ネットプロテクションズホールディングス(7383)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(11月11日)は2社のIPO新規上場承認発表がありました。いよいよIPOラッシュ到来でしょうか。特に今日は金曜日なので要警戒ですね^^;
ひとまず当記事はこのネットプロテクションズホールディングス(7383)のIPO紹介ということで、もう1社のTrue Data(4416)のIPO紹介については後ほどまた別記事にてご紹介させて頂きます。
ネットプロテクションズホールディングス(7383)の上場日は12月15日(水)で、今のところは単独上場、上場市場は最上位クラスとなる東証一部市場への直接上場で、IPO主幹事は大和証券、SMBC日興証券、クレディ・スイス証券、みずほ証券の4社共同主幹事となります。
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ネットプロテクションズホールディングス(7383)のIPO(新規上場)情報
設立:2018年7月2日(実質上:2000年1月28日)
業種:その他金融業
事業の内容:BNPL(Buy Now Pay Later)決済サービス「NP後払い」等の運営
上場市場 | 東証一部 |
コード | 7383 |
名称 | ネットプロテクションズホールディングス |
公募株数 | 4,000,000株 (国内募集:1,400,000株) (海外募集:2,600,000株) |
売出し株数 | 40,560,000株 (国内売出:12,810,800株) (海外売出:27,749,200株) |
オーバーアロットメント | 2,131,000株 |
IPO主幹事証券 | 大和証券 SMBC日興証券 クレディ・スイス証券 みずほ証券 |
IPO引受幹事証券 | 野村證券(前受け金不要) 楽天証券(100%完全抽選) SBI証券 マネックス証券(100%完全抽選) 大和コネクト証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 11月11日(木) |
上場日 | 12月15日(水) |
仮条件決定日 | 11月29日(月) |
ブック・ビルディング期間 | 11月29日(月)~12月3日(金) |
公開価格決定日 | 12月6日(月) |
IPO申し込み期間 | 12月7日(火)~12月10日(金) |
時価総額 | 1,060.9億円~1,350.2億円 |
吸収金額 | 513.6億円~653.6億円 |
想定価格 | 1,100円~1,400円(110,000円~140,000円必要) |
公募株4,000,000株については国内海外で販売される予定となっており、国内募集株式数1,400,000株及び海外募集株式数2,600,000株を目処に行われる予定ですが、最終的な内訳は公開価格決定日2021年12月6日(月)に決定される予定となっております。
売出し株40,560,000株については国内海外で販売される予定となっており、国内売出株式数12,810,800株及び海外売出株式数27,749,200株を目処に行われる予定ですが、最終的な内訳は売出価格決定日2021年12月6日(月)に決定される予定となっております。
そしてこのネットプロテクションズホールディングス(7383)のIPO主幹事は大和証券となっていることから、グループ会社となるCONNECT(コネクト)のIPO委託幹事(裏幹事)入りもほぼ確定でしょうかね。
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ネットプロテクションズホールディングス(7383)のIPO(新規上場)事業内容等
ネットプロテクションズホールディングス(7383)はグループ会社で、株式会社ネットプロテクションズホールディングス及び連結子会社2社(株式会社ネットプロテクションズ、恩沛科技股份有限公司(NP Taiwan, Inc.))の計3社で構成されており、「NP後払い」等のBNPL(Buy Now Pay Later:後払い)決済サービスを提供する株式会社ネットプロテクションズを中心とした企業グループの経営管理を行う持株会社となります。
主な事業内容は個人、法人、EC(電子商取引)、対面販売にそれぞれ最適化させたBNPL(Buy Now Pay Later:後払い)決済サービスを提供しており「NP後払い」は国内通販の物販向けのサービスで、「atone」は物販はもちろんデジタルコンテンツ・実店舗などさまざまなシーンで利用可能な会員制のサービスです。またそれらの運用ノウハウを活用し、BtoB向けの「NP掛け払い」や海外向けの「AFTEE」を提供しています。
BtoC取引のECを対象にしたBNPL決済サービスで、2021年3月期における年間取扱高は3,422億円(前年対比16.3%増)であり、グループの国内BNPL(後払い)決済サービスのリーディングカンパニーとしての成長に最も寄与したサービスとなります。
BtoC取引を対象にスマートフォンを活用した会員制のBNPL(後払い)決済サービスで、ECでの利用に加え、QRコードを活用することで実店舗での利用も可能となっています。ポイントについてはatoneでの利用に加え、NP後払いの利用で貯まったポイントも購入時の値引きに利用可能となります。
BtoC取引を対象にスマートフォンを活用したBNPL(後払い)決済サービスで、2018年8月より台湾で展開しており「NP後払い」と「atone」から得られたノウハウをもとにローカライズした通販向けのBNPL決済サービスとなります。
BtoB取引を対象としたBNPL(後払い)決済サービスで、企業間取引における少額債権を主対象とした掛け払い決済を取扱っています。多種多様な業態の加盟店との取引実績を積み上げ、2021年3月期における年間取扱高は752億円(前年対比27.1%増)となっています。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
差引手取概算額1,662百万円については、海外募集における差引手取概算額3,090百万円と併せて、全額を連結子会社である株式会社ネットプロテクションズへの投融資資金として充当する予定です。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であり、投融資資金については、連結子会社である株式会社ネットプロテクションズにおけるソフトウェアシステム開発費用及びマーケティング費用に充当する予定です。
(ネットプロテクションズホールディングスのIPO目論見書より一部抜粋)
ネットプロテクションズホールディングス(7383)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ネットプロテクションズホールディングス(7383)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,100円~1,400円(平均価格:1,250円)としてオーバーアロットメント含め513.6億円~653.6億円(平均価格:583.6億円)と規模的に東証一部市場への直接上場としても大型サイズとなります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて466,910枚と多くありますが、グローバルオファリングとなるため海外市場への販売もあります。
想定価格に幅を持たせたIPO案件は今年(2021年)第一号案件となるQDレーザ(6613)以来となります。ベンチャーキャピタル(投資ファンド)との値決めが上手く行かなかったのでしょうか。仮条件決定日とIPO申し込み期間初日が同日というのもどこかしら違和感を感じますが気にし過ぎかもしれません^^;
上述の通りネットプロテクションズホールディングス(7383)の事業内容はBNPL(Buy Now Pay Later)決済サービス「NP後払い」等を運営する株式会社ネットプロテクションズを中心とした企業グループの経営管理を行う持株会社という立ち位置となります。
日本で初めて信用リスク保証型のBNPL(後払い)決済サービスの提供を開始し、与信審査、請求書発行、入金確認/消込、督促/回収、貸倒れ対応といった一連の決済関連業務をワンストップでアウトソースできるという特徴を持っています。
2002年「NP後払い」のサービス提供に始まって、2011年「NP掛け払い」、2017年「atone」、2018年「AFTEE」と、それぞれのサービス開始以降、累計取引件数は3億件(2021年3月31日時点)を突破しており、見事なまでの右肩上がりで、年々需要が高まっていることが伺えます。
失礼ながら公式サイトは自己満足感たっぷりなかなり面倒な構成で、見ているだけでストレスが溜まりそうです。事業内容などを調べるためにいつも企業の公式サイトには目を通すのですが、30秒ほど見ているだけでもう厳しいため、IPO目論見書オンリーで記事作成しています^^;
IPO想定価格1,100円~1,400円(平均価格:1,250円)ベースで513.6億円~653.6億円(平均価格:583.6億円)と大型案件となりますが、今回の募集はグローバルオファリングで、オーバーアロットメント含めると国内(35.0%)と海外(65.0%)へそれぞれ販売される予定で海外販売分が手厚くなっているため、国内分だけで見ると公開規模は179.7億円~228.7億円(平均価格:204.2億円)まで縮小されます。
決済関連事業はIPO市場では一定の人気を持つセクターとなりますが、今回のIPO(新規上場)に際する募集株の内訳は公募株4,000,000株に対して、売り出し株40,560,000株と売り出し比率はおよそ10.1倍で、その売り出し株放出元のほとんど(98.6%)がベンチャーキャピタル(投資ファンド)となることから出口(イグジット)色感が強い点は否めません。
結局のところ個人ではどうしようもないサイズとなるため、大口(機関投資家、海外投資家)の参戦次第ということになり、まずは仮条件設定がどのような設定になるかで大口(機関投資家、海外投資家)の人気度合いが伺える感じでしょうか。ひとまずの初値評価は大型の出口(イグジット)案件ということからD級評価とさせて頂きます。
よって管理人の個人的なこのネットプロテクションズホールディングス(7383)のIPO参加スタンスはひとまず中立で、まずは上記の通り、仮条件設定や海外投資家の反応、そして大手初値予想会社の見解などを見ながら慎重に判断して行きたいと思います。
<追記>
やはり大和コネクト証券がこのネットプロテクションズホールディングス(7383)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
ネットプロテクションズホールディングス(7383)のIPO取り扱い決定(大和コネクト証券)
ネットプロテクションズホールディングス(7383)のIPO(新規上場)業績等
ネットプロテクションズホールディングス(7383)のIPO経営指標
ネットプロテクションズホールディングス(7383)のIPO売上収益及び経常利益
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