ネットスターズ(5590)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,730円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
ネットスターズ(5590)の上場日とIPO申込期間
ネットスターズ(5590)の上場日は2023年9月26日(火)で、オートサーバー(5589)と2社同日上場、上場市場はIPO市場では人気の高い東証グロース市場への上場で、IPO主幹事は大和証券とSMBC日興証券の2社共同主幹事となっております。
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このネットスターズ(5590)のIPO申し込み期間は9月8日(金)~9月14日(木)となっており、時期的にIPO申し込みラッシュ期間に入っているため、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社ありますので、申し込まれる方は資金管理や申し込み忘れにご注意下さい。
ネットスターズ(5590)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
ネットスターズ(5590)のIPO想定価格は1,730円となっているため、現時点では公募価格の0.6倍~1.1倍程度の初値形成になるのではないかと、値下げありきで公募割れも視野に入った超弱めE級評価レベルの第一弾初値予想となっておりますが、個人的な初値予想については弱めD級評価に設定させて頂いております。
なお、このネットスターズ(5590)のIPO仮条件は明後日9月7日(木)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
ネットスターズ(5590)の事業内容
ネットスターズ(5590)の事業内容はマルチQRコード決済サービス「StarPay」の提供等ということで、多様な決済手段に対応するキャッシュレス決済ゲートウェイサービスを加盟店に提供し、加盟店にとって負担となる複数決済ブランドとの契約や審査、精算プロセスをワンストップで提供しています。
このネットスターズ(5590)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
ネットスターズ(5590)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。昨日(8月22日)IPO新規上場承認発表された3社のうちの2社目となります。 当記 …
ネットスターズ(5590)のブルベア要素とIPO参加スタンス
ネットスターズ(5590)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,730円としてオーバーアロットメント含め69.7億円と規模的に東証グロース市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感を感じる水準となります。
IPO株数は公募株及び売り出し株合わせて35,081枚と多めにありますが、簡易型のグローバルオファリングで海外投資家への販売もあり、店頭証券(大和証券、SMBC日興証券)主幹事案件となるため、IPO当選の可能性はそれほど高くないかもしれません。
そして今回もこのネットスターズ(5590)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としては株式市場では国策銘柄としても人気の高いキャッシュレス関連銘柄となるため注目度は高く成長期待もあり売上も右肩上がりで伸びています。直近2021年4月の特別利害関係者の自己株式の取得単価は1,950円となっており、今回のIPO想定価格(1,730円)と比べると11.2%ほど高い価格での取得となります。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては国策銘柄となる人気のキャッシュレス関連となりますが、すでに競合も多く新規性はありません。公開規模は海外投資家への販売があるものの、IPO想定価格(1,730円)ベースで69.7億円と荷もたれ感のある水準。募集株の内訳も公募株に対して売り出し比率がおよそ4.0倍で、中には全株手放す株主もあり、やや出口(イグジット)感もあります。
売上は右肩上がりで伸びていますが、収益は赤字が縮小傾向にありながらも現時点では赤字続きとなっており、最近の既上場企業を見ていても投資家の赤字企業への見方は厳しいというのが現状です。上場日は9月26日(火)でオートサーバー(5589)と2社同日上場、2社合わせて130億円超えと公開規模も大きく、9月末のIPO集中期に入っていることも含め資金分散や買い疲れの影響も一定加味する必要がありそうです。
IPO銘柄 | 公開規模 | 上場市場 | 主幹事証券 |
オートサーバー | 61.4億円 | 東証S・名証M | SBI証券 |
ネットスターズ | 69.7億円 | 東証グロース | 大和・日興 |
国策案件と見るか、赤字案件と見るか、見方によっては完全に明暗が分かれそうです。いずれにしても現状の悪いIPO地合いが続いているとすればスルーが正解となるかもしれません。よって管理人の個人的なこのネットスターズ(5590)のIPO参加スタンスはIPOチャレンジポイント狙いでのSBI証券からのみの申し込みとする予定です。
直前で環境が良い方向に変わったり、仮条件設定に見直しが入れば大和証券とSMBC日興証券を追加する可能性はあります。ちなみにSMBC日興証券はIPO当選後のキャンセルはペナルティが課せられるためIPO参加する場合は注意が必要です。
ネットスターズ(5590)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこのネットスターズ(5590)のIPO株(公募株及び売り出し株)35,081枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。海外投資家への販売分は考慮しておりません。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
大和証券(主幹事) | 22,627枚 | 64.5% |
SMBC日興証券(主幹事) | 11,086枚 | 31.6% |
SBI証券 | 807枚 | 2.3% |
楽天証券(100%完全抽選) | 351枚 | 1.0% |
岩井コスモ証券 | 70枚 | 0.2% |
マネックス証券(100%完全抽選) | 70枚 | 0.2% |
岡三証券 | 35枚 | 0.1% |
松井証券(前受け金不要) | 35枚 | 0.1% |
大和コネクト証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
岡三オンライン(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が5,262枚あります。
積極的にこのネットスターズ(5590)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO共同主幹事となる大和証券及びSMBC日興証券からのIPO申し込みは外せません。IPO共同主幹事とあって平幹事の持ち分は極端に少なく、抽選割合の多いネット証券のSBI証券と楽天証券以外は二桁レベルと厳しい数字です。
ネットスターズ(5590)のIPO仮条件決定
ネットスターズ(5590)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:1,730円
IPO仮条件:1,420円~1,450円
IPO想定価格よりも窓開けで下ブレとなる弱気なIPO仮条件設定となり、募集株も売り出し株及びオーバーアロットメントが以下の通り削減されています。
売り出し株:2,808,100株 → 2,524,100株
オーバーアロットメント:526,200株 → 483,600株
この売り出し株及びオーバーアロットメント削減及び下ブレ仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は52.6億円~53.7億円となりました。
ネットスターズ(5590)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
ネットスターズ(5590)の第二弾初値予想が発表されたようです。
1,300円~1,450円
IPO仮条件が窓開けで下ブレとなる弱気な設定となったことや募集株が削減されたことからか、IPO初値予想第二弾は下限は上ブレで上限は下ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてもD級評価からE級評価に格下げとし、IPO参加スタンスについては基本的にスルーで、IPOチャレンジポイント狙いでのSBI証券からのみの参加と致します。
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