TMH(280A)の第一弾初値予想がIPO想定価格ベース(1,500円)ですが、大手初値予想会社より発表されたようなので、大手初値予想会社の初値予想や個人的な見解も含めたIPO初値予想及びIPO幹事団(シンジケート)の配分数紹介やIPO申し込み戦略などを考察してみたいと思います。

TMH(280A)の上場日とIPO申込期間

TMH(280A)の上場日は2024年12月4日(水)単独上場、上場市場は東証グロース市場と福岡証券取引所の新興市場となるQ-Board市場への同時上場で、IPO主幹事はIPO愛好家人気の高いSBI証券となっております。

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このTMH(280A)のIPO申し込み期間は11月19日(火)~11月25日(月)となっており、他IPO案件とのIPO申し込み期間被りが複数社あるため、申し込まれる方は資金管理(資金移動)や申し込み忘れにご注意下さい。

TMH(280A)のIPO(新規上場)初値予想 第1弾

TMH(280A)のIPO(新規上場)初値予想

TMH(280A)のIPO想定価格は1,500円となっているため、現時点では公募価格の1.3倍~1.5倍程度の初値形成になるのではないかと、やや弱めC級評価レベルの第一弾初値予想となっており、個人的な初値予想についてもやや弱めC級評価に設定させて頂いております。

なお、このTMH(280A)のIPO仮条件は今週11月15日(金)に決定する予定となっており、IPO仮条件決定情報及び変更初値予想などについてはいつも通り追加情報が入り次第、当記事の最下部に順次追記致します。

TMH(280A)の事業内容

TMH(280A)の事業内容は半導体製造装置部品の販売・修理サービス及び半導体製造装置の買取・売却支援ということで、半導体製造部品の調達物流製造のサプライチェーンにおける様々なソリューションをデジタルとエンジニアリングの両面からサポートし、企業の収益向上と価値創出をトータルに支援しています。

TMH(280A)IPOトータルソリューション

このTMH(280A)の更なる詳細な事業内容などについてお知りになりたい方は、すでに下記のIPO新規上場発表時の記事に記載しておりますので、お手数ですがご覧頂けますと幸いです。

TMH(280A)のブルベア要素とIPO参加スタンス

TMH(280A)の市場からの吸収金額はIPO想定価格1,500円としてオーバーアロットメント含め10.4億円と規模的に10億円超えではあるものの東証グロース市場及び福証Q-Board市場への上場としてはまだ小型サイズの範囲となり荷もたれ感はありません。

IPO募集株数は公募株及び売り出し株(OA含む)合わせて695,700株と多くはなく、IPO主幹事はネット証券(SBI証券)となっているものの、IPO株の当選確度は高くないと思われます。

そして今回もこのTMH(280A)のブル要素(ポジティブ材料)ベア要素(ネガティブ材料)をそれぞれ要約して簡単に考察してみます。

まずブル要素(ポジティブ材料)としては昨今の半導体装置需要の高まりを受け、半導体関連銘柄はIPO市場では時流に乗ったビジネスモデルとなる傾向があります。さらにTMH(280A)のような半導体の仲介業は希少性の高いニッチなビジネスでもあります。公開規模もIPO想定価格(1,500円)ベースで10.4億円と軽量案件となるため、需給面の不安もありません。

一方、ベア要素(ネガティブ材料)としては半導体関連銘柄ではあるものの、自社で半導体製造やメンテナンス部品の製造は行っておらず、サプライヤーから調達したものを顧客に販売しているため、半導体メーカーではなく半導体仲介業となるため、テーマ性という点ではやや物足りない雰囲気を感じます。

株主の中には公開価格の1.5倍となればロックアップ解除され売却可能となるベンチャーキャピタル(投資ファンド)の保有株がおよそ67万株程度あり、株主も分散されており、統制が取りにくいことを考えるとこの1.5倍がひとまずの壁となりそうです。

とはいえ、この内容と規模であれば初値高騰は無いにしても堅調スタートとなる可能性は高そうなため、管理人の個人的なこのTMH(280A)のIPO参加スタンスは当初の予定通り参加の方向で考えています。ただしSBI証券IPOチャレンジポイントの使用はありません。

TMH(280A)のIPO幹事配分数

そして推定となりますがこのTMH(280A)のIPO株(公募株及び売り出し株)6,050枚IPO引き受け幹事団(シンジケ-ト)への割り当て株数が以下の通り発表されています。

証券会社IPO株配分数配分割合
SBI証券主幹事5,264枚87.0%
野村證券490枚8.1%
岡三証券91枚1.5%
アイザワ証券79枚1.3%
東洋証券30枚0.5%
岩井コスモ証券12枚0.2%
極東証券12枚0.2%
西日本シティTT証券12枚0.2%
広田証券12枚0.2%
松井証券前受け金不要12枚0.2%
マネックス証券100%完全抽選12枚0.2%
水戸証券12枚0.2%
むさし証券12枚0.2%
SBIネオトレード証券委託幹事?枚?%
岡三オンライン委託幹事?枚?%

上記とは別でOA(オーバーアロットメント)分が907枚あります。

積極的にこのTMH(280A)のIPO株を狙いに行くのであれば、IPO主幹事となるSBI証券からのIPO申し込みは外せません。平幹事の中には抽選割合の少ない店頭系証券が多く、抽選割合の多いネット証券は松井証券マネックス証券の2社しかなく、その2社も二桁レベル(一桁に近い)の持ち分しかないため、狙うには厳しい数字となりそうです。結局のところSBI証券一択となりそうですね。

TMH(280A)のIPO仮条件決定

TMH(280A)のIPO仮条件が決まりました。

IPO想定価格:1,500円
IPO仮条件:1,400円~1,500円

SBI証券主幹事案件にしては珍しくIPO想定価格が最上限となる一般的なIPO仮条件設定となりました。そしてこの仮条件設定に伴い市場からの吸収金額は9.7億円~10.4億円となりました。

尚、今回の訂正目論見書内ではIPO新ルールが追記されていますので、需要申告の結果、仮条件の範囲外で発行価格を決定する場合があり、仮条件の下限の80%以上かつ上限の120%以下である1,120円~1,800円の範囲内で公開価格が決定する場合もあるため、証券会社のIPO申し込み時の入金残高は最高値となる1,800円分で見ておく必要があります。

TMH(280A)のIPO(新規上場)初値予想 第2弾

TMH(280A)の第二弾初値予想が発表されたようです。

1,900円~2,000円

IPO仮条件が一般的な設定となったことからか、IPO初値予想第二弾は初値予想第一弾時よりも上限下限ともに下ブレとなる初値予想となっているようです。個人的な評価についてはC級評価のままで変更無し、IPO参加スタンスについては各IPO幹事団(シンジケート)の引き受け株数的にSBI証券からのみの参加と致します。

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