コージンバイオ(177A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,840円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
コージンバイオ(177A)の上場日とIPO申込期間
コージンバイオ(177A)の上場日は変更可能タイプの4月25日(木)~5月2日(木)で、通常通り最短日程(4月25日)で決まれば単独上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。
このコージンバイオ(177A)のIPO申し込み期間は最短4月9日(火)~最長4月19日(金)となっており、IPO閑散期に入っているものの、微妙に他IPO案件とのIPO申し込み期間被りがあるため、申し込まれる方は資金管理や申し込み忘れにご注意下さい。
それとコージンバイオ(177A)のIPO申し込み期限は最長4月19日(金)までとなっていますが、IPO新ルール適用(上場日変更可能)銘柄となるため、IPO申し込み期限が最短4月15日(月)までに前倒しで短縮される可能性がある点も注意が必要です。
コージンバイオ(177A)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
コージンバイオ(177A)のIPO想定価格は1,840円となっているため、現時点では公募価格の1.1倍~1.4倍程度の初値形成になるのではないかと、弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっておりますが、個人的な初値予想についてはやや強めB級評価に設定させて頂いております。
なお、このコージンバイオ(177A)のIPO仮条件は4月5日(金)~4月11日(木)のいずれかの日で決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
コージンバイオ(177A)の事業内容
コージンバイオ(177A)の事業内容は培地(微生物や細胞の培養に用いる生育環境のこと)の開発・製造・販売及び細胞加工物の製造受託ということで、アカデミアや企業などの研究機関に細胞培養用培地を提供する「組織培養事業」、様々な細菌検査用に培地や検査キットを提供する「微生物事業」、自由診療向けに免疫細胞や幹細胞を受託培養する「細胞加工事業」の3つを柱に事業を行っています。
このコージンバイオ(177A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
コージンバイオ(177A)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(3月22日)もIPO新規上場承認発表が1社あり、これで4月IPOは6社となり …
コージンバイオ(177A)のブルベア要素とIPO参加スタンス
コージンバイオ(177A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,840円としてオーバーアロットメント含め17.9億円と規模的に東証グロース市場への上場としては小型~中型サイズとなりますが、荷もたれ感を感じるほどの水準ではありません。
IPO株数は売り出し株無しの公募株のみで8,500枚と多くもなく少なくもなくと言ったところですが、IPO主幹事は証券業界最大手の店頭型証券(野村證券)となることから、IPO当選は簡単では無いと思われます。
そして今回もこのコージンバイオ(177A)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としては社名にバイオと入っているものの、いわゆる創薬系などのバイオ系ではなく、培地の開発・製造・販売及び細胞加工物の製造受託と細胞培養用培地などの自社開発を行っている創薬に関わる支援企業となります。
培地(微生物や細胞が成長しやすいように人工的に作られた環境)製造業界においては国内でもトップシェアを誇り、再生医療関係としてのテーマ性もあります。
募集株の内訳は売り出し株無しの公募株のみで既存株主の換金色はなく、上場日は変更可能タイプとなる4月25日(木)~5月2日(木)ですが、どの日で決まっても単独上場、株価設定に割高感も無く、公開規模もIPO想定価格(1,840円)ベースで17.9億円と小型では無いものの、荷もたれ感を感じるほどのサイズでもありません。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては業績が長期に渡り黒字運営となっており、特にここ数年はコロナ特需もあって増収増益続きとなっていましたが、アフターコロナということから特需も終わり、その反動から黒字ではあるものの2024年3月期は大幅な減益予想となっています。
既存株主にはロックアップが掛かっており、公開価格の1.5倍でロックアップ解除されるベンチャーキャピタルの保有株があるものの、数は200,000株と影響が出るほどの量ではなく、後のIPO案件も無いIPO閑散期の中での上場となることからスケジュール面も恵まれています。
IPO地合いも好調な上に需給不安も無いことから初値は好スタートとなりそうなため、管理人の個人的なこのコージンバイオ(177A)のIPO参加スタンスは当初の予定通り参加の方向で行く予定です。ただしIPO主幹事は野村證券となることから、IPO当選は狭き門となりそうですね。
コージンバイオ(177A)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこのコージンバイオ(177A)のIPO株(公募株)8,500枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数が以下の通り発表されています。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
野村證券(主幹事) | 7,650枚 | 90.0% |
みずほ証券 | 255枚 | 3.0% |
SMBC日興証券 | 255枚 | 3.0% |
むさし証券 | 255枚 | 3.0% |
SBI証券 | 85枚 | 1.0% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が1,275枚あります。
積極的にこのコージンバイオ(177A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となる野村證券からのIPO申し込みは外せません。平幹事の中には抽選割合の少ない店頭型証券が多く、抽選割合の多い頼みのネット証券はSBI証券しかなく、二桁レベルの持ち分しかないため、なかなか厳しい数字です。
コージンバイオ(177A)のIPO仮条件決定
コージンバイオ(177A)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:1,840円
IPO仮条件:1,840円~1,900円
IPO想定価格が最下限となる強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は17.9億円~18.5億円となりました。
尚、今回の訂正目論見書ではIPO新ルール「公開価格は仮条件の範囲外で決定する場合がある」の文言は削除されていますので、上限突破はありません。
コージンバイオ(177A)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
コージンバイオ(177A)の第二弾初値予想が発表されたようです。
2,300円~2,500円
IPO仮条件が強気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限はそのままで下限のみ上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはIPO地合いにやや不透明感が出て来たためB級評価からC級評価に格下げ変更としますが、IPO参加スタンスについては参加で変更ありません。
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