QLSホールディングス(7075)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(5月26日)も金曜日ということで先週末5月19日(金)同様に5社のIPO新規上場承認発表が一気にありました。
てっきり6月29日(木)上場分と6月30日(金)上場分だけかと思いましたが、中には6月26日(月)上場分も混ざっています。わざとなのか出し忘れなのかはわかりませんが、上場日が一週間前にIPO新規上場承認発表されたブリッジコンサルティンググループ(9225)と同日上場となると後者っぽいでしょうか。
当記事はひとまずQLSホールディングス(7075)のIPO詳細記事となりますが、残り4社のW TOKYO(9159)とジーデップ・アドバンス(5885)とクラダシ(5884)とノバレーゼ(9160)のIPO詳細についてはまた後ほどそれぞれ別記事にてご紹介させて頂きます。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンクさせて頂きます。
QLSホールディングス(7075)の上場日は2023年6月26日(月)で、ブリッジコンサルティンググループ(9225)と2社同日上場、上場市場はIPO市場では不人気市場となる地方市場(名古屋証券取引所ネクスト市場)への上場で、IPO主幹事はJトラストグローバル証券(旧:エイチ・エス証券)となっております。
QLSホールディングス(7075)のIPO(新規上場)情報
設立:2019年2月21日
業種:サービス業
事業の内容:保育事業、介護福祉事業及び人材派遣事業等
上場市場 | 名証ネクスト |
コード | 7075 |
名称 | QLSホールディングス |
公募株数 | 200,000株 |
売出し株数 | 100,000株 |
オーバーアロットメント | 45,000株 |
IPO主幹事証券 | Jトラストグローバル証券 |
IPO引受幹事証券 | SBI証券 岡三証券 東海東京証券 フィリップ証券 松井証券(前受け金不要) マネックス証券(100%完全抽選) 楽天証券(100%完全抽選) 岡三オンライン(委託幹事決定) DMM株(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 5月26日(金) |
上場日 | 6月26日(月) |
仮条件決定日 | 6月7日(水) |
ブック・ビルディング期間 | 6月8日(木)~6月14日(水) |
公開価格決定日 | 6月15日(木) |
IPO申し込み期間 | 6月16日(金)~6月21日(水) |
上場時発行済株式総数 | 2,214,560株 |
時価総額 | 14.3億円 |
吸収金額 | 2.2億円 |
想定価格 | 650円(65,000円必要) |
そしてこのQLSホールディングス(7075)のIPO幹事団(シンジケート)の中には岡三証券が入っているため、グループ会社となる岡三オンラインがIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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QLSホールディングス(7075)のIPO(新規上場)事業内容等
QLSホールディングス(7075)はグループ会社で、純粋持株会社の株式会社QLSホールディングスと子会社3社により構成されており、直営保育施設の運営を中心とした「保育事業」、居宅介護支援、訪問介護、障がい者グループホーム、放課後等デイサービスを中心とした「介護福祉事業」並びに専門性を持った人材の派遣を中心とした「人材派遣事業」を営んでおり、グループの事業は、この3つのセグメントとなっております。
大阪市、東京都及び横浜市を中心に、認可保育所等の保育施設を運営しており、2023年4月末現在、認可保育所33施設(うち民間委託1施設)、小規模認可保育所2施設、東京都認証保育所1施設、企業主導型保育所3施設(うち運営受託保育所2施設)、学童保育1施設を運営しております。
大阪市及び周辺都市を中心に、訪問介護や居宅介護支援を提供する介護事業所を運営しており、東京都及び沖縄県で、障がいのある児童の支援を行う放課後等デイサービスや障がい者の共同生活の支援を行う共同生活援助を運営しております。
国内5拠点(兵庫、京都、愛知、東京、沖縄)にて人材派遣事業を展開しており、自動車メーカー等を顧客として、主として自動車整備士など専門性を持つ人材派遣サービスを提供しております。特に自動車メーカーのリコール対応などの緊急時における人材派遣サービスに強みを持っております。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額111,600千円については、子会社で借り入れた保育所や介護福祉施設の新規出店のための銀行借入の返済に、当社から貸し付けることによって充当する予定であります。実行時期は2024年3月期を予定しております。
上記調達資金は、具体的な充当時期まで安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(QLSホールディングスのIPO目論見書より一部抜粋)
QLSホールディングス(7075)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
QLSホールディングス(7075)の市場からの吸収金額はIPO想定価格650円としてオーバーアロットメント含め2.2億円と規模的に地方市場(名古屋証券取引所ネクスト市場)への上場としては小型サイズとは言い難く、やや荷もたれ感のある水準となりそうです。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて3,000枚と少なめです。
上述の通りQLSホールディングス(7075)の事業内容は保育事業、介護福祉事業及び人材派遣事業等ということで、保育事業として豊かな人間性を持ったこどもを育成する「クオリスキッズ」、介護福祉事業として心がより豊かになる障害福祉・放課後デイサービス「エルサーブ」、人材派遣事業として特に自動車整備士に専門特化した技術者専門人材派遣「ダウイン」などを主な事業として全国展開しています。
このQLSホールディングス(7075)はすでに2019年11月25日にプロ向け市場となるTOKYO PRO Market市場に上場しているので、今回はTOKYO PRO Market市場から名証ネクスト市場への鞍替え上場となり、上場前日2023年6月25日付でTOKYO PRO Marketを上場廃止となります。
直近2年間(2020年4月以降)の株式の売買実績は無く、2019年11月25日にプロ向け市場となるTOKYO PRO MarketにIPO(新規上場)した際の公開価格は1,400円で初値も同値の1,400円となっています。上場時の出来高は不明です。
昨年(2022年)12月にアップコン(5075)という企業がTOKYO PRO Market市場から名証ネクスト市場への鞍替えで、IPO主幹事はJトラストグローバル証券(旧:エイチ・エス証券)が務めており、当時もTOKYO PRO Market市場から地方市場鞍替え担当証券みたいな表現をしていましたが、今回のこのQLSホールディングス(7075)もまったく同じパターンで、早くもJトラストグローバル証券の公式サイトにも掲載されています。
ちなみに昨年(2022年)12月に上場したアップコン(5075)は公開規模3.1億円の土木工事業ということでIPO市場では不人気業態でありましたが、公募価格1,280円に対して付いた初値は1,000円で公募割れとほぼ想定内の結果となっています。初値売買代金はわずか0.3億円程度しか入っていません。これでもシンジケートカバーが入っての着地ですが、シンジケートカバー等完了報告書によると、なぜか引き受け価格となる1,177.60円ではなく、1,000円に入っていたようです。
QLSホールディングス(7075)の上場日は6月26日(月)で、A級IPO案件のブリッジコンサルティンググループ(9225)と2社同日上場となり、鞍替え先は違うものの、偶然にもこのブリッジコンサルティンググループ(9225)もTOKYO PRO Market市場から東証グロース市場への鞍替え上場となります。
QLSホールディングス(7075)の設立は2019年2月となっていますが、株式会社クリオスと株式会社ダウインの完全親会社として設立された会社となるため、前身は介護事業を行う有限会社クリオスで設立は2005年10月となります。
ただでさえ流動性に不安があり、個人投資家からは警戒されやすい地方市場(名証ネクスト市場)への上場案件ですが、加えて6月の過密スケジュールの中での上場となると、よほどの好材料が無い限り、かなり苦しい展開になるのではないでしょうか。ひとまずの初値評価は公募割れも視野に入れたE級評価といったところが無難かと考えます。
地方市場(名証ネクスト市場)への上場となると、もはや手出し無用というのが個人的な考えとなっていることから、現時点の管理人の個人的なこのQLSホールディングス(7075)のIPO参加スタンスはIPOチャレンジポイント狙いでのSBI証券からの申し込み以外はスルーで行く予定です。
QLSホールディングス(7075)のIPO(新規上場)業績等
QLSホールディングス(7075)のIPO経営指標
QLSホールディングス(7075)のIPO売上高及び経常損益
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