アイキューブドシステムズ(4495)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。
昨日(6月11日)IPO新規上場承認発表のあった2社のうちの1社で、もう1社のGMOフィナンシャルゲート(4051)についてはすでに下記記事でご紹介させて頂いております。
GMOフィナンシャルゲート(4051)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。 本日は2社のIPO新規上場承認発表があり、偶然にも2社ともに4月上場 …
このアイキューブドシステムズ(4495)も本来なら4月7日にIPO(新規上場)する予定でしたが、コロナショック真っ只中ということから3月19日(大底)に上場中止(延期)を発表した企業となります。
過去アイキューブドシステムズ(4495)のIPO上場承認発表時にも考察記事を書いていることから当記事は過去記事に今の市況などを踏まえ再考察し、一部加筆修正を加えた記事となっております。
アイキューブドシステムズ(4495)の今回の上場日は7月15日(水)でGMOフィナンシャルゲート(4051)と2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事は野村證券となっております。証券コードもIPO主幹事も変更はありません。
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アイキューブドシステムズ(4495)のIPO(新規上場)情報
設立:2001年9月27日
業種:情報・通信業
事業の内容:法人向けモバイルデバイス管理サービスの提供
上場市場 | 東証マザーズ |
コード | 4495 |
名称 | アイキューブドシステムズ |
公募株数 | 150,000株 |
売出し株数 | 0株 |
オーバーアロットメント | 22,500株 |
IPO主幹事証券 | 野村證券 |
IPO引受幹事証券 | 大和証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SBI証券 マネックス証券(100%完全抽選) 西日本シティTT証券 岡三証券 岩井コスモ証券 auカブコム証券(委託幹事) 岡三オンライン証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 6月11日(木) |
上場日 | 7月15日(水) |
仮条件決定日 | 6月25日 |
ブック・ビルディング期間 | 6月29日~7月3日 |
公開価格決定日 | 7月6日 |
IPO申し込み期間 | 7月7日~7月10日 |
吸収金額 | 4.5億円 |
想定価格 | 2,630円(263,000円必要) |
そして上記をご覧の通りこのアイキューブドシステムズ(4495)のIPO幹事団(シンジケート)の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券と岡三証券が入っているため、それぞれグループ会社となるauカブコム証券と岡三オンライン証券のIPO幹事入りも期待できそうです。
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アイキューブドシステムズ(4495)のIPO(新規上場)の主な変更点
今回のアイキューブドシステムズ(4495)のIPO(新規上場)変更点を前回上場予定時の内容と今回上場予定時の内容を比較しやすいように変更点を下記にて表にしておきました。
前回 | 今回 | |
公募株数 | 100,000株 | 150,000株 |
売出し株数 | 680,800株 | 0株 |
オーバーアロットメント | 117,100株 | 22,500株 |
吸収金額 | 26.8億円 | 4.5億円 |
想定価格 | 2,990円 | 2,630円 |
前回よりも大幅に規模が縮小されたことがわかりますね。
アイキューブドシステムズ(4495)のIPO(新規上場)事業内容等
アイキューブドシステムズ(4495)はiPad 等のタブレットや、iPhone、Android等のスマートフォンなどのモバイル端末、パソコンなどを導入している法人向けに、これらモバイル端末等を管理するマネジメントサービス(管理、運用サービス)をクラウドを介し、SaaSとして提供しております。
提供するマネジメントサービス(管理、運用サービス)は、当該法人の情報関連部署においてモバイル端末等を一元管理・運用するMDM(モバイルデバイス管理)サービスであり、モバイル端末の利用状態の可視化、機能設定・制限、セキュリティ対策(紛失・盗難、ウイルス対応)の機能をライセンスとして提供するとともに、モバイル端末向けのアプリケーションのライセンスも販売しております。
iOS向けMDM(モバイルデバイス管理)サービスとして開始された後、現在では「EMM(エンタープライズモビリティ管理)」として、高度な「管理」機能を幅広くモバイル端末等に提供しております。
セキュリティとアプリケーションの使い勝手を両立させることで、モバイル端末の「活用」を支援する企業向けのモバイルアプリケーションです。
CLOMO MDM ワーク・スマート機能紹介動画
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
CLOMO MDM ワーク・スマートは管理者が予め設定したスケジュールに応じて、利用可能なアプリを限定できる機能です。本機能を使用することで「隠れ残業」の抑止を促し、従業員のストレス軽減といった労働環境における課題解決をサポートすることが可能です。
【手取金の使途】
手取概算額351,440千円については第三者割当増資の手取概算額上限54,441千円と合わせて、設備資金として、1.ソフトウェア開発費、運転資金として、2.勤怠システム開発に係る研究開発費、3.業務効率の改善費及び、4.広告宣伝費に充当する予定であります。
なお、残額については運転資金として将来における当社クラウドサービスの成長のための支出又は投資に充当する方針であります。具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(アイキューブドシステムズのIPO目論見書より一部抜粋)
アイキューブドシステムズ(4495)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
アイキューブドシステムズ(4495)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,630円としてオーバーアロットメント含め4.5億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としては小型サイズとなり荷もたれ感はありません。
主な事業内容は法人向けモバイルデバイス管理サービスの提供ということでIPO的には人気業態となります。しかも業界最大手です。コロナ禍の中ではありましたが、収益安定のSaaS関連ということからか業績も堅調で、すでに開示されている第3四半期の業績を見ると売上は若干落ちているものの、利益は大幅に伸ばしています。
そして前回と大きく違う点は売り出し株が「ゼロ」になっていることでしょうか。思い切りましたね。上述の通り前回は公募株100,000株に対して売り出し株680,800株と売り出し比率がおよそ6.8倍ありました。
既存の株主の中にはベンチャーキャピタルの保有株が4社1,333,340株と多くあり、上場に際する売り出し株680,800株のうち、2社400,000株が売り出し放出人となっていたことから前回は出口(イグジット)案件の匂いもしていました。
しかし今回理由は不明ですが、ベンチャーキャピタル2社の400,000株は上場に際する売り出しでの放出を致しません。よってIPO(新規上場)後に市場で換金する狙いがあることが予想されます。
上記ベンチャーキャピタルの保有株2社400,000株と残り2社933,340株と合わせて1,333,340株のベンチャーキャピタル保有分については前回と変わらず90日間のロックアップが掛かっておりますが、公開価格の1.5倍以上となれば解除され売却可能となります。
アイキューブドシステムズ(4495)の事業内容は人気業態となることで初値は高騰するものと思われますが1.5倍以上になればベンチャーキャピタル爆弾が控えていることは頭の片隅にでも置いておいた方が良いかもしれません。売り出しでの放出を控えた2社はもちろんのこと、残りの2社もどのように動くかで初値が左右されることになるかもしれませんね。
と、先にネガティブ材料を考察してみましたが、26.8億円もの公開規模を4.5億円まで縮小させて来たのはかなりのインパクトがあり、需給不安が無くなった点については需給主導で動くIPOにとっては素直に大きなポジティブ材料となります。もちろんその分IPO当選は狭き門となったわけですが。
アイキューブドシステムズ(4495)の上場日は7月15日(水)でGMOフィナンシャルゲート(4051)と2社同日上場となることから資金分散の影響もあるかもしれませんが、どちらも人気業態となることから影響は軽微と思われます。
いずれにしても管理人の個人的なこのアイキューブドシステムズ(4495)のIPO参加スタンスは全力申し込みで行く予定で考えています。しかしながらIPO株はわずか1,500枚しかなく、IPO主幹事が野村證券となることから、すでにIPO当選は絶望的かと思っています^^;
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<追記>
やはりauカブコム証券がこのアイキューブドシステムズ(4495)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
アイキューブドシステムズ(4495)のIPO取り扱い決定(auカブコム証券)
<追記>
やはり岡三オンライン証券もこのアイキューブドシステムズ(4495)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
アイキューブドシステムズ(4495)のIPO取り扱い決定(岡三オンライン証券)
アイキューブドシステムズ(4495)のIPO(新規上場)業績等
アイキューブドシステムズ(4495)のIPO経営指標
アイキューブドシステムズ(4495)のIPO売上高及び経常損益
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