紀文食品(2933)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,310円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な私見も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
紀文食品(2933)の上場日は4月13日(火)で単独上場、上場市場はIPO市場ではもはや不人気市場となっている東証一部市場への上場で、IPO主幹事はみずほ証券となっております。
尚、この紀文食品(2933)のIPO申し込み期間は3月24日(水)~3月30日(火)となっており、時期的にIPO申し込み期間被りがある上、中にはIPO幹事団(シンジケート)の多い値ガサ案件も被っているので上手に計算しながら申し込まないと資金繰りに苦労しそうです。IPO申し込みを考えている方はご注意下さい。
紀文食品(2933)のIPO(新規上場)初値予想
紀文食品(2933)のIPO想定価格は1,310円となっているため、現時点では公募価格の1.1倍~1.5倍程度の初値形成になるのではないかと弱めD級評価レベルの初値評価となっており、個人的な初値評価についても弱めD級評価に設定させて頂いております。
この紀文食品(2933)のIPO仮条件は本日3月22日(月)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の下部に追記致します。
紀文食品(2933)の事業内容は水産練り製品類、惣菜類、水産珍味類等の食品製造販売及び仕入販売ということで言わずと知れた練り物系食品メーカー最大手となります。
この紀文食品(2933)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方はお手数ですが、下記のIPO新規上場発表時の記事をご覧下さい。
紀文食品(2933)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。4月早くも7社目です。連日IPO新規上場承認発表がありますが、この感じは一気に出して一気 …
紀文食品(2933)の公開規模はIPO想定価格ベース(1,310円)で62.4億円と規模的に東証一部市場への上場としては大型でもなく、荷もたれ感を感じる水準ではありません。IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて41,440枚と多く、海外販売もないことから、初値云々は抜きにしてIPO株の当選確率は比較的高いかもしれません。
ただセクターは食料品でIPO市場では成長性も見えにくく、お世辞にも人気のある業態とは言えません。創業から80年以上経過した今となってIPO(新規上場)という選択肢を選んだのは売り上げの頭打ちと考えられますが、それでも業績は減収ではあるものの増益となっており、それほど悪い数字はありません。
東証一部上場案件は2019年3月に上場した日本国土開発(1887)以降、6連続で公募割れ(2020年東証一部上場IPO全滅)となっており、東証一部案件ということだけでも警戒感が高まっていましたが、先日三度目の正直でようやくIPO(新規上場)を果たしたウイングアーク1st(4432)がまさかの好スタートとなり、連敗ストッパーとなっていることから東証一部上場という理由からの警戒感は多少なりとも解消されたかもしれません。公開規模もウイングアーク1st(4432)の3分の1程度です。
食料品という不人気業態で株主優待も無いものの、ベンチャーキャピタルや投資ファンドの出口(イグジット)案件でもなく、公開規模もそれほど大きいというサイズでも無いことから、今の強いIPO地合いであれば買い先行でのスタートとなりそうですね。
よってとりあえず現時点での管理人の個人的なこの紀文食品(2933)のIPO参加スタンスは当初のスルーから、無理な資金移動をせずに参加できる範囲での証券会社からの一部参加に変更とさせて頂きます。特にIPO申し込み期間が値ガサのファブリカコミュニケーションズ(4193)と被ってくるので資金配分には注意する必要がありそうです。
紀文食品(2933)のIPO(新規上場)幹事配分数
そして推定となりますがこの紀文食品(2933)のIPO株(公募株及び売り出し株)41,440枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
みずほ証券(主幹事) | 34,812枚 | 84.0% |
野村證券(前受け金不要) | 2,486枚 | 6.0% |
大和証券 | 2,486枚 | 6.0% |
SMBC日興証券 | 414枚 | 1.0% |
SBI証券 | 414枚 | 1.0% |
極東証券 | 414枚 | 1.0% |
エース証券 | 414枚 | 1.0% |
大和コネクト証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
マネックス証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が6,216枚あります。
積極的にIPO株を狙いに行くのであれば当然のことながら圧倒的割り当て数を誇るIPO主幹事のみずほ証券は見過ごせません。さらに2番手、3番手幹事となる野村證券や大和証券でも抽選分は200枚以上はあるので申し込む価値はありそうです。
SBI証券はIPOチャレンジポイント狙いという意味でも申し込みは必須となり、他の証券会社は資金繰りが難しいようであれば無理してまで申し込む必要は無いレベルの枚数となります。特に今回は100%完全抽選のマネックス証券も正式幹事ではなく、裏幹事(委託幹事)となるため数枚レベルの可能性が高いです。
<追記>
紀文食品(2933)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:1,310円
IPO仮条件:1,060円~1,160円
IPO想定価格よりも窓開けの下ブレとなる弱気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は50.5億円~55.2億円となりました。
<追記>
紀文食品(2933)の第二弾初値予想が発表されたようです。
1,300円~1,500円
IPO仮条件が窓開けで下ブレの弱気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾はIPO初値予想第一弾よりも上限下限ともに下ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価については引き続きD級評価で、IPO参加スタンスについても引き続き一部参加で変更無しと致します。
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