JTOWER(4485)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日IPO新規上場承認発表のあった3社のうちの最後の1社ですが、本日また2社のIPO新規上場承認発表があったので、本日発表分の2社についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きます。
JTOWER(4485)の上場日は12月18日(水)で後ほどご紹介させて頂く予定のBuySell Technologies(7685)と2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事はSMBC日興証券と大和証券の共同主幹事となっております。ちなみにSMBC日興証券は新規口座開設でIPOの当選確率がUPします。
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JTOWER(4485)のIPO(新規上場)情報
設立:2012年6月15日
業種:情報・通信業
事業の内容:国内外における通信インフラシェアリング及びその関連ソリューションの提供
上場市場 | 東証マザーズ |
コード | 4485 |
名称 | JTOWER |
公募株数 | 2,987,000株 |
売出し株数 | 2,906,300株 |
オーバーアロットメント | 883,900株 |
IPO主幹事証券 | SMBC日興証券 大和証券 |
IPO引受幹事証券 | みずほ証券 野村證券(前受け金不要) 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SBI証券 楽天証券(100%完全抽選) マネックス証券(100%完全抽選) 岩井コスモ証券 auカブコム証券(委託幹事) |
上場日 | 12月18日 |
仮条件決定日 | 12月2日 |
ブック・ビルディング期間 | 12月3日~12月9日 |
公開価格決定日 | 12月10日 |
IPO申し込み期間 | 12月11日~12月16日 |
吸収金額 | 105.0億円 |
想定価格 | 1,550円(155,000円必要) |
公募株2,987,000株及び売り出し株5,906,300株の一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場の海外投資家に対しても販売される予定となっています。現時点での海外への販売数量は未定(半数未満)で最終的な内訳は公開価格決定日となる12月10日(火)に決定する予定となっております。
そして上記をご覧の通りこのJTOWER(4485)のIPO幹事団(シンジケート)の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券も入っているため、auカブコム証券のIPO幹事入りも期待できそうです。
JTOWER(4485)のIPO(新規上場)事業内容等
JTOWER(4485)は国内外で通信インフラシェアリング及び関連するソリューションを展開しており、主な事業の内訳としては国内及び海外の携帯キャリアに対して屋内電波対策用の共用設備を提供する「国内IBS事業」、「海外IBS事業」を展開しています。またその他にも、付加価値サービスである「ソリューション事業」を運営している他、新規事業として、屋外の鉄塔・ポール等のタワー資産を共用化する「タワー事業」の企画・準備をしています。
携帯キャリア各社が単独で行ってきた屋内携帯インフラの構築を、独自に開発した共用設備により一本化するソリューションを提供する事業を行っております。導入物件数及び物件あたり平均参画キャリア数は右肩上がりで増加しており、導入物件種別についても、商業施設・オフィスビル・ホテル・病院など多様化しています。
国内IBS事業を通じて得られたノウハウを活用し、東南アジアを中心に海外でIBS事業を展開しています。資本参加や各国における現地パートナーとの連携を通じて、成長市場における事業拡大に取り組んでいます。
通信インフラシェアリングの付加価値サービスとして、クラウドWi-Fiソリューションや屋上マッチングソリューションであるSITE LOCATORサービス等のソリューション事業を展開しています。また、屋外の鉄塔・ポール等のタワー資産を共用化するタワー事業について、2019年度以降の本格展開に向けて、企画・準備をしています。
【手取金の使途】
差引手取概算額4,227,611千円に、海外販売の手取概算額(未定)及び本第三者割当増資の手取概算額上限1,262,856千円を合わせた、手取概算額合計上限5,490,467千円については、国内IBS事業における導入拡大のための設備投資資金、タワー事業における導入拡大のための設備投資資金及び借入金の返済に充当する予定であります。
(JTOWERのIPO目論見書より抜粋)
JTOWER(4485)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
JTOWER(4485)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,550円としてオーバーアロットメント含め105.0億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としてはまたしても大型で荷もたれ感を感じるサイズとなります。
株主の中にはベンチャーキャピタルが7社、保有株はおよそ390万株あります。今回の上場でおよそ230万株売り出し株として放出するも160万株ほど残ることになります。ただし解除価格無しで90日間のロックアップが掛かっています。
業種が情報・通信業となっていることや通信インフラシェアリングと言うと聞こえが良いかもしれませんし、事業内容を見るといかにも的な感じでソリューションやクラウドという言葉が散見されますが、しかしフタを開ければただの通信設備業者ではないかと思います。5G関連や新規携帯キャリアの参入など将来性はあるかもしれませんが、瞬間風速が強いIPO(新規上場)という観点で見れば人気化するのは厳しいように思います。
業績を見ても売上は右肩上がりで推移していますが、経常収支は赤字のままでの上場となっていることから、これまた出口(イグジット)案件かと思ってしまいます。上場日は12月18日(水)でBuySell Technologies(7685)と2社同日上場で、とにもかくにも12月IPOラッシュ真っ只中となり、連日上場から来る買い疲れもモロに影響しそうです。
上記ことからまだ時期尚早かもしれませんが、個人的な第一印象としてはこのJTOWER(4485)が好発進するとは考えにくく、IPO参加スタンスも現時点ではスルーの方向で考えています。ただし何かしらポジティブサプライズ的なことを見落としていて大手初値予想会社の第一弾初値予想の見解が良かったり、海外投資家の人気が高かった場合は再考致します。
<追記>
やはりauカブコム証券がこのJTOWER(4485)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
JTOWER(4485)のIPO取り扱い決定(auカブコム証券)
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JTOWER(4485)のIPO(新規上場)業績等
JTOWER(4485)のIPO経営指標
JTOWER(4485)のIPO売上高及び経常損失
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