SREホールディングス(2980)がIPO新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。このSREホールディングス(2980)は昨日IPO新規上場承認発表のあった2社のうちの1社で、もう1社のBuySell Technologies(7685)についてはすでに下記の別記事にてご紹介させて頂いております。

SREホールディングス(2980)の上場日は12月19日(木)で今のところ単独上場ですが、何かしらと同日上場になる可能性はまだあります。上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事はまたもやSMBC日興証券大和証券の共同主幹事となっております。今月この主幹事コンビはリート(REIT)も含めると3社目となります。ちなみにSMBC日興証券は新規口座開設でIPOの当選確率がUPします。

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SREホールディングス(2980)のIPO(新規上場)情報

設立:2014年4月14日
業種:不動産業
事業の内容:不動産事業、ITプラットフォーム事業、AIソリューション事業

SREホールディングス(2980)IPO上場承認

上場市場東証マザーズ
コード2980
名称SREホールディングス
公募株数1,400,000株
売出し株数3,084,600株
オーバーアロットメント672,600株
IPO主幹事証券SMBC日興証券
大和証券
IPO引受幹事証券SBI証券
野村證券前受け金不要
マネックス証券100%完全抽選
楽天証券100%完全抽選
松井証券委託幹事
上場日12月19日
仮条件決定日12月3日
ブック・ビルディング期間12月4日~12月10日
公開価格決定日12月11日
IPO申し込み期間12月12日~12月17日
吸収金額128.9億円~177.9億円
想定価格2,500円~3,450円(250,000円~345,000円必要)

公募株1,400,000株及び売り出し株3,084,600株の一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場の海外投資家に対しても販売される予定となっています。現時点での海外への販売数量は未定(半数未満)で最終的な内訳は公開価格決定日となる12月11日(水)に決定する予定となっております。

SREホールディングス(2980)のIPO(新規上場)事業内容等

SREホールディングス(2980)はソニーが有するAI/ITテクノロジーやヤフーの有する豊富なデータトラフィックを基盤として「不動産事業」「ITプラットフォーム事業」及び「AIソリューション事業」の3つの事業を展開しております。

SREホールディングス(2980)IPO事業概要

不動産事業

エージェント制を特長とした不動産仲介サービス及びIoT/AI技術を駆使した高付加価値物件の販売を行うスマートホームサービスを行っております。
SREホールディングス(2980)IPO不動産事業

ITプラットフォーム事業

法人向けに不動産仲介業務の効率化を目的として、個人向けに不動産仲介業者を介さない個人間の自由な不動産売買を目的として、総合不動産プラットフォーム「おうちダイレクト」を提供しております。
SREホールディングス(2980)IPOITプラットフォーム事業

AIソリューション事業

不動産実業や不動産売買プラットフォームから得られたデータを活用して開発した高精度の不動産価格推定エンジンを中心とした、パッケージ化されたAIをAIaaS型で提供するAIクラウドサービスとマーケティング業務の効率化、営業活動の業務効率化、人事業務の効率化、需要供給予測による在庫最適化といった顧客企業の様々な顕在的、潜在的な経営課題を「AIによる将来予測ツール」を用いて解決するコンサルティングサービスを提供するAIコンサルティングサービスの2つのサービスを展開しております。
SREホールディングス(2980)IPOAIクラウドサービス
SREホールディングス(2980)IPOAIコンサルティングサービス

【手取金の使途】
差引手取概算額3,813,618千円については、海外販売の手取概算額(未定)と合わせて、以下のとおり充当する予定であります。
1.AI技術の基礎研究や実業(リアル)での実用化・応用化・汎用化に向けた応用研究のための研究開発費として281,328千円(2020年3月期:33,336千円、2021年3月期:247,992千円)
2.AIソリューション事業における販売用ソフトウエアの開発費として1,175,176千円(2020年3月期:69,043千円、2021年3月期:444,589千円、2022年3月期:661,544千円)
3.AI関連の人材、不動産仲介に係る法人営業や不動産開発に係る人材の増強のための人件費及び人材採用研修費として201,328千円(2020年3月期:19,327千円、2021年3月期:182,001千円)
4.ITプラットフォームにおける不動産売買仲介の物件情報や集客に係る各メディアへの広告宣伝費として125,902千円(2020年3月期:125,902千円)
5.IoT環境を備えたスマートホーム「AIFLAT(アイフラット)」を提供するための物件取得費用に係る短期借入金の返済や営業用不動産の取得費用として1,900,000千円(2020年3月期:1,900,000千円)
6.当社業務処理の最適化を目的とした統合基幹業務システムの開発費として129,884千円(2021年3月期76,266千円、2022年3月期53,618千円)
また、上記調達資金は、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用していく方針であります。
(SREホールディングスのIPO目論見書より一部抜粋)

SREホールディングス(2980)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス

SREホールディングス(2980)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,500円~3,450円としてオーバーアロットメント含め128.9億円~177.9億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としてはまたしても大型で荷もたれ感を感じるサイズとなります。大型案件が続きますね。

SREホールディングス(2980)の前身はソニー不動産株式会社となることからソニーのIoT技術やAI技術などを活用した事業など、面白そうなサービスを展開しています。不動産とIT(テクノロジー)を融合させた、いわゆる不動産テックIPOとなります。特にヤフーとの提携による共同総合不動産プラットフォーム「おうちダイレクト」はネットの中の不動産市場をほぼ独占している傾向があるため強みがありますね。

上述の通り、前身はソニー不動産株式会社となるため、もちろん筆頭株主はソニーです。となるとIPO市場では敬遠されやすい、またしても親子上場ということになります。2番手株主はヤフーで、この2社がSREホールディングス(2980)の株式の94%以上を保有しています。ベンチャーキャピタルの保有株はありません。

そして一番の問題がやはり公開規模となりますね。東証マザーズ上場で128.9億円~177.9億円となると荷もたれ感は否めません。しかも最近多くなっている想定価格に幅を持たせるというパターンなので、ただでさえ動向が読みにくい大型IPOがさらに読みにくくなってしまいます。しかも値幅がかなり広めで950円と探り過ぎのような気もします。

黒字化してからの上場という点はさすがだと思いますが、もう少し時期は選べなかったのでしょうか。1年で一番過密スケジュールの中に入ってきたのはおしいですね。何かしら急がないといけない理由でもあったのかと変に勘ぐってしまいます。

いずれにしてもこのSREホールディングス(2980)は大型案件となるため、個人的なIPO参加スタンスは中立で、まずは大手初値予想会社の第一弾初値予想の見解や海外投資家の動向、仮条件の設定などを見てから再考したいと思います。

SREホールディングス(2980)のIPO(新規上場)業績等

SREホールディングスのIPO経営指標
SREホールディングス(2980)IPO経営指標

SREホールディングス(2980)のIPO売上高及び経常損益
SREホールディングス(2980)IPO売上高及び経常損益

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