ペルセウスプロテオミクス(4882)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨年(2020年)3月コロナ禍による上場中止からのリベンジ組です。
ペルセウスプロテオミクス(4882)の上場日は6月22日(火)でペイロール(4489)とデコルテ・ホールディングス(7372)と3社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事はIPOチャレンジポイントなどで何かと話題になりやすいSBI証券となっております。
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ペルセウスプロテオミクス(4882)のIPO(新規上場)情報
設立:2001年2月1日
業種:医薬品
事業の内容:医薬品等の研究開発、製造、販売
上場市場 | 東証マザーズ |
コード | 4882 |
名称 | ペルセウスプロテオミクス |
公募株数 | 3,300,000株 |
売出し株数 | 0株 |
オーバーアロットメント | 495,000株 |
IPO主幹事証券 | SBI証券 |
IPO引受幹事証券 | みずほ証券 SMBC日興証券 いちよし証券 岡三証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 藍澤證券 岩井コスモ証券 エイチ・エス証券 極東証券 東洋証券 松井証券(前受け金不要) 水戸証券 むさし証券 auカブコム証券(委託幹事) 岡三オンライン証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 5月19日(水) |
上場日 | 6月22日(火) |
仮条件決定日 | 6月2日(水) |
ブック・ビルディング期間 | 6月4日(金)~6月10日(木) |
公開価格決定日 | 6月11日(金) |
IPO申し込み期間 | 6月14日(月)~6月17日(木) |
時価総額 | 101.6億円 |
吸収金額 | 33.0億円 |
想定価格 | 870円(87,000円必要) |
公募株式3,300,000株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日2021年6月11日(金)に決定されます。
IPO幹事団(シンジケート)は総勢14社と多く、さらにIPO主幹事がSBI証券となることからSBIネオトレード証券のIPO幹事入り、さらにIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っているため、それぞれグループ会社となる岡三オンライン証券、auカブコム証券のIPO委託幹事(裏幹事)入りとなる可能性も高いことから、最大で17社まで増える可能性があります。
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ペルセウスプロテオミクス(4882)のIPO(新規上場)事業内容等
ペルセウスプロテオミクス(4882)はは東京大学先端科学技術研究センター・システム生物医学ラボラトリー(LSBM)で開発された蛋白質発現・抗体作製技術を基盤として、診断・創薬標的に対応する抗体の医療への活用を目指して設立され、創業以来、新規の抗体を創生する事で、がん及びその他疾患の治療用医薬品の研究開発、及び関連業務を行っております。
LSBMで開発された蛋白質発現技術により、従来は作製することが困難だった標的蛋白質も免疫することが可能となり、そのような標的蛋白質に対する抗体の取得がより容易になり、これをハイブリドーマ法(動物免疫法)と組み合わせることで、親和性の高い抗体の効率的な取得を可能にしています。
長年の経験に基づいたハイブリドーマ法と、独自のスクリーニング技術を取り入れたファージディスプレイ法により、高機能抗体を取得したうえで、必要により抗体に遺伝子工学的な改変あるいは化学的な修飾を施し、抗体医薬品候補としての研究開発を進めております。これまでに創出したがん治療用抗体のうち、肝臓がんを標的とする抗体及び固形がんを標的とする放射性同位体標識抗体を、それぞれ製薬企業である中外製薬株式会社及び富士フイルム株式会社に導出し、現在、導出先により臨床試験が行われております。
【手取金の使途】
差引手取概算額2,619,320千円に、海外販売の手取概算額(未定)及び本第三者割当増資の手取概算額上限396,198千円を合わせた、手取概算額合計上限3,015,518千円については、研究開発費(現在開発中のPPMX-T003におけるPV(真性多血症)治療薬としての第I相試験、及びAML(急性骨髄性白血病)治療薬、創薬研究及び新規パイプライン)、研究開発運営経費、運転資金及び設備投資に充当してまいります。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(ペルセウスプロテオミクスのIPO目論見書より一部抜粋)
ペルセウスプロテオミクス(4882)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ペルセウスプロテオミクス(4882)の市場からの吸収金額はIPO想定価格870円としてオーバーアロットメント含め33.0億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感を感じるサイズとなります。IPO株数は公募株のみで33,000枚と比較的多くありますが、海外投資家への配分もあります。
上述の通りペルセウスプロテオミクス(4882)の事業内容は医薬品等の研究開発、製造、販売ということで、東大発の創薬系バイオベンチャーとなります。売り出し株無しの公募株のみという点は出口(イグジット)感が無くて良いですが、それでも赤字での上場及びバイオ関連はIPO市場では毛嫌いされやすい傾向にあるため、判断が難しい案件となりそうです。
そして冒頭でも申し上げております通り、このペルセウスプロテオミクス(4882)は昨年(2020年)3月コロナ禍による上場中止からのリベンジ組となるため、前回上場予定時からの主な変更内容を以下に記載させて頂いておきます。
前回 | 今回 | |
公募株数 | 2,970,000株 | 3,300,000株 |
売出株数(OA) | 445,500株 | 495,000株 |
吸収金額 | 32.7億円 | 33.0億円 |
想定価格 | 960円 | 870円 |
主幹事 | みずほ証券 | SBI証券 |
一番目立った変更はIPO主幹事がみずほ証券からSBI証券に変更になったことでしょうか。変更になった理由は我々のような個人ではわかるすべもないため、こういった内部事情は大手予想屋さんにお任せしたいと思います^^;
ただ昨年(2020年)12月に上場したファンペップ(4881)もリベンジ組でしたが、同じ創薬系バイオベンチャーでみずほ証券からSBI証券に主幹事変更されている点は何かしら関係があるのかもしれないと、素人的には勘ぐってしまいます。ちなみにファンペップ(4881)は阪大発の創薬系バイオベンチャーでした。
直近で上場したクリングルファーマ(4884)、ファンペップ(4881)、ステラファーマ(4888)はバイオベンチャーでしたが、いずれも初値は公募価格を上回り公募割れはしておりません。ただこれは仮条件や公募価格を引き下げたことで割安感が演出されたことや地合いに助けられた影響が強いと考えられます。いずれにしても当たり前のことですが、初値は上場日の地合い次第と言った側面が特に強い案件となりそうです。
とにもかくにも上場日が6月22日(火)で大安だからと言って、吸収金額108.5億円級の大型出口(イグジット)案件ペイロール(4489)、吸収金額72.7億円級の大型出口(イグジット)案件デコルテ・ホールディングス(7372)、さらには別腹とはいえ吸収金額183.3億円級のリート(REIT)案件東海道リート投資法人(2989)と、このペルセウスプロテオミクス(4882)含めて、こうも中型案件や大型案件を3社(リート合わせて4社)も同日上場にさせられるともうぐうの音も出ないですね^^;
とりあえず海外投資家への販売もあるため、海外配分割合次第ということにはなりますが、この手の業態で海外投資家の人気が高くなった案件は過去にほとんど見たことがないので、海外投資家の買い意欲が強くなる可能性は低そうです。ひとまずの初値評価は重複上場による資金分散も考慮するとD級評価といったところが妥当でしょうか。
よって現時点での管理人の個人的なこのペルセウスプロテオミクス(4882)のIPO参加スタンスは中立(消極的参加寄り)で、まずは大手初値予想会社の第一弾初値予想の見解を見てからの判断とさせて頂きたいと思います。
せっかく久しぶりのSBI証券主幹事案件なので、一瞬IPOチャレンジポイントが頭をよぎりましたが、個人的にはよほどのポジティブ材料でも出ない限り、IPOチャレンジポイントを使う予定はありません。
<追記>
やはりauカブコム証券がこのペルセウスプロテオミクス(4882)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
ペルセウスプロテオミクス(4882)のIPO取り扱い決定(auカブコム証券)
<追記>
やはり岡三オンライン証券がこのペルセウスプロテオミクス(4882)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
ペルセウスプロテオミクス(4882)のIPO取り扱い決定(岡三オンライン証券)
ペルセウスプロテオミクス(4882)のIPO(新規上場)業績等
ペルセウスプロテオミクス(4882)のIPO経営指標
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