ステムセル研究所(7096)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(5月21日)IPO新規上場承認発表された6社のうちの5社目となります。
すでにセレンディップ・ホールディングス(7318)とアルマード(4932)とHCSホールディングス(4200)とベイシス(4068)の4社のIPO詳細については下記記事でご紹介させて頂いておりますので、よろしければご覧下さいませ。
セレンディップ・ホールディングス(7318)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日(5月21日)IPO新規上場承認発表された6社のうちの2社目 …
アルマード(4932)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。やはり今日(5月21日)は予想通り魔の金曜日のようで、前代未聞のIPO新規上場承認発表 …
HCSホールディングス(4200)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(5月21日)IPO新規上場承認発表された6社のうちの3社目となります …
ベイシス(4068)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(5月21日)IPO新規上場承認発表された6社のうちの4社目となります。 すでにセレ …
残り1社の日本電解(5759)のIPO詳細記事についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きます。あと1社まで来ました。嬉しい^^
ステムセル研究所(7096)の上場日は6月25日(金)で日本電解(5759)と2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証マザーズ市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。
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ステムセル研究所(7096)のIPO(新規上場)情報
設立:1999年8月5日
業種:サービス業
事業の内容:再生医療を目的に、さい帯血及びさい帯の分離・保管を行う「細胞バンク事業」
上場市場 | 東証マザーズ |
コード | 7096 |
名称 | ステムセル研究所 |
公募株数 | 256,200株 |
売出し株数 | 574,600株 |
オーバーアロットメント | 124,600株 |
IPO主幹事証券 | 野村證券 |
IPO引受幹事証券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 SMBC日興証券 東洋証券 いちよし証券 エース証券 SBI証券 auカブコム証券(委託幹事) SBIネオトレード証券(委託幹事) |
IPO発表日 | 5月21日(金) |
上場日 | 6月25日(金) |
仮条件決定日 | 6月7日(月) |
ブック・ビルディング期間 | 6月9日(水)~6月15日(火) |
公開価格決定日 | 6月16日(水) |
IPO申し込み期間 | 6月17日(木)~6月22日(火) |
時価総額 | 130.1億円 |
吸収金額 | 24.2億円 |
想定価格 | 2,540円(254,000円必要) |
そして上記をご覧の通りこのステムセル研究所(7096)のIPO幹事団(シンジケート)の中には三菱UFJモルガン・スタンレー証券が入っており、前回もグループ会社となるauカブコム証券のIPO幹事入となったことから今回も委託幹事(裏幹事)入りとなりそうです。
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ステムセル研究所(7096)のIPO(新規上場)事業内容等
ステムセル研究所(7096)は民間さい帯血バンクとして1999年に設立され、「さい帯血」の分離・保管を行う「細胞バンク事業」を主な事業としております。「さい帯血」とは、お母さんと赤ちゃんをつないでいる、へその緒や胎盤の中に含まれている赤ちゃんの血液のことを言います。
顧客(妊婦等)と「さい帯血分離保管委託契約」を締結した上で、国内さい帯血採取協力病院(大学病院、産科クリニック等)において採取されたさい帯血を回収し、自社の細胞処理センターに搬入、さい帯血に含まれる幹細胞を分離・抽出・調製する作業を行った後、自社の細胞保管センターにおいて、超低温下にて長期保管し、「さい帯血分離保管委託契約」に基づき、顧客よりさい帯血にかかる分離料、検査料、登録料及び細胞保管料を収受し、将来の使用に備え、保管する事をビジネスモデルとしております。
更なる詳細はちょうど良い動画があったので、下記動画を見て頂いた方が事業内容などがよくわかるかもしれません。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
【手取金の使途】
手取概算額590,688千円については、全額を設備資金に充当する予定であります。具体的には、①将来の検体増に備え、細胞保管センターの保管容量増強をはかります。②新事業(さい帯(へその緒)保管サービス)の開始にあたり、機能拡充を含めた顧客管理ITシステムの導入及び全面リニューアルを予定しております。③将来の検体増に備えるとともに地理的なリスク分散を目的に、次期細胞処理・細胞保管センターの新設を予定しております。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(ステムセル研究所のIPO目論見書より一部抜粋)
ステムセル研究所(7096)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
ステムセル研究所(7096)の市場からの吸収金額はIPO想定価格2,540円としてオーバーアロットメント含め24.2億円と規模的に東証マザーズ市場への上場としてはやや中型サイズとなり、やや荷もたれ感を感じるサイズとなります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて8,308枚と多くもなく少なくもなくといった感じです。
上述の通りステムセル研究所(7096)の事業内容はステムセル(造血系幹細胞)の受託管理、再生医療を目的とした、さい帯血の分離・保管を行う細胞バンク事業ということで、民間さい帯血バンクの最大手であり、日本初の民間さい帯血バンクにもなります。IPO市場では注目されやすい初モノとなる上に「再生医療」というテーマ性も兼ね備えています。
このステムセル研究所(7096)も昨年(2020年)4月にコロナ禍を理由に上場中止となった企業の1社となりますので、一応前回上場予定時から今回にかけての主な変更点を記載しておきたいと思います。
前回 | 今回 | |
売出株数 | 573,100株 | 574,600株 |
売出株数(OA) | 124,300株 | 124,600株 |
吸収金額 | 19.2億円 | 24.2億円 |
想定価格 | 1,620円 | 2,540円 |
上場市場の変更や主幹事の変更など際立って大きな変更はありませんが、売り出し株及びOAが微妙に少し増えて、想定価格が156.7%ほどアップしたことから吸収金額が5億円ほど増えています。
そもそも昨年(2020年)3月から4月にかけてのコロナ禍の中で上場を中止した企業は18社ありますが、この1年以内にどこかのタイミングでいくつかの銘柄はしれっと戻ってきています。この際なのでどの企業が戻って来て、どの企業がまだ戻れてないのかを下記にまとめてみたのでご覧下さい。
IPO銘柄 | 上場日 | 再上場日 | 上場達成 |
Fast Fitness Japan | 12月16日 | ○ | |
ペルセウスプロテオミクス | 6月22日 | 予定 | |
ウイングアーク1st | 3月16日 | 予定 | |
バリオセキュア | 11月30日 | ○ | |
コパ・コーポレーション | 6月24日 | ○ | |
アイキューブドシステムズ | 7月15日 | ○ | |
アルマード | 6月24日 | 予定 | |
ロコガイド | 6月24日 | ○ | |
ステムセル研究所 | 6月25日 | 予定 | |
コマースOneホールディングス | 6月26日 | ○ | |
サイバートラスト | 4月15日 | 予定 | |
Speee | 7月10日 | ○ | |
アールプランナー | 2月10日 | 予定 | |
スマート・ソリューション・テクノロジー | – | 未定 | |
さくらさくプラス | 10月28日 | ○ | |
SANEI | 12月25日 | ○ | |
ヤマイチエステート | – | 未定 | |
GMOフィナンシャルゲート | 7月15日 | ○ |
こうして見るともうすでに18社中10社が無事に上場を果たしており、さらに赤文字で記載している6社が現在IPO再承認され上場する予定となっております。残るは4月23日上場予定だったスマート・ソリューション・テクノロジー(6598)と4月28日上場予定だったヤマイチエステート(2984)の2社のみとなっています。いつの間にこんなに戻っていたのかまったく気付きませんでした。
ステムセル研究所(7096)の筆頭株主はすでに東証一部に上場している株式会社日本トリム(6788)100%出資の持株会社となる株式会社トリムメディカルホールディングスで、4,356,100株(89.50%)の株式を保有しています。直接的なことでないことから親子上場になるのかはどうかは微妙なとことです。
バイオ系IPOにしては珍しく投資ファンド(ベンチャーキャピタル)の保有株は1社84,000株しかありません。その投資ファンド(ベンチャーキャピタル)の保有株や筆頭株主となる株式会社トリムメディカルホールディングスを含めた既存の上位株主にはすべて解除価格無しで90日間のロックアップが掛かっています。
業績もバイオ系IPOにしては珍しくコロナ禍によるダメージはあるものの黒字で堅調に推移しております。IPO株数も公募株及び売り出し株合わせて8,308枚と多くない上、出口(イグジット)案件でもありません。バイオ株は特に上場時の環境に左右されやすいため、現時点での判断は難しいところですが、やはり連日の重複上場の巻き沿いをくらうという意味ではD級評価が妥当でしょうか。
とりあえず管理人の個人的なこのステムセル研究所(7096)のIPO参加スタンスは中立でまずは、環境などの地合いや大手初値予想会社さんの第一弾初値予想の見解などを見てから決めたいと思います。
<追記>
やはりauカブコム証券がこのステムセル研究所(7096)のIPO裏幹事(委託幹事)になると公式サイトで正式に発表がありました。
ステムセル研究所(7096)のIPO取り扱い決定(auカブコム証券)
ステムセル研究所(7096)のIPO(新規上場)業績等
ステムセル研究所(7096)のIPO経営指標
ステムセル研究所(7096)のIPO売上高及び経常利益
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