配車サービス最大手となるアメリカのウーバー・テクノロジーズが5月
10日にニューヨーク証券取引所にIPO(新規上場)しましたが、初値
は公募価格45ドルに対して42ドルと公募割れスタートとなりました。
ニューヨーク株式市場でも10本の指に入る大型IPO(新規上場)という
ことで市場の注目度は高かったものの残念な結果となってしまいました。
上場日の終値も41.57ドルと公募価格を奪還することなく取引は終了。
ウーバー・テクノロジーズIPO日足チャート(2019年5月10日)
ウーバー・テクノロジーズのIPO仮条件は44ドル~50ドルに設定され、
上述の通り公募価格はIPO仮条件のほぼ最下限の45ドルでの決定となっ
ていました。超大型IPOの場合、戦略的に最上限決定させないことも
多々ありますが、今回のウーバー・テクノロジーズのIPO(新規上場)
もこれに当てはまるようでした。結果的には残念ながら戦略も失敗と
なってしまいましたが。
米中貿易摩擦を受けた市場混乱や同業となるリフトが今年(2019年)
3月29日にIPO(新規上場)されていますが、大幅に売り込まれており
すでに公募価格を下回っていることなどが公募割れした要因とありま
すが、それだけではなくこの数年でウーバー・テクノロジーズが多く
の不祥事を起こしていることや配車サービスにも否定的な意見もあり、
積極的な買いに繋がらなかった可能性も否定できません。
良い意味ではまだまだ成長段階と言ったところでしょうか。
管理人もまだ未上場で同業種である配車サービスを手掛けるnommoc
(ノモック)にファンディーノ(FUNDINNO)経由で投資を行ってい
るためIPO(新規上場)するためにも是非とも復活してほしいですね。
⇒ FUNDINNO第32号案件nommoc(ノモック)に投資完了
ちなみにリフトの公募価格はIPO仮条件の最上限で決定されており、
初値も公募価格72ドルに対して87.24ドルと好スタートとなっている
ものの初値天井となり今は51.09ドルまで売り込まれています。
リフト3ヵ月足チャート(2019年5月10日)
こういったアメリカ市場のIPO(新規上場)の失敗が日本のIPO(新規
上場)の冷やし玉となることもあります。本格的にIPO後半戦が始まる
のでそうならないことを願いたいところです。
ウーバー・テクノロジーズの筆頭株主はソフトバンクグループ(9984)
です。直近では昨年(2019年)末にIPO(新規上場)したソフトバンク
(9434)の公募割れが記憶に新しいですね。
ソフトバンクグループ(9984)は今後もまだソフトバンク・ビジョン・
ファンドやウィーカンパニーをアメリカ市場でIPO(新規上場)させる
との観測も出ているため、今後の動向には注目度が高まると思われます。
ただどちらにしてもアメリカ市場のIPO(新規上場)には手を出せない
のであまり関係ない話なのかもしれませんね。方法はあるようですが、
学の無い管理人には厳しい話です><
さすがに今日は上がるかと思いましたが、結局は本日も日経平均株価は
下げました。これで新元号「令和」となってから5連敗となります。
平成から見ると6連敗です。
残念ながら令和以降一度も上がっておりません。
5月13日終値:21,191.28円(前営業日比:-153.64円)