ノバレーゼ(9160)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(570円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。
ノバレーゼ(9160)の上場日とIPO申込期間
ノバレーゼ(9160)の上場日は2023年6月30日(金)で、ジーデップ・アドバンス(5885)とクラダシ(5884)と3社同日上場、上場市場はIPO市場ではやや人気の劣る東証スタンダード市場への上場で、IPO主幹事はIPO申し込み時の前受け金が不要の野村證券となっております。
このノバレーゼ(9160)のIPO申し込み期間は6月15日(木)~6月20日(火)となっており、いよいよ6月のIPO申し込みラッシュも後半戦に入ったものの、まだ他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社ありますので、申し込まれる方は資金管理や申し込み忘れにご注意下さい。
ノバレーゼ(9160)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾
ノバレーゼ(9160)のIPO想定価格は570円となっているため、現時点では公募価格の0.9倍~1.1倍程度の初値形成になるのではないかと弱めD級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についても弱めD級評価に設定させて頂いております。
なお、このノバレーゼ(9160)のIPO仮条件は来週6月14日(水)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。
ノバレーゼ(9160)の事業内容
ノバレーゼ(9160)の事業内容は結婚式場の運営、レストラン運営ということで、結婚式に関わるすべてのプロデュースや婚礼衣裳のレンタル・販売、婚礼飲食や宴会飲食を提供する「ブライダル事業」と宴会・一般飲食(ランチ・ディナー)の提供を行っています。
このノバレーゼ(9160)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。
ノバレーゼ(9160)がIPO(新規上場)承認発表されましたので、事業内容や考察および初値予想などに関する詳細をご紹介させて頂きます。一昨日(5月26日)IPO新規上場承認発表された5社のうちの最後の1社となります。2週 …
ノバレーゼ(9160)のブルベア要素とIPO参加スタンス
ノバレーゼ(9160)の市場からの吸収金額はIPO想定価格570円としてオーバーアロットメント含め71.3億円と規模的に東証スタンダード市場への上場としては大型サイズとなり、荷もたれ感のある水準となります。
IPO株数は公募株無しの売り出し株のみで108,815枚と多めにありますが、海外投資家への販売もあり、IPO主幹事は野村證券で単価が1,000円未満となることから200株1セット配分となっているため、IPOの当選確度は意外と低いかもしれません。
そして今回もこのノバレーゼ(9160)のブル要素(ポジティブ材料)とベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。
まずブル要素(ポジティブ材料)としては株価設定に割安感があり、単価が個人投資家が買いやすい低単価設定となっていることや、IPO幹事団(シンジケート)の中には大手五大証券(野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SMBC日興証券、大和証券、みずほ証券)が5社すべて入っていることによる安心感がある点などで、他にこれといって目立った好材料は見当たりません。
一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては多く、事業内容に新規性は無く地味な東証スタンダード市場への上場、投資家から毛嫌いされやすい再上場案件かつ出口(イグジット)案件、募集株は公募株無しの売り出し株のみ、公開規模が親引けを差し引いても58億円レベルと荷もたれ感のある水準、IPOラッシュ終盤戦による買い疲れ、3社同日上場による資金分散の影響、と少なくとも個人投資家のIPO目線で見るとこれ以上ないぐらいの悪材料の詰め合わせとなっています。
IPO銘柄 | 公開規模 | 上場市場 | 主幹事証券 |
ジーデップ・アドバンス | 19.1億円 | 東証スタンダード | みずほ証券 |
クラダシ | 18.9億円 | 東証グロース | 大和証券 |
ノバレーゼ | 71.3億円 | 東証スタンダード | 野村證券 |
ただ、こういった個人投資家から敬遠されやすいIPO案件でも足元の地合いが好調であれば大人のチカラで初値は何とかなる(公募割れ回避)ケースがこれまでも多々ありました。今回も条件は同じで好地合いであれば公募割れ回避という展開もあり得るかもしれません。海外投資家への販売割合も重要なポイントとなりそうです。
いずれにしても、この規模になると個人投資家だけではどうすることもできず、大口(機関投資家、海外投資家)のチカラが必須となります。とはいえ、仮に公募割れを回避したとしても大幅な上昇は見込めず、リスクとリターンを比較すると個人的にはリスクの方が大きく感じます。
よって管理人の個人的なこのノバレーゼ(9160)のIPO参加スタンスは基本的にはIPOチャレンジポイント狙いでのSBI証券からの申し込み以外はスルーで行く予定です。ただ、基本的にはスルースタンスですが、今後の地合いや自身の他の6月IPOの当選状況次第では申し込む可能性はあり得るかもしれません。
ノバレーゼ(9160)のIPO幹事配分数
そして推定となりますがこのノバレーゼ(9160)のIPO株(売り出し株)108,815枚のIPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て数が以下の通り発表されています。海外投資家への販売分は考慮しておりません。
証券会社 | IPO株配分数 | 配分割合 |
野村證券(主幹事) | 97,934枚 | 90.0% |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | 2,721枚 | 2.5% |
SMBC日興証券 | 1,850枚 | 1.7% |
大和証券 | 1,523枚 | 1.4% |
みずほ証券(前受け金不要) | 1,523枚 | 1.4% |
楽天証券(100%完全抽選) | 1,088枚 | 1.0% |
松井証券(前受け金不要) | 1,088枚 | 1.0% |
SBI証券 | 1,088枚 | 1.0% |
auカブコム証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
大和コネクト証券(委託幹事) | ?枚 | ?% |
上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が16,322枚あります。
積極的にノバレーゼ(9160)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となる野村證券からのIPO申し込みは外せません。海外投資家への販売割合がまだ決まっていないため、正確な配分数は不明ですが、現時点でIPO委託幹事(裏幹事)以外は店頭証券で三桁レベル、ネット証券で四桁枚レベルと比較的多くあるため、もし攻めるのであれば、すべての証券会社から申し込めば、どこかしらで引っ掛かってくれる可能性はありそうです。
ノバレーゼ(9160)のIPO仮条件決定
ノバレーゼ(9160)のIPO仮条件が決まりました。
IPO想定価格:570円
IPO仮条件:550円~600円
IPO想定価格がほぼ中間値となるやや強気なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は68.8億円~75.0億円となりました。
ノバレーゼ(9160)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾
ノバレーゼ(9160)の第二弾初値予想が発表されたようです。
580円~620円
IPO仮条件がやや強気な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限下限ともに上ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはD級評価で変更無し、IPO参加スタンスについてもIPOチャレンジポイント狙いでのSBI証券からの申し込み以外はスルーで変更はありません。
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