インバウンドプラットフォーム(5587)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(7月27日)はおよそ3週間ぶりにIPO新規上場承認発表がありました。8月は例年通りIPO閑散期となりましたね。

今のところ8月は2社、9月は13社程度のIPO案件が出て来るとの情報が入っていますが、9月こそは月末に固めるようなことだけは避けて頂きたいと思うところです。

IPO新規上場承認発表1社2023.7.27

インバウンドプラットフォーム(5587)の上場日は2023年8月30日(水)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高いSBI証券となっております。

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インバウンドプラットフォーム(5587)のIPO(新規上場)情報

設立:2015年10月1日
業種:情報・通信業
事業の内容:訪日旅行事業(国内・海外用のWi-Fiレンタル、Webメディア運営、在留外国人向け生活関連サービス、キャンピングカーレンタル等)

インバウンドプラットフォーム(5587)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード5587
名称インバウンドプラットフォーム
公募株数249,600株
売出し株数566,400株
オーバーアロットメント122,400株
IPO主幹事証券SBI証券
IPO引受幹事証券みずほ証券
SMBC日興証券
岩井コスモ証券
岡三証券
東海東京証券
水戸証券
マネックス証券100%完全抽選
楽天証券100%完全抽選
SBIネオトレード証券委託幹事決定
岡三オンライン委託幹事決定
IPO発表日7月27日(木)
上場日8月30日(水)
仮条件決定日8月10日(木)
ブック・ビルディング期間8月15日(火)~8月21日(月)
公開価格決定日8月22日(火)
IPO申し込み期間8月23日(水)~8月28日(月)
上場時発行済株式総数3,376,000株
時価総額59.0億円
吸収金額16.4億円
想定価格1,750円(175,000円必要)

そしてこのインバウンドプラットフォーム(5587)のIPO主幹事はSBI証券となっており、平幹事の中には岡三証券も入っていることから、それぞれグループ会社となるSBIネオトレード証券岡三オンラインIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。

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インバウンドプラットフォーム(5587)のIPO(新規上場)事業内容等

インバウンドプラットフォーム(5587)は外国人の日本における不便を解消し、日本に来る外国人及び居住している外国人の満足度及び来日リピート率の向上に貢献することを目指して「Wi-Fi事業」「ライフメディアテック事業」「キャンピングカー事業」の3つの事業を展開しています。

Wi-Fi事業

訪日外国人及び国内法人向け日本国内用Wi-Fi端末レンタル、並びに海外用Wi-Fi端末の日本人顧客向けレンタルを行っております。訪日外国人向けレンタルにおける主な料金プランは14日間で11,050円、日本国内用Wi-Fi端末レンタルにおける主な料金プランは月額6,000円、海外用Wi-Fi端末の日本人顧客向けレンタルにおける主な料金プランは1日535円(韓国)となります。
インバウンドプラットフォーム(5587)IPO Wi-Fi事業

ライフメディアテック事業

在留外国人が日本で生活する上で必要なサービスは、問合せ先や各種手続きが煩雑であり、日本語の理解が難しい外国人にとって時間と手間がかかります。ライフメディアテック事業では、在留外国人が必要なサービスをWeb上で多言語で紹介し、当社に所属するコンシェルジュが導入までのご案内をサポートすることで、在留外国人の生活を幅広くサポートするサービスを提供しています。
インバウンドプラットフォーム(5587)IPOライフメディアテック事業

キャンピングカー事業

日本国内で計18台のキャンピングカーを保有し(2023年6月時点)、訪日外国人・日本人顧客向けにレンタルを行っております。また、アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドでのキャンピングカーレンタルの日本人顧客向け取り次ぎを行っております。
インバウンドプラットフォーム(5587)IPOキャンピングカー事業

【手取金の使途】
手取概算額393,756千円については、主にWi-Fi事業における顧客獲得のための広告宣伝費として19,012千円(2024年9月期に19,012千円)、認知拡大・ブランディングのための広告宣伝費として44,000千円(2024年9月期に48,000千円、2025年9月期に96,000千円)、事業領域及び収益拡大のためのシステム開発に係る人件費及び外注費として230,744千円(2024年9月期に114,622千円、2025年9月期に116,122千円)に充当する予定であります。
また、上記使途以外の残額は、事業拡大のための運転資金に充当する方針でありますが、現時点で具体化している事項はありません。なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等にて運用する予定であります。
(インバウンドプラットフォームのIPO目論見書より一部抜粋)

インバウンドプラットフォーム(5587)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

インバウンドプラットフォーム(5587)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,750円としてオーバーアロットメント含め16.4億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型寄りのサイズとなりますが、荷もたれ感を感じるほどのサイズではありません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて8,160枚と多くもなく少なくもなくといったところです。

上述の通りインバウンドプラットフォーム(5587)の事業内容は訪日旅行事業(国内・海外用のWi-Fiレンタル、Webメディア運営、在留外国人向け生活関連サービス、キャンピングカーレンタル等)ということで、自動翻訳機などをレンタルする「Wi-Fiレンタルサービス」、訪日旅行客向けのWebメディアを運営する「Webメディアサービス」、国内外においてお客様にキャンピングカーをレンタルする「キャンピングカーレンタルサービス」などシェアリングエコノミーを始めとした様々な事業を訪日・在留外国人向けに展開しています。

インバウンドプラットフォーム(5587)IPO事業内容

今回のIPO(新規上場)に際する売り出し放出人及び筆頭株主はすでに東証プライム市場に上場しているエアトリ(6191)で、エアトリ(6191)はインバウンドプラットフォーム(5587)が子会社となるように上場後も株式保有割合を維持して行く方針としているため、結果親子上場となります。その他株主の中にはベンチャーキャピタルの保有株が2社115,000株あり、既存株主含め90日間及び180日間のロックアップが掛かっていますが、VC保有分1社28,000株のみ公開価格の1.5倍となればロックアップ解除され売却可能となります。

インバウンドプラットフォーム(5587)の事業内容は訪日旅行事業と、アフターコロナによるインバウンド回帰の中でのIPO(新規上場)はタイミング的にはバッチリと言えそうです。セクターは情報・通信業と人気セクターで、公開規模もIPO想定価格(1,750円)ベースで16.4億円と荷もたれ感も無く、業績も規模は小さいものの堅調に推移しております。

IPO閑散期の中での荷もたれ感の無いグロース案件の時流に乗ったIT関連銘柄となるため、初値評価はA級評価でも良いかと思いましたが、親子上場というネガティブ要因や現状のIPO地合いを考慮して、ひとまずの初値評価はB級評価にしておきたいと思います。

いずれにしても現時点での管理人の個人的なこのインバウンドプラットフォーム(5587)のIPO参加スタンスは積極参加で行く予定で考えています。IPO主幹事はSBI証券となっているため、また後日このインバウンドプラットフォーム(5587)のIPO初値予想記事でIPOチャレンジポイントの考察もしてみたいと思います。

IPO主幹事はSBI証券ということで、IPO愛好家人気の高い証券会社ではありますが、奇しくも上場中止(延期)となった4月26日(水)上場予定のスタジアム(9157)や7月25日(火)上場予定のフラー(5583)のIPO主幹事も手掛けていたことから、IPO愛好家の間ではIPO株の当落よりも上場までたどり着けるかどうかが悪い意味で話題となりそうです。仮にIPO株に当選したとしても実際に上場するまでは気が抜けないかもしれませんね。

インバウンドプラットフォーム(5587)のIPO(新規上場)業績等

インバウンドプラットフォーム(5587)のIPO経営指標
インバウンドプラットフォーム(5587)IPO経営指標

インバウンドプラットフォーム(5587)のIPO売上高及び経常損益
インバウンドプラットフォーム(5587)IPO売上高及び経常損益

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