AnyMind Group(5027)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(970円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
AnyMind Group(5027)の上場日とIPO申込期間
AnyMind Group(5027)の上場日は2023年3月29日(水)で、住信SBIネット銀行(7163)とノイルイミューン・バイオテック(4893)と3社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はみずほ証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券の2社共同主幹事となっております。
このAnyMind Group(5027)のIPO申し込み期間は3月13日(月)~3月17日(金)となっており、すでにIPO申し込みラッシュ真っ只中となっていることから、他IPO案件とのIPO申し込み期間も多数被っていますので、資金移動など資金管理にご注意下さい。
AnyMind Group(5027)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
AnyMind Group(5027)のIPO想定価格は970円となっているため、現時点では公募価格の1.2倍~1.5倍程度の初値形成になるのではないかとやや弱めC級評価レベルの第一弾初値予想となっておりますが、個人的な初値予想については弱めD級評価に設定させて頂いております。
なお、このAnyMind Group(5027)のIPO仮条件は今週末3月12日(日)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
AnyMind Group(5027)の事業内容
AnyMind Group(5027)の事業内容はブランド企業向けマーケティング支援、パブリッシャー及びクリエイター向け収益化支援、D2C支援に関するプラットフォームとサービスの開発・提供とうことで、ブランド構築、生産管理、メディア運営、ECサイト構築・運営、マーケティング、物流管理等のソリューションをワンストップで支援するプラットフォーマーとなります。
このAnyMind Group(5027)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
AnyMind Group(5027)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日は2社のIPO新規上場承認発表がありました。しかも2社ともIPO再 …
AnyMind Group(5027)のブルベア要素とIPO参加スタンス
AnyMind Group(5027)の市場からの吸収金額はIPO想定価格970円としてオーバーアロットメント含め30.0億円と規模的に東証グロース市場への上場としては中型サイズとなり、やや荷もたれ感を感じる水準となります。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて26,895枚と多めにありますが、海外投資家への販売もあるため、当選確度はそれほど高くは無さそうです。
そして今回もこのAnyMind Group(5027)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としてはセクターが情報・通信業でIPO市場では人気のIT関連。アジアで事業を拡大させており、前回上場予定時はまだ赤字だったものの、今回は黒字化しての上場、海外投資家への販売もあるため、国内外の内訳次第では堅調スタートも見込めるかもしれません。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては公開規模がIPO想定価格(970円)ベースで30.0億円と荷もたれ感のある水準で、ベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株も多く、売出参加で出口(イグジット)感もあります。ロックアップ対象外の株式も多数あるため、上場時の売り圧力が存在するため注意が必要です。
三度目のIPOチャレンジにしてようやく黒字化となったことによりプロは前向きであるものの、個人投資家は前回の上場予定時にIPO抽選後の上場中止と最低の煮え湯を飲まされており、個人投資家だけではどうにもならないレベルではありますが、個人からは毛嫌いされているような雰囲気を感じます。
上場日も3月29日(水)で、住信SBIネット銀行(7163)とノイルイミューン・バイオテック(4893)と中規模案件から大規模案件が混ざる3社同日上場のIPOラッシュ中盤戦、中でも大注目IPOとなる住信SBIネット銀行(7163)が混ざっているため、資金分散の影響は避けれそうにありません。
IPO銘柄 | 公開規模 | 上場市場 | 主幹事証券 |
AnyMind Group | 30.0億円 | 東証グロース | みずほ・三菱 |
住信SBIネット銀行 | 600.8億円 | 東証スタンダード | 野村他4社 |
ノイルイミューン・バイオテック | 64.9億円 | 東証グロース | SMBC日興証券 |
過去に3度目の正直で2021年3月にIPO(新規上場)したウイングアーク1st(4432)も個人からは毛嫌いされていたイメージがあり、ウイングアーク3rdなどと揶揄されていましたが、フタを開ければ公募価格1,590円に対して付いた初値は2,000円と堅調スタート。
AnyMind Group(5027)もプロ好みのIPO案件で、今回も堅調スタートとなる可能性は否定できませんが、やはり日程面や企業イメージの悪さは否めません。よって管理人の個人的なこのAnyMind Group(5027)のIPO参加スタンスは引き続き中立とし、今後の市況の雰囲気や他IPO案件の様子を見ながら決めて行きたいと思います。ただ参加となった場合でもみずほ証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券とSBI証券の3社からからの申し込みになると思います。
AnyMind Group(5027)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこのAnyMind Group(5027)のIPO株(公募株及び売り出し株)26,895枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。海外投資家への販売分は考慮しておりません。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
みずほ証券(主幹事) | 17,482枚 | 65.0% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事) | 7,665枚 | 28.5% |
SBI証券 | 538枚 | 2.0% |
大和証券 | 269枚 | 1.0% |
野村證券(前受け金不要) | 269枚 | 1.0% |
松井証券(前受け金不要) | 202枚 | 0.75% |
SMBC日興証券 | 202枚 | 0.75% |
岩井コスモ証券 | 134枚 | 0.5% |
岡三証券 | 134枚 | 0.5% |
auカブコム証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
大和コネクト証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
岡三オンライン(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が4,034枚あります。
積極的にIPO株を狙いに行くのであればIPO主幹事となるみずほ証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券は外せません。ただし、三菱UFJモルガン・スタンレー証券はIPO当選後のキャンセルはペナルティが課せられるため、とりあえず申し込んでおいて当選してから考えようプランは避けた方が賢明です。
残る平幹事の店頭型証券は抽選分が二桁レベルしか無く、厳しい数字ですが、ネット証券(SBI証券・松井証券)は抽選分が三桁(海外投資家への販売未定)あるため、厳しい数字ではあるものの、まだ可能性はあるかもしれません。
AnyMind Group(5027)のIPO仮条件決定
AnyMind Group(5027)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:970円
IPO仮条件:970円~1,000円
IPO想定価格が最下限となる強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は30.0億円~30.9億円となりました。
東証が発行している新規上場会社概要には仮条件決定日は3月12日と記載があったにも関わらず、実際に仮条件価格発表が行われたのは本日(3月13日)9時でした。
AnyMind Group(5027)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
AnyMind Group(5027)の第二弾初値予想が発表されたようです。
1,300円~1,500円
IPO仮条件が強気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾よりも上限はそのままで下限のみ上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価のままで変更無し、IPO参加スタンスについてはみずほ証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券とSBI証券の3社からからの申し込みと致します。
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