テクニスコ(2962)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(6月21日)IPO新規上場承認発表があった2社のうちのもう1社です。これで7月IPOは9社目となりました。
当記事はテクニスコ(2962)のIPO詳細記事となりますが、もう1社のエコナビスタ(5585)のIPO詳細についてはすでに下記記事にてご紹介させて頂いております。
エコナビスタ(5585)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(6月21日)もIPO新規上場承認発表が2社ありました。7月もまた月末に固められ …
テクニスコ(2962)の上場日は2023年7月26日(水)で、エコナビスタ(5585)と2社同日上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。
テクニスコ(2962)のIPO(新規上場)情報
設立:1970年2月14日
業種:金属製品
事業の内容:精密加工部品事業(ヒートシンク製品及びガラス製品等の製造・販売)
上場市場 | 東証スタンダード |
コード | 2962 |
名称 | テクニスコ |
公募株数 | 2,281,000株 |
売出し株数 | 0株 |
オーバーアロットメント | 342,100株 |
IPO主幹事証券 | 野村證券 |
IPO引受幹事証券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
IPO発表日 | 6月21日(水) |
上場日 | 7月26日(水) |
仮条件決定日 | 7月5日(水) |
ブック・ビルディング期間 | 7月7日(金)~7月13日(木) |
公開価格決定日 | 7月14日(金) |
IPO申し込み期間 | 7月18日(火)~7月21日(金) |
上場時発行済株式総数 | 8,798,100株 |
時価総額 | 39.5億円 |
吸収金額 | 11.8億円 |
想定価格 | 450円(45,000円必要) |
このテクニスコ(2962)のIPO幹事団(シンジケート)はIPO主幹事含め2社とスッキリとした幹事構成となっていますが、平幹事が三菱UFJモルガン・スタンレー証券となっているため、グループ会社となるauカブコム証券がIPO委託幹事(裏幹事)に入る可能性が高いことから、最終的には3社となりそうです。
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テクニスコ(2962)のIPO(新規上場)事業内容等
テクニスコ(2962)はグループ会社で、株式会社テクニスコ及び連結子会社2社(TECNISCO(SuZhou)CO.,Ltd.、TECNISCO Advanced Materials Pte.Ltd.)、非連結子会社1社により構成され、精密加工部品事業を営んでおり、グループが製造販売する製品群は「ヒートシンク製品」「ガラス製品」及び「その他」に区分されています。
グループが扱う「ヒートシンク製品」は、電子部品が機能する際に発生する熱を吸収し放熱して、性能低下や故障を防ぐことを目的とした構成部品であり、半導体レーザー向け、パワー半導体向け、MPU向け等の高機能ヒートシンク製品を提供しております。
グループが扱う「ガラス製品」は、光透過性、電気的絶縁性、気密性、耐薬品性などの特徴を持つ電子部品用ガラスに、微細な形状加工や金属回路形成加工を行い、電子デバイスと組み合わせることで電子デバイスの機能性を上げる構成部品で、半導体センサーなどの電子デバイスの小型化、高機能化を可能とするための付加価値を高めた「ガラス製品」が求められており、各種センサー向け、モバイル機器向け、バイオ・医療向け等の精密ガラス製品を提供しております。
各種金属材料、シリコン(Si)材料、窒化アルミニウム(AlN)や酸化アルミニウム(Al2O3)などのセラミック材料の加工製品を提供しております。また、ガラスやセラミック加工用のダイヤモンドツールも提供しております。
【手取金の使途】
手取概算額934,334千円については第三者割当増資の手取概算額上限141,629千円と合わせた合計手取概算額上限1,075,963千円について、①当社広島新工場建設のための設備資金として700,000千円(2024年6月期:300,000千円、2025年6月期:400,000千円)、②TECNISCO(SuZhou)CO.,Ltd.への投融資として275,963千円(2024年6月期:275,963千円)、③TECNISCO Advanced Materials Pte.Ltd.への投融資として100,000千円(2024年6月期:100,000千円)に充当する予定です。
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する予定であります。
(テクニスコのIPO目論見書より一部抜粋)
テクニスコ(2962)のIPO初値予想主観及びIPO参加スタンス
テクニスコ(2962)の市場からの吸収金額はIPO想定価格450円としてオーバーアロットメント含め11.8億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては10億円超えではあるものの、まだ小型サイズの範囲となり、荷もたれ感を感じるほどのサイズではありません。IPO株数は売り出し株無しの公募株のみで22,810枚と比較的多めにあります。
上述の通りテクニスコ(2962)の事業内容は精密加工部品事業(ヒートシンク製品及びガラス製品等の製造・販売)ということで、産業機器市場、自動車市場、光・無線通信市場、ライフサイエンス市場、航空宇宙市場、環境エネルギー市場など幅広い市場にヒートシンク製品、ガラス製品及びその他の精密加工部品の製造及び販売を行っております。
テクニスコ(2962)は切る・削る・磨く・メタライズ・接合の5つの最先端加工技術をクロスさせた複合加工技術「クロスエッジⓇTechnology」という独自の技術を強みとし、品質・コスト・量産性をワンストップで考え、光通信、産業用レーザー、映像機器、バイオメディカルなどの幅広い分野で展開しています。
テクニスコ(2962)の株主の中にはベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株は無く、既存の上位株主には解除価格無しで90日間のロックアップが掛かっているため、上場時の大きな売り圧力はありません。
セクターは金属製品、上場市場は初値騰落率の鈍い東証スタンダード市場、設立は1970年2月の老舗企業で社会的信頼度は高く安定性はあるものの成長性には欠ける内容と地味な印象は否めません。とはいえ、募集株は売り出し株無しの公募株のみ、公開規模はIPO想定価格(450円)ベースで11.8億円と荷もたれ感は無いことや個人投資家が買いやすい低単価設定となっていることから需給主導で初値は堅調なスタートとなりそうです。
今の好調なIPO地合いが継続しているということを前提にすると初値評価はC級評価といったところになるでしょうか。よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこのテクニスコ(2962)のIPO参加スタンスは参加の方向で考えようと思います。低位株となるため、IPO株数はそこそこ多めにあり、人気業態でも無いことから、IPOブームとはいえ狙えないレベルでは無いような気がします。
テクニスコ(2962)のIPO(新規上場)業績等
テクニスコ(2962)のIPO経営指標
テクニスコ(2962)のIPO売上高及び経常利益
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