南海化学(4040)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(3月16日)もまたIPO新規上場承認発表が1社あり、これで4月は8社目となりました。
例年になく上場日も適度に分散され、順調過ぎて怖いぐらいですが、市況悪化で上場中止企業が出ないことを願います。特に金融システム不安で住信SBIネット銀行(7163)あたりがかなりの向かい風になっており怪しい雰囲気でしょうか。
南海化学(4040)の上場日は2023年4月20日(木)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高いSMBC日興証券となっております。
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南海化学(4040)のIPO(新規上場)情報
設立:1951年6月26日
業種:化学
事業の内容:化学工業薬品、農薬、医薬部外品及び食品添加物の製造・販売、産業廃棄物の収集、運搬及び中間処理に関する事業、並びに、塩の製造、加工、販売に関する事業
上場市場 | 東証スタンダード |
コード | 4040 |
名称 | 南海化学 |
公募株数 | 600,000株(自己株式の処分) |
売出し株数 | 26,300株 |
オーバーアロットメント | 93,900株 |
IPO主幹事証券 | SMBC日興証券 |
IPO引受幹事証券 | 野村證券(前受け金不要) SBI証券 楽天証券(100%完全抽選) 松井証券(前受け金不要) 岩井コスモ証券 岡三証券 マネックス証券(100%完全抽選) あかつき証券 岡三オンライン(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 3月16日(木) |
上場日 | 4月20日(木) |
仮条件決定日 | 4月4日(火) |
ブック・ビルディング期間 | 4月5日(水)~4月11日(火) |
公開価格決定日 | 4月12日(水) |
IPO申し込み期間 | 4月13日(木)~4月18日(火) |
上場時発行済株式総数 | 2,330,330株 |
時価総額 | 38.6億円 |
吸収金額 | 11.9億円 |
想定価格 | 1,660円(166,000円必要) |
そしてこの南海化学(4040)のIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンラインがIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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南海化学(4040)のIPO(新規上場)事業内容等
南海化学(4040)はグループ会社で、南海化学株式会社及び国内外の連結子会社6社並びに持分法適用関連会社2社により構成されており、様々な製品の基礎原料として使われる苛性ソーダや殺菌、消毒に使われる次亜塩素酸ソーダをはじめとする「基礎化学品事業」、酢酸ナトリウム(食品用日持ち向上剤)、グルコサミンをはじめとする「機能化学品事業」、土壌殺菌剤として使われる農薬クロルピクリンをはじめとする「アグリ事業」、廃硫酸のリサイクルを中心とする「環境リサイクル事業」及び塩の加工・販売に関する「各種塩事業」の5事業を展開しています。
塩水の電気分解により生成される苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を中心に、併産される塩素や水素を活用した各種製品の製造及び販売を行っております。
各種食品の日持ち向上剤として使用される酢酸ナトリウムなどの食品添加物やグルコサミンなどの健康食品の製造・販売と、医薬・農薬・電子材料等の中間体の製造・販売及びスルホン化やクロル化(塩素化)技術を活用した受託製造業務を行っております。
農薬の一種である土壌殺菌剤として使用されている農薬登録されたクロルピクリンの製造・販売を行っております。
石油精製業者などの廃硫酸供給業者より廃硫酸を引取り、硫酸を精製し各種メーカーへ販売しております。
オーストラリアやメキシコから輸入した原塩(天日塩)を、洗滌(せんでき)などの加工工程を経て、食品関係や融雪など様々な用途に用いられる塩を製造し、梅干しの原産地である和歌山県南部地区の梅干加工業者や全国の食品メーカーをはじめとした各種メーカーに販売しております。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額910,720千円に本第三者割当による自己株式の処分の手取概算額上限143,404千円を合わせた、手取概算額合計上限1,054,124千円については、その全額を設備投資資金に充当する予定であります。
なお、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(南海化学のIPO目論見書より一部抜粋)
南海化学(4040)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
南海化学(4040)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,660円としてオーバーアロットメント含め11.9億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては小型サイズとなり、荷もたれ感はありません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて6,263枚と少なめです。
上述の通り南海化学(4040)の事業内容は化学工業薬品、農薬、医薬部外品及び食品添加物の製造・販売、産業廃棄物の収集、運搬及び中間処理に関する事業、並びに、塩の製造、加工、販売に関する事業ということで、1906年の南海硫肥株式会社として創業以来、各種工業化学製品の製造メーカーとして事業を行っている基礎化学品製造のパイオニアとなります。
南海化学(4040)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株は無く、既存の上位株主には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。公募株式のうちの一部(取得金額70百万円に相当する株式数を上限)はグループ従業員の福利厚生を目的に南海化学従業員持株会に売付け(親引け)する予定となっています。
設立は1951年6月となっていますが、沿革を見ると1906年10月に南海硫肥株式会社として創業され、1920年2月に和歌山株取引所に上場し、1939年9月に上場廃止。第二次世界大戦中となる1939年9月に中山製鋼所と合併、1951年6月に中山製鋼所より分離し、南海化学工業株式会社として設立。2013年2月にMBO(経営陣による自社の買収)により中山製鋼所から独立と、およそ120年近い歴史ある企業です。お恥ずかしながらこのIPOの業界に20年ほどいますが「和歌山株取引所」という取引所は初めて聞きました。ただ80年以上前の上場廃止はさすがに再上場案件とは言えないでしょうかね^^;
120年近い老舗企業とまさに基礎化学品製造のパイオニアとなり社会的信頼度は高いものの、事業内容は地味で東証スタンダード上場の化学セクター、お世辞にもIPO投資向きとは言えません。規模的に公募割れは無いかもしれませんが、人気化して初値が高騰するという可能性も極めて低いと思われます。初値評価はD級評価といったところでしょうか。
よって現時点の管理人の個人的なこの南海化学(4040)のIPO参加スタンスは消極的参加で、市況によってはスルーとなる可能性もありそうです。
本日(3月16日)は国内3例目となるIEO「フィナンシェトークン(FNCT)」がコインチェック(Coincheck)に上場したため、結果などを書きたかったところですが、体調が優れない上にIPO攻撃が止まらないため、なかなか書く時間が取れません。不思議と色々重なるときは重なりますね。また落ち着いたらまとめてみたいと思いますが、結果(初値)だけで申し上げますと大成功となっています。
南海化学(4040)のIPO(新規上場)業績等
南海化学(4040)のIPO経営指標
南海化学(4040)のIPO売上高及び経常利益
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