、AI活用や、顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進等の課題解決をトータルに支援するAI開発・コンサルティングを実施しております。
Hmcomm(265A)IPO AIソリューション事業

【手取金の使途】
手取概算額143百万円に本第三者割当増資の手取概算額上限106百万円を合わせた、手取概算額合計上限249百万円については、①人材関連費用として176百万円(2024年12月期に16百万円、2025年12月期に55百万円、2026年12月期に104百万円)、②当社プロダクトの研究開発費として43百万円(2024年12月期に2百万円、2025年12月期に20百万円、2026年12月期に20百万円)、③広告宣伝費及び販売促進費として29百万円(2024年12月期に8百万円、2025年12月期に10百万円、2026年12月期に10百万円)に充当する予定であります。
なお、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(HmcommのIPO目論見書より一部抜粋)

Hmcomm(265A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

Hmcomm(265A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格850円としてオーバーアロットメント含め8.9億円と規模的に東証グロース市場への上場としては小型サイズとなり、荷もたれ感はありません。IPO募集株数は公募株及び売出株(OA含む)合わせて1,047,400株と多くもなく少なくもなくといったところです。

上述の通りHmcomm(265A)の事業内容は音声認識処理、異音検知・自然言語解析処理を用いたプロダクトの提供等ということで、産総研(国立研究開発法人産業技術総合研究所)の技術移転ベンチャーで、創業より培ってきた「AI×音声解析技術」をコアに、「AI異音検知」「AI音声認識」「AI活用コンサルティング」の3つのソリューションを提供しています。


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

Hmcomm(265A)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株が7社1,012,000株あり、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで361,000株放出(2社は全株放出)するものの651,000株残ります。90日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。

このHmcomm(265A)のようなAI音声解析技術を開発している競合は上場企業、非上場企業含め多数あり、各社が高い技術力を持って研究、開発を行っています。生成AIということで時流に乗ったビジネスモデルではありますが、常に最新の技術で優位性を維持する必要があるため、大変な分野でもありそうですね。

ただ、IPO市場では人気の高いAI(人工知能)関連で業績は黒字、公開規模もIPO想定価格(850円)ベースで8.9億円と小型サイズ、単価も個人投資家が手を付けやすい低位株設定となっていることから需給主導で初値は上昇しそうです。初値評価はA級評価としたいところですが、IPO地合いを考慮するとB級評価が無難でしょうか。

いずれにしてもこの内容であれば公募割れする可能性は限りなく低く、初値は上昇する可能性の方が高く感じるため、管理人の個人的なこのHmcomm(265A)のIPO参加スタンスは積極参加で行こうと思っています。とはいえ、IPO幹事団(シンジケート)はIPO主幹事のSMBC日興証券1社しかありませんので、SMBC日興証券頼みとなりますね^^;

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Hmcomm(265A)のIPO(新規上場)業績等

Hmcomm(265A)のIPO経営指標
Hmcomm(265A)IPO経営指標

Hmcomm(265A)のIPO売上高及び経常損益
Hmcomm(265A)IPO売上高及び経常損益

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