KOKUSAI ELECTRIC(6525)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,890円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の上場日とIPO申込期間
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の上場日は2023年10月25日(水)で、全保連(5845)と2社同日上場、上場市場はIPO市場では最上位クラスとなる東証プライム市場への直接上場で、IPO主幹事は野村證券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、ゴールドマン・サックス証券、みずほ証券の5社共同主幹事となっております。
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このKOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO申し込み期間は10月10日(火)~10月13日(金)となっており、時期的にちょっとしたIPO申し込みラッシュ期間に入っているため、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社ありますので、申し込まれる方は資金管理や申し込み忘れにご注意下さい。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO想定価格は1,890円となっているため、現時点では公募価格の0.9倍~1.1倍程度の初値形成になるのではないかと弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についても弱めD級評価に設定させて頂いております。
なお、このKOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO仮条件は明日10月10日(火)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の事業内容
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の事業内容は半導体製造装置の開発・製造・販売・保守サービス及びそれに附帯関連する事業ということで、半導体製造の数ある工程の中で、半導体デバイスの性能を左右する成膜プロセス、トリートメント(膜質改善)プロセスを軸に事業を展開する半導体製造の前工程における「成膜」プロセスに特化した半導体製造装置専業メーカーとなります。
このKOKUSAI ELECTRIC(6525)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。本日はIPO新規上場承認発表が2社あり、上場中止があったものの1 …
KOKUSAI ELECTRIC(6525)のブルベア要素とIPO参加スタンス
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,890円としてオーバーアロットメント含め1,279.0億円と規模的に東証プライム市場への直接上場としても大型サイズとなり荷もたれ感のある水準となります。
IPO株数は公募株無しの売り出し株のみで588,476枚と多く、正式なグローバルオファリングで海外投資家への販売があるものの、予定内訳は国内283,940枚、海外304,536枚と国内分だけでも比較的多めにあるため、IPO当選の確度はそれなりに高いかもしれません。
そして今回もこのKOKUSAI ELECTRIC(6525)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としては国内の成長戦略の柱の1つで、株式市場では国策銘柄としても期待値の高い半導体関連企業となり、バッチ成膜装置、トリートメント(膜質改善)装置は世界でもトップクラスのシェアを有しています。
IPO幹事団(シンジケート)の中には主幹事平幹事含め大手五大証券がすべて入っており、IPO主幹事も5社共同主幹事となっている上にメイン幹事は営業力に定評のある野村證券となっている点も安心感に繋がりそうです。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては募集株の内訳は公募株無しの売り出し株のみで、売り出し放出人は筆頭株主で投資ファンドとなることから、これまた投資ファンドの出口(イグジット)案件となる上に実質的には再上場案件となります。
公開規模もIPO想定価格(1,890円)ベースで1,279.0億円と、東証プライム直接上場の正式なグローバルオファリングとはいえ、超大型で荷もたれ感があります。上場日は10月25日(水)で全保連(5845)と2社同日上場となりますが、全保連(5845)の公開規模50.0億円が小さく見えてしまうレベルです。
IPO銘柄 | 公開規模 | 上場市場 | 主幹事証券 |
全保連 | 50.0億円 | 東証スタンダード | 三菱・日興 |
KOKUSAI ELECTRIC | 1,279.0億円 | 東証プライム | 野村證券他 |
IPO地合いが良ければこういった超大型案件でも何とかなる傾向にありますが、いまだIPO地合いが良いとは言い難い状況です。ギリギリまで様子見とする予定ですが、現時点での管理人の個人的なこのKOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO参加スタンスはスルーの可能性が高いです。
IPO幹事団(シンジケート)の中にはIPO当選後のキャンセルにはペナルティが課せられる証券会社(SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、東海東京証券)もあるため、安易な申し込みは禁物ですので、ご注意下さい。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこのKOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO株(売り出し株)283,940枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。国内販売分のみで海外投資家への販売分は差し引いております。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
野村證券(主幹事) | 86,602枚 | 30.5% |
SMBC日興証券(主幹事) | 85,182枚 | 30.0% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事) | 46,282枚 | 16.3% |
ゴールドマン・サックス証券(主幹事) | 6,531枚 | 2.3% |
みずほ証券(主幹事) | 46,282枚 | 16.3% |
大和証券 | 5,111枚 | 1.8% |
東海東京証券 | 7,950枚 | 2.8% |
大和コネクト証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が88,271枚あります。
積極的にこのKOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO共同主幹事となる野村證券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券からのIPO申し込みは外せません。主幹事よりも平幹事の方が少ないという逆転現象になっており、平幹事は委託幹事(裏幹事)除いてわずか2社、どちらも店頭系証券とはいえ、そこそこの持ち分があるため、狙えない数字では無さそうです。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO仮条件決定
KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:1,890円
IPO仮条件:1,830円~1,840円
IPO想定価格よりも窓開けで下ブレとなる弱気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は1,238.4億円~1,245.2億円となりました。
そして募集株数(売出株:58,847,600株)自体の変更はありませんが、国内及び海外の募集割合が以下の通り変更されています。
国内売出株:28,394,000株 → 25,010,300株
海外売出株:30,453,600株 → 33,837,300株
KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の第二弾初値予想が発表されたようです。
1,830円~1,850円
IPO仮条件は弱気な設定となりましたが、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾よりも上限は下ブレで下限は上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価で変更無し、IPO参加スタンスについてはIPO主幹事の野村證券からのみ申し込んでみようかと思っています。
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