スマートドライブ(5137)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(11月10日)IPO新規上場承認発表があった2社のうちのもう1社となります。

IPO新規上場承認発表2社2022.11.10

当記事はスマートドライブ(5137)のIPO詳細記事となりますが、もう1社のスカイマーク(9204)についてはすでに下記記事にてご紹介させて頂いておりますので、ご参考にして頂けますと幸いです。

スマートドライブ(5137)の上場日は2022年12月15日(木)で、今のところは単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事もIPO愛好家人気の高いSMBC日興証券大和証券2社共同主幹事となっております。

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スマートドライブ(5137)のIPO(新規上場)情報

設立:2013年10月1日
業種:情報・通信業
事業の内容:モビリティデータを活用した各種サービスの提供

スマートドライブ(5137)IPO上場承認

上場市場東証グロース
コード5137
名称スマートドライブ
公募株数223,400株
売出し株数1,231,500株
オーバーアロットメント218,200株
IPO主幹事証券SMBC日興証券
大和証券
IPO引受幹事証券SBI証券
松井証券前受け金不要
みずほ証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
楽天証券100%完全抽選
大和コネクト証券委託幹事
auカブコム証券委託幹事
IPO発表日11月10日(木)
上場日12月15日(木)
仮条件決定日11月29日(火)
ブック・ビルディング期間11月30日(水)~12月6日(火)
公開価格決定日12月7日(水)
IPO申し込み期間12月8日(木)~12月13日(火)
上場時発行済株式総数6,039,830株
時価総額76.1億円
吸収金額21.0億円
想定価格1,260円(126,000円必要)

公募株式223,400株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、公開価格決定日12月7日(水)に決定されます。

売出株式1,231,500株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっており、国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集及び引受人の買取引受による売出しの需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日12月7日(水)に決定されます。

そしてこのスマートドライブ(5137)のIPO主幹事は大和証券となっていることから、グループ会社となる大和コネクト証券、平幹事の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っていることから、グループ会社となるauカブコム証券がそれぞれIPO委託幹事(裏幹事)となる可能性が高いです。大和コネクト証券はIPO主幹事からの委託となるため、割り当て株数も比較的多めになることが予想されます。

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スマートドライブ(5137)のIPO(新規上場)事業内容等

スマートドライブ(5137)はグループ会社で、株式会社スマートドライブ及び連結子会社(SmartDrive Sdn. Bhd.)の計2社で構成されており、国内外において、モビリティデータ(緯度経度、GPS速度、GPS精度などのGPSデータ、加速度センサーデータなど)を利活用した顧客企業の業務効率化による生産性向上や既存サービスの高付加価値化、新規サービスの創出等に貢献するべく事業を展開しています。

スマートドライブ(5137)IPO事業構成

主要事業は「国内フリートオペレーター事業(国内FO事業)」「国内アセットオーナー事業(国内AO事業)」「海外モビリティDX事業」の3つのサービス及び事業を運営しており、具体的な内容は以下の通りとなります。

国内フリートオペレーター事業(国内FO事業)

国内に約2,000万台ある商用車・法人需要車両を、業務目的で利用する企業向けに、クラウド車両管理や法令遵守、安全運転管理、車両に係る各種業務のDX化、モビリティデータの分析・解析など各種サービスをSaaS型で直接提供しております。

国内アセットオーナー事業(国内AO事業)

国内フリートオペレーター事業(国内FO事業)における各種サービスをパッケージ化し、リース会社や自動車メーカー、保険会社等のアセットオーナー企業を主とするパートナー企業向けにOEM提供することで、パートナー企業の既存顧客に向けて各種サービスを共同販売・展開すること、及びパートナー企業内の新規事業立ち上げ支援やPOCの実施支援など、パートナー企業が行う事業の高付加価値化や新規サービスの創出を支援しております。

海外モビリティDX事業

マレーシアにおいて現地企業や海外展開する日系企業向けに上記国内フリートオペレーター事業(国内FO事業)及び国内アセットオーナー事業(国内AO事業)を提供しております。


※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。

【手取金の使途】
差引手取概算額246,965千円に、本募集における海外販売の手取概算額(未定)及び本第三者割当増資の手取概算額上限252,052千円を合わせた、手取概算額合計上限499,017千円については、①車載デバイスの先行調達資金や広告宣伝費など事業拡大に伴う運転資金、②ソフトウェア自社開発費及び研究開発費、及び③連結子会社(SmartDrive Sdn. Bhd.)への投融資等に充当する予定であります。
なお、残額が生じる場合は、2023年9月期以降の運転資金(デバイスの先行調達資金及び広告宣伝費)に充当する予定です。
(スマートドライブのIPO目論見書より一部抜粋)

スマートドライブ(5137)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

スマートドライブ(5137)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,260円としてオーバーアロットメント含め21.0億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感のある水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて14,549枚とそこそこの株数がありますが、海外投資家への販売もあります。

上述の通りスマートドライブ(5137)の事業内容はモビリティデータを活用した各種サービスの提供ということで、各種サービス提供を可能とするデータ解析基盤として国内フリートオペレーター事業(国内FO事業)や国内アセットオーナー事業(国内AO事業)を通じて収集されるモビリティデータの格納・加工・解析を行いSaaS形式で提供しています。

スマートドライブ(5137)IPO事業内容

スマートドライブ(5137)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株が9社2,410,150株があり、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで1,094,000株放出するものの、まだ1,316,150株が残ります。そのうち803,650株は90日間のロックアップが掛かっていますが、公開価格の1.5倍となれば解除され売却可能となります。

公開規模はIPO想定価格(1,260円)ベースで21.0億円と現時点では中型サイズとなりますが、海外投資家への販売があるため今よりは縮小されることになります。IPO市場では人気化しやすい情報・通信業セクターのSaaS関連となりますが、残念なことにSaaSでありがちな売上は拡大、収益は赤字状態。

地合いが良ければ赤字でも買われることになると思いますが、地合いが悪くなれば厳しくなる可能性も否定できません。ただまだ12月IPOラッシュ序盤戦となることから日程的に勝機はありそうな気もするため、ひとまずの初値評価はC級評価あたりかと考えます。

よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのスマートドライブ(5137)のIPO参加スタンスは参加の方向で行く予定で考えています。IPO主幹事は2社共同主幹事でIPO愛好家人気の高いSMBC日興証券大和証券となることから、IPO当選報告は比較的多くあるかもしれませんね。

スマートドライブ(5137)のIPO(新規上場)業績等

スマートドライブ(5137)のIPO経営指標
スマートドライブ(5137)IPO経営指標

スマートドライブ(5137)のIPO売上高及び経常損失
スマートドライブ(5137)IPO売上高及び経常損失

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