ダイレクトマーケティングミックス(7354)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(2,980円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、いつものように個人的な私見も含めてIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)配分数などを考察してみたいと思います。
ダイレクトマーケティングミックス(7354)の上場日は10月5日(月)で単独上場、上場市場は東証本則市場ですが一部になるか二部になるかはまだ未定(売出し条件決定後に決定する予定)で、IPO主幹事はみずほ証券とSMBC日興証券の共同主幹事となっております。
ちなみにSMBC日興証券は口座開設後3カ月間はIPO優遇抽選(ブロンズ)対象となるため当選確率がアップする上、9月以降のSMBC日興証券の主幹事件数は5社で平幹事は3社となるため合計8社のIPOに絡んでいます。
詳細や口座開設はコチラ ⇒ SMBC日興証券公式サイト
尚、このダイレクトマーケティングミックス(7354)のIPO申し込み期間は9月16日(水)~9月24日(木)ですので、IPO申し込みを考えている方はお忘れなきようご注意下さい。
ダイレクトマーケティングミックス(7354)のIPO(新規上場)初値予想
ダイレクトマーケティングミックス(7354)のIPO想定価格は2,980円となっているため、現時点では公募価格の0.9倍~1.1倍程度の初値形成になるのではないかと公募割れも視野に入った弱めの初値予想となっており、個人的な評価についても弱めD級評価に設定させて頂いております。
このダイレクトマーケティングミックス(7354)のIPO仮条件は明後日9月15日(火)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の下部に追記致します。
ダイレクトマーケティングミックス(7354)の事業内容はダイレクトマーケティングを通じた営業ソリューションサービスの提供ということで主にコンサルティング事業、人材派遣事業、マーケティング事業などBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)受託業務と特に新規性はなく人気化する業態ではありません。
このダイレクトマーケティングミックス(7354)の詳細な事業内容などについてお知りになりたい方はお手数ですが、下記のIPO新規上場発表時の記事をご覧下さい。
ダイレクトマーケティングミックス(7354)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。キオクシアホールディングス(6600)という超巨大IPOの登場に …
ダイレクトマーケティングミックス(7354)の公開規模はIPO想定価格ベース(2,980円)で268.8億円と規模的には東証で所属はまだ未定となっていますが、一部であれば標準的なサイズとなりますが、二部になると荷もたれ感を感じるサイズとなります。この規模ならおそらく一部決定となるでしょうね。
事業内容はBPO受託事業と特に新規性のない業態で、何より今回のIPO(新規上場)に際する募集株式の内訳が公募株無しで売り出し株(7,845,900株)のみと個人投資家からは毛嫌いされやすい内訳となることが一番の注目点でしょうか。
しかも売り出し放出分の92%以上は筆頭株主でインテグラル系投資ファンドとなることから完全な出口(イグジット)案件となります。さらにIPO(新規上場)後で放出してもなお投資ファンドの保有株は1,135万株ほど残ります。
その投資ファンド保有分のうち57万株には期日及び解除価格無しでロックアップが掛かっていますが、残りの1,078万株には180日間のロックアップが掛かっているものの公開価格の1.5倍以上となれば解除され売却可能となります。大きな需給不安が残りそうです。
そこに加えて上場日の問題もあるでしょうか。
このダイレクトマーケティングミックス(7354)の上場日は10月5日(月)で単独上場となりますが、翌日には今年(2020年)最大のキオクシアホールディングス(6600)のIPO(新規上場)が待ち構えています。
おそらく市場の関心の多くはこのキオクシアホールディングス(6600)に向かうことになることが予想されます。そうなると資金の集まりも悪くなる可能性があることから、あえて手を出す必要性はなく、手出し無用の静観が正解となりそうな雰囲気です。
よって管理人の個人的なこのダイレクトマーケティングミックス(7354)のIPO参加スタンスはスルーで、IPOチャレンジポイント狙いでSBI証券からのみの参加と致します。
ただ今回の売り出しは雪国まいたけ(1375)同様にグローバルオファリングとなるため、最終的な海外投資家への需要状況の確認だけはしておきたいところですね。仮に雪国まいたけ(1375)の初値が好スタートとなったり、海外投資家からの人気が高いようであればIPO参加スタンスの再考となる可能性は少ないながらあるかもしれません。
ダイレクトマーケティングミックス(7354)のIPO(新規上場)幹事配分数
このダイレクトマーケティングミックス(7354)のIPO株(売り出し株)78,459枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への推定割り当て数が以下の通り発表されています。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
みずほ証券(主幹事) | 35,305枚 | 45.0% |
SMBC日興証券(主幹事) | 27,461枚 | 35.0% |
大和証券 | 3,923枚 | 5.0% |
松井証券(前受け金不要) | 2,746枚 | 3.5% |
SBI証券 | 2,158枚 | 2.75% |
東海東京証券 | 1,569枚 | 2.0% |
マネックス証券(100%完全抽選) | 1,177枚 | 1.5% |
岩井コスモ証券 | 981枚 | 1.25% |
岡三証券 | 981枚 | 1.25% |
丸三証券 | 981枚 | 1.25% |
楽天証券(100%完全抽選) | 981枚 | 1.25% |
極東証券 | 196枚 | 0.25% |
岡三オンライン証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が11,768枚あります。
IPO幹事団(シンジケート)は裏幹事(委託幹事)含め総勢13社と多く、前受け金不要の証券会社や100%完全抽選の証券会社と抽選仕様も様々です。いずれにしてももし全力での申し込みを考えられている方は大変な労力が掛かりそうですね。
中でも共同主幹事となりますが、1社はIPO当選後のキャンセルは1カ月間IPOに申し込めなくなるというペナルティが課せられるSMBC日興証券となるため、特に注意が必要です。IPO株数的にはそこそこ多く、先日の雪国まいたけ(1375)同様に十分IPO当選の可能性が考えられるため、申し込まれる方はしっかり検討した上での申し込みをされた方が良いと思います。
<追記>
ダイレクトマーケティングミックス(7354)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:2,980円
IPO仮条件:2,400円~2,980円
IPO想定価格が最上限となる一般的なIPO仮条件設定となりましたが、下限を大幅に下げたことからネガティブ視されそうです。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は216.5億円~268.8億円となりました。
<追記>
ダイレクトマーケティングミックス(7354)の第二弾初値予想が発表されたようです。
2,800円~3,200円
IPO仮条件は一般的となる設定となりましたが、IPO初値予想第二弾はIPO初値予想第一弾と同値となる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価のままで変更無し、IPO参加スタンスもスルーで、IPOチャレンジポイント狙いでSBI証券からのみの参加で変更はありません。
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