タウンズ(197A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(5月17日)IPO新規上場承認発表があった3社のうちの2社目となります。
当記事はタウンズ(197A)のIPO詳細記事となりますが、残る2社のうちの1社のPostPrime(198A)のIPO詳細についてはすでに下記記事にてご紹介させて頂いており、もう1社のMFS(196A)のIPO詳細についてはまた後ほど別記事にてご紹介させて頂きます。記事が出来上がりましたら上記社名テキスト部にもリンクさせて頂きます。
PostPrime(198A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日はIPO新規上場承認発表が3社ありました。これまで良いペースで来ていたので …
タウンズ(197A)の上場日は2024年6月20日(木)で、WOLVES HAND(194A)とPostPrime(198A)と3社同日上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事は大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券とモルガン・スタンレーMUFG証券の3社共同主幹事となっております。
タウンズ(197A)のIPO(新規上場)情報
設立:2016年4月14日
業種:医薬品
事業の内容:体外診断用医薬品、研究用試薬等の開発、製造及び販売事業
上場市場 | 東証スタンダード |
コード | 197A |
名称 | タウンズ |
公募株数 | 0株 |
売出し株数 | 21,090,000株 |
オーバーアロットメント | 3,163,500株 |
IPO主幹事証券 | 大和証券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 モルガン・スタンレーMUFG証券 |
IPO引受幹事証券 | みずほ証券 SMBC日興証券 野村證券 SBI証券 静銀ティーエム証券 FFG証券 アイザワ証券 岩井コスモ証券 極東証券 東海東京証券 東洋証券 丸三証券 松井証券(前受け金不要) マネックス証券(100%完全抽選) 楽天証券(100%完全抽選) 大和コネクト証券(委託幹事決定) 三菱UFJ eスマート証券(委託幹事決定) |
IPO発表日 | 5月17日(金) |
上場日 | 6月20日(木) |
仮条件決定日 | 6月4日(火) |
ブック・ビルディング期間 | 6月5日(水)~6月11日(火) |
公開価格決定日 | 6月12日(水) |
IPO申し込み期間 | 6月13日(木)~6月18日(火) |
上場時発行済株式総数 | 100,000,000株 |
時価総額 | 440.0億円 |
吸収金額 | 106.7億円 |
想定価格 | 440円(44,000円必要) |
今回の募集は簡易型のグローバルオファリングとなるため、売出株式21,090,000株のうちの一部は欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダ除く)の海外投資家にも販売される予定となっています。国内販売株数及び海外販売株数の最終的な内訳は本募集の需要状況等を勘案した上で、売出価格決定日6月12日(水)に決定されます。
そしてこのタウンズ(197A)の3社共同主幹事のうちの2社は大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券となっているため、グループ会社となる大和コネクト証券と三菱UFJ eスマート証券がそれぞれIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いです。
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タウンズ(197A)のIPO(新規上場)事業内容等
タウンズ(197A)は感染症臨床検査用の抗原検査キットメーカーとして、創業以来30年以上の長きにわたり、さまざまな分析技術を応用した体外診断用医薬品等を製造し、国内を中心として海外にも販売しております。高品質な製品と顧客サービスを提供する企業として、医薬品卸売販売業者を通じてエンドユーザーとして病院及び開業医のみならず、WHOなどの国際機関、研究機関やバイオベンチャー企業などにも製品を提供し、事業活動を行っています。
主力製品は、イムノクロマト法を利用することで、特別な装置を必要とせず患者のそばで迅速な診断を可能な抗原検査キットです。他の検査手法としては例えばPCR検査が挙げられますが、PCR検査は検出する対象が核酸であるため、イムノクロマト法を利用した抗原検査キットの検出対象であるウイルスタンパク質とは性質が異なり、また検査の特性・目的も異なります。
※上記動画再生時は音が出ますので音量にご注意下さい。
タウンズ(197A)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
タウンズ(197A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格440円としてオーバーアロットメント含め106.7億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感のある水準となります。
IPO募集株数は公募株無しの売り出し株(OA含む)のみで24,253,500株と多くありますが、今回の募集は簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売もあるため、国内分の募集株は減少します。
上述の通りタウンズ(197A)の事業内容は体外診断用医薬品、研究用試薬等の開発、製造及び販売事業ということで、感染症の迅速診断キット(被検者の傍らで医療従事者が行う検査)を開発・製造・販売している創業30年以上の体外診断用医薬品メーカーで、感染症の迅速診断キット業界最大手となります。
感染症の迅速診断キットは医師の診断の補助として使用され、インフルエンザウイルス、アデノウイルス、RSウイルス、溶連菌など、主に内科・小児科・耳鼻咽喉科向けの製品となり、医療機関では広く認知されており、2020年10月には新型コロナウイルス抗原検査キットも発売しています。
タウンズ(197A)の株主の中には筆頭株主含むベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株が4社66,600,000株あり、今回のIPO(新規上場)に際する売り出しで19,785,600株放出するものの、46,814,400株が残ります。ただし解除価格無しで180日間のロックアップが掛かっています。
今回のIPO(新規上場)に際する募集株の内訳は公募株無しの売り出し株のみで、売り出し株放出人の多くがベンチャーキャピタル(投資ファンド)となっているものの、オーバーアロットメント分3,163,500株を含めたオファリング・レシオはおよそ24.2%と、高くはありません。
タウンズ(197A)はコロナ特需で業績規模も大きく堅調に推移していますが、第7期で厚生労働省からの売上が無くなっており、主要顧客となるスズケングループへの全フリで売上が前期(第8期)は73.0%を占め、特定の販売先に対する依存度が高い状況となってしまっている点は不安材料となりそうです。
いずれにしても投資ファンドの売り出し中心で公開規模は大きく、上場日も6月20日(木)で、今のところはWOLVES HAND(194A)とPostPrime(198A)と3社同日上場と過密スケジュールとなっており、人気業態でもないことからIPO愛好家の積極参加基準からは外れそうです。ひとまずの初値評価はD級評価といったところになるでしょうか。
低単価となるため公募割れする可能性は低そうですが、とりあえず現時点での管理人の個人的なこのタウンズ(197A)のIPO参加スタンスは中立で、IPO地合いはもちろんのこと、今後の仮条件設定や大口(機関投資家、海外投資家)の評価、そして大手初値予想会社の見解などを見てから本格的に判断をしたいと思います。
タウンズ(197A)のIPO(新規上場)業績等
タウンズ(197A)のIPO経営指標
タウンズ(197A)のIPO売上高及び経常損益
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