ノイルイミューン・バイオテック(4893)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(2月22日)は2社のIPO新規上場承認発表がありました。
当記事はひとまずノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO詳細記事となり、もう1社のビズメイツ(9345)についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンクさせて頂きます。
ノイルイミューン・バイオテック(4893)の上場日は2023年3月29日(水)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高いSMBC日興証券となっております。
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2月28日(火)にAnyMind Group(5027)と住信SBIネット銀行(7163)が3月29日(水)上場分としてIPO新規上場承認発表されたため、3月29日(水)は3社同日上場となります。
ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO(新規上場)情報
設立:2015年4月16日
業種:医薬品
事業の内容:CAR-T細胞療法を主とした新規がん免疫療法の開発
上場市場 | 東証グロース |
コード | 4893 |
名称 | ノイルイミューン・バイオテック |
公募株数 | 7,850,000株 (国内募集株式数:628,000株) (海外募集株式数:7,222,000株) |
売出し株数 | 0株 |
オーバーアロットメント | 1,177,500株 |
IPO主幹事証券 | SMBC日興証券 |
IPO引受幹事証券 | SBI証券 野村證券(前受け金不要) みずほ証券(前受け金不要) 東洋証券 岩井コスモ証券 あかつき証券 丸三証券 極東証券 マネックス証券(100%完全抽選) 岡三証券 水戸証券 岡三オンライン(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 2月22日(水) |
上場日 | 3月29日(水) |
仮条件決定日 | 3月13日(月) |
ブック・ビルディング期間 | 3月14日(火)~3月17日(金) |
公開価格決定日 | 3月20日(月) |
IPO申し込み期間 | 3月22日(水)~3月27日(月) |
上場時発行済株式総数 | 47,429,865株 |
時価総額 | 341.4億円 |
吸収金額 | 64.9億円 |
想定価格 | 720円(72,000円必要) |
公募株7,850,000株については国内及び海外(米国、欧州及びアジアを中心とする海外市場)で販売される予定となっており、国内募集株式数628,000株及び海外募集株式数7,222,000株を目処に行われる予定ですが、最終的な内訳は需要状況等を勘案の上、公開価格決定日2023年3月20日(月)に決定される予定となっております。
そしてこのノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンラインがIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO(新規上場)事業内容等
ノイルイミューン・バイオテック(4893)は独自技術を活用した固形がんに対するCAR-T細胞療法の開発を主たる事業領域として、山口大学及び同大学の技術移転機関である有限会社山口ティー・エル・オーから独占的に導入したPRIME技術を応用したCAR-T細胞という最新のがん免疫療法を介してこの課題を克服することを目指し、事業を展開しています。
PRIME技術は投与するCAR-T細胞のみならず「患者」の体内の免疫細胞を活性化することで優れたがん治療効果を期待することができ、がん免疫応答を利用する多様な細胞医薬品や遺伝子治療を含めた幅広い再生医療の分野に応用できる可能性を有するプラットフォーム技術であり、PRIME技術に固形がんが発現する様々な抗原を標的とした治療技術を組み合わせることにより、固形がんの治療を目的とした様々な遺伝子改変免疫細胞療法を開発しています。
【手取金の使途】
手取概算額351百万円に、海外募集における差引手取概算額4,431百万円をあわせた、手取概算額合計4,782百万円については、①自社パイプラインNIB101の開発にかかる開発費として2023年12月期に800百万円、2024年12月期に500百万円、2025年12月期に900百万円、②自社パイプラインNIB104以降の非臨床試験にかかる費用として2023年12月期に100百万円、2024年12月期に150百万円、③新規パイプライン創製にかかる研究費として2023年12月期に50百万円、2024年12月期に300百万円、2025年12月期に1,000百万円、他家技術、培養技術等にかかる研究費として2023年12月期に50百万円、2024年12月期に50百万円、2025年12月期に100百万円、④運転資金として2023年12月期に250百万円、2024年12月期に250百万円、2025年12月期に282百万円に充当する予定であります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(ノイルイミューン・バイオテックのIPO目論見書より一部抜粋)
ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ノイルイミューン・バイオテック(4893)の市場からの吸収金額はIPO想定価格720円としてオーバーアロットメント含め64.9億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感を感じるサイズとなりますが、海外への募集割合が多く、国内募集だけで計算するとオーバーアロットメント含め12.9億円と小型サイズとなり、荷もたれ感は無くなります。
IPO株数も売り出し株無しの公募株のみで78,500枚と多めにありますが、上述の通り、海外投資家への販売もあり、現時点では72,220枚(92%)が海外投資家への販売となるため、国内投資家への販売は6,280枚(OA分は含まず)と多くはありません。
上述の通りノイルイミューン・バイオテック(4893)の事業内容はCAR-T細胞療法を主とした新規がん免疫療法の開発ということで、患者自身の免疫システムを使う免疫療法である「CAR-T療法」を主とした次世代型免疫療法の研究・開発を行っている、がん免疫療法に特化した国立研究開発法人国立がん研究センター及び国立大学法人山口大学発のバイオベンチャー企業となります。
CAR-T細胞は、患者の血液から採取したT細胞と呼ばれる白血球の一種に、がん細胞を高感度に見つけ出し、かつ強力に攻撃する能力を持つキメラ抗原受容体と呼ばれる人工的な遺伝子を導入して製造し、これを1~2週間程度体外で増やした後に患者さんに投与して治療するのがCAR-T細胞療法です。CAR遺伝子を導入されたCAR-T細胞は、がん細胞の目印となるがん抗原を認識し、これを標的として攻撃します。
ノイルイミューン・バイオテック(4893)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株が5社2,666,650株ありますが、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しでの放出はありません。ただしベンチャーキャピタル(投資ファンド)及び既存の上位株主には解除価格無しで180日間の任意ロックアップ及び6カ月間継続所有確約の制度ロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。
市況に左右されやすく、参加不参加の判断が難しいバイオベンチャーですが、募集株は売り出し株無しの公募株のみで、そのほとんどが海外販売。ここまで国内外比率の乖離した正式なグローバルオファリングとなるともはや海外投資家の動向次第となります。公開規模もIPO想定価格(720円)ベースで64.9億円と荷もたれ感のある水準となりますが、これも国内に絞れば12.9億円まで縮小されるため需給不安も乏しくなります。
極端な警戒は不要なような気もしますので、ひとまずの初値評価は可もなく不可もなくのC級評価とさせて頂き、個人的なこのノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO参加スタンスも参加の方向で考えようと思いますが、とりあえずは3月IPOが出揃った後、仮条件設定や海外投資家の人気度合い、そしてもちろん大手初値予想会社の見解などを見た上で、本格的なIPO参加スタンスを決めて行こうと思います。
ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO(新規上場)業績等
ノイルイミューン・バイオテック(4893)のIPO経営指標
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