西部技研(6223)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(8月30日)IPO新規上場承認発表があった3社のうちの1社となります。
当記事はひとまず西部技研(6223)のIPO詳細記事となりますが、残りのくすりの窓口(5592)とキャスター(9331)のIPO詳細についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きたいと思います。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもそれぞれリンク致します。
西部技研(6223)の上場日は2023年10月3日(火)で、ニッポンインシュア(5843)と2社同日上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高いSMBC日興証券となっております。
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西部技研(6223)のIPO(新規上場)情報
設立:1965年7月22日
業種:機械
事業の内容:デシカント除湿機やVOC濃縮装置等の製造、販売、据付・保守等のサービス
上場市場 | 東証スタンダード |
コード | 6223 |
名称 | 西部技研 |
公募株数 | 500,000株(新株式発行) 1,430,000株(自己株式の処分) |
売出し株数 | 3,340,700株 |
オーバーアロットメント | 790,600株 |
IPO主幹事証券 | SMBC日興証券 |
IPO引受幹事証券 | 野村證券 FFG証券 みずほ証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 auカブコム証券(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 8月30日(水) |
上場日 | 10月3日(火) |
仮条件決定日 | 9月15日(金) |
ブック・ビルディング期間 | 9月19日(火)~9月22日(金) |
公開価格決定日 | 9月25日(月) |
IPO申し込み期間 | 9月26日(火)~9月29日(金) |
上場時発行済株式総数 | 20,500,000株 |
時価総額 | 666.2億円 |
吸収金額 | 196.9億円 |
想定価格 | 3,250円(325,000円必要) |
※公募株式(新株式発行及び自己株式の処分)1,930,000株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、公開価格決定日9月25日(月)に決定されます。
※売出株式3,340,700株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日9月25日(月)に決定されます。
そしてこの西部技研(6223)のIPO幹事団(シンジケート)の中には珍しくSBI証券の名前がありませんが、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っているため、グループ会社となるauカブコム証券がIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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西部技研(6223)のIPO(新規上場)事業内容等
西部技研(6223)はグループ会社で、株式会社西部技研及び連結子会社9社の計10社で構成され、デシカント除湿機やVOC濃縮装置等の製造、販売、据付工事等のサービスを主な事業としており、空調事業の単一セグメントで製品の特長やサービスは以下の通りとなります。
デシカント除湿機はシリカゲルやゼオライト等の吸着材を用いてハニカム内部に湿気を吸着させて空気を除湿します。空気を冷却する必要がないため、低温時や空気中に水分が少ない低露点環境においても、効率的に除湿することができるのが特長です。
VOCとは「Volatile Organic Compounds(揮発性有機化合物)」の略語で、浮遊粒子状物質、光化学オキシダント、悪臭等を発生する大気汚染物質の一つで、VOC濃縮装置は、塗装、印刷、コーティング等の過程や、VOCを含む化学物質や原材料を使用する製造工場から主に排出されるベンゼンやトルエンといった有害なVOCのみを吸着・濃縮し、効率的な処理を行い、排ガスを浄化させるための、環境保全に貢献する装置です。
コア技術は、様々な素材をハニカム状に加工できる技術と、そのハニカムに様々な機能剤を添着し、特別な機能を付与する技術で、ハニカム積層体の3つの特長は「空気抵抗が低い」「強度に優る」「表面積が広い」です。この技術を応用し、デシカント除湿機やVOC濃縮装置、全熱交換器などの製品を世の中に提供しています。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
差引手取概算額5,881百万円は、海外販売の手取概算額(未定)と合わせて、当社グループ内の生産能力拡大を企図した工場建設を中心とする設備資金、子会社への投融資資金、及び借入金の返済資金に充当する予定であります。なお、上記の調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(西部技研のIPO目論見書より一部抜粋)
西部技研(6223)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
西部技研(6223)の市場からの吸収金額はIPO想定価格3,250円としてオーバーアロットメント含め196.9億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感のある水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて52,707枚と多めにありますが、簡易型のグローバルオファリングとなるため、海外投資家への販売もあります。
上述の通り西部技研(6223)の事業内容はデシカント除湿機やVOC濃縮装置等の製造、販売、据付・保守等のサービスということで、ハニカム成形の技術力をもとに、デシカント除湿機やVOC濃縮装置/VOC濃縮燃焼装置、全熱交換器などの省エネ・環境保全機器の製造・販売をグローバルに展開しています。
デシカント除湿機においては、ロータ製造から完成品製造、販売、メンテナンスまで一貫して手掛けており、VOC濃縮装置は開発からモジュール製造に至るまで日本国内で手掛けており、モジュール品を装置メーカーへ販売しています。
国内5カ所に営業拠点を置き、国内市場の顧客開拓、販売拡大、海外では、スウェーデン、アメリカ、中国、ポーランド、アフリカ、韓国等の各子会社との緊密な連携のもと、ヨーロッパ、アメリカ、アジアをはじめ、約50か国にその販売網を広げています。
西部技研(6223)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株は無く、既存の上位株主には解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。売出株式3,340,700株のうち取得金額723,000株を上限として福利厚生を目的に従業員持株会、企業価値向上の目的に30億円に相当する株式数を上限にそれぞれ売付け(親引け)する予定となっています。
業績は堅調に推移していますが、事業内容はハニカム成形の技術力による省エネ・環境保全機器の製造・販売と縁の下の力持ち的な地味な内容、初値上昇率の低い東証スタンダード市場上場への上場で、上場日は2社同日上場とスケジュールにおける優位性も無く、時価総額はすでに600億円を超えており、公開規模はIPO想定価格(3,250円)ベースで196.9億円と大型で海外投資家への販売があるものの荷もたれ感が否めません。初値評価はD級評価となりそうです。初値苦戦しそうなIPOが続きますね。
上記のことから現時点では初値が上昇する根拠が見受けられず、公募割れする可能性もありそうに見えるため、とりあえず管理人の個人的なこの西部技研(6223)のIPO参加スタンスは単価も比較的値ガサな上に今の地合いも含めて考えるとスルーの可能性が高いです。IPO主幹事のSMBC日興証券はIPO当選後のキャンセルにはペナルティが課せられますので、申し込む際は注意が必要です。
もちろん今後の仮条件設定や大口(機関投資家、海外投資家)の評価、そして大手初値予想会社の見解は見ておきたいところですが、今回はIPO幹事団(シンジケート)の中にSBI証券の名前も無いため、スルーとなる際は完全スルーとなる可能性もあります。
西部技研(6223)のIPO(新規上場)業績等
西部技研(6223)のIPO経営指標
西部技研(6223)のIPO売上高及び経常利益
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